特定電子メール法とSMSの関連性について

今日は特定電子メールの送信の適正化等に関する法律、いわゆる特定電子メール法とSMSの関連性について書きたいと思います。

com_HNCK4432



そもそも特定電子メール法ってなによ?という話ですが、別名迷惑メール防止法と言われており、その名の通り迷惑メールを防止するための法律です。基本的にはむやみやたらに広告メールを送っちゃいけないよ、って書いてあります。


<電子メールの定義>
ちなみにSMSは特定電子メール法の範囲に含まれるの?とたまにお客様先で聞かれますが、バッチリ含まれます

一応解説をしますと、下記の2つの通信方式で送信されるものがいわゆる電子メールとして定義されています。

1.その全部又は一部においてシンプルメールトランスファープロトコルが用いられる通信方式
→これはSMTPのことですね。SimpleMailTransferProtocolですから。

2.携帯して使用する通信端末機器に、電話番号を送受信のために用いて通信文その他の情報を伝達する通信方式
→はい、バッチリSMSのことです。

<特定電子メールの定義>
電子メールがわかったので、次は”特定”がつくとどうなるのか。ガイドラインにも書いてありますが、広告または宣伝を目的とした電子メールが特定電子メールとされています。

いわゆる営業活動(売上を上げること)を目的として送るメールですね。バッチリメルマガは含まれます。

少し話はそれますが、例えば下記のようなものは特定電子メールにあたりません。

・事務連絡やお知らせなど、いわゆる通知を目的として、Webサイト等々への誘導がないもの
・時候の挨拶でWebサイト等々への誘導がないもの

なので、SMSで年賀の挨拶をやった場合下記のような感じです。

34


URLのありなしでも変わるんですね。


<なにが禁止されているのか>
では、なにが特定電子メール法で禁止されているのでしょう?迷惑メールにならないためにはどうしたら良いのでしょうか?原則として、オプトイン・オプトアウトを守れば問題ありません

メールを受信したいよ、と表明してくれた人にだけ送って、やっぱり受信したくない、といったら送らない。
来るもののみを受け入れ、去るものを追わず、という感じでしょうか。

昔はオプトアウト(登録解除方法を明記して受け付けること)だけしっかりしておけばいいよ、っていうのだったのが、2008年の国会でオプトイン(事前の送信許可を得ること)にしないとダメだよ、ということになっています。

名刺交換するとこんな前書きがあるメール来ますよね?

======================================================
本メールは当社の社員と名刺交換させていただいた方、セミナーに
ご参加頂いた方などにお送りしております。ご不要な方はメール
最下部の「登録解除」をクリックいただくか、「配信停止希望」と
本メールにご返信ください。
======================================================

これ、名刺交換した時にその人に許可もらってないとアウトです。

ちなみにアウトになると、最悪の場合、法人は100万円以下の罰金です。心当たりのある人は即刻やめましょう。基本的に特定電子メール法って、受信側が総務省とかに「こんなことやってるよー」って連絡して、それが悪質と総務省が判断して、送信側に是正命令だして、それでもなおかつ是正命令を無視して継続した、という場合しか罰せられませんが、こういったメールってあんまり関心できませんので、僕は自分の会社では送らないことにしております。

で、続きましてオプトアウト(登録解除方法の明記)に関して。
登録解除の方法が受信者側にすぐ理解できて、簡単に登録解除ができればいい、というのが基本方針です。なので、メールマガジンなどには「登録解除はこちら」といった文章が文末や文頭にありますよね。

でも、SMSの場合は送信できる文字数が70文字までと限定されてしまっているので、「登録解除はこちら+登録解除URL」などを記載すると本文の情報量がかなり少なくなってしまいます。

ですので、弊社ではオプトアウトの記述箇所として、サービスの利用規約や個人情報保護方針に「メール、SMSなどの連絡を受けとりたくない方はこちらまで」というように専用メールアドレス等を記載していただくことを推奨しております。基本的に法人が提供するサービスを利用する際に、利用者は利用規約に同意をしていることが前提となりますし、殆どの場合、利用規約はサービス運営者が変更可能担っています。(通知義務がある場合もあるので要注意)


また、特定電子メール法では、無作為に生成した送信先にメールを送信することも禁止しています。要はメールであれば@よりも前の部分を適当に生成して、むやみやたらにメールを送ることはダメだよ、ということです。まあそもそもオプトインもとってないので、アウト中のアウトですね。

ちなみにSMSは電話番号を宛先に送るので、無作為に生成した宛先にSMSが届けられる確率がメールよりも高いです。理論上ですが、090、080、070から始まる日本の携帯電話番号はそれぞれ1億パターン、全部で3億パターンしかないのです。

090-0000-0000
090-0000-0001



090-9999-9999

ですから090の番号は1億個しかないわけですね。同じく080も070も。

なので、これは冗談ではなく、3億通SMSを送る覚悟があって、特定電子メール法で罰せられてもいいという覚悟があるのであれば、日本国民が保有する携帯電話全部にSMSを送ることが出来るという事になります。まあ、多分送信途中でキャリアからルートを遮断されたりしそうですけど。

INSTはSMSが健全で安全なものであり続けてもらいたいと考えており、他のSMS事業者よりもこの辺りの審査を厳しくするとともに、社内でも知識共有を積極的に行っております。

メールは送っていたけどSMSを送るのがはじ
めて、という企業の方も、どう対応すればいいのかというノウハウも豊富に保有しておりますので、是非お気軽にINSTにお問合せください。

以上、今日はまたもや固めの法律に関するお話でした。


それでは。


Kosuke

この記事をシェアする

60分無料オンライン相談受付中。

業務プロセスの自動化・AI化で収益性・サービス満足度向上を支援します。

INSTの人材ビジネス業務プロセスコンサルティング
INST 3BD

あわせて読みたい

【導入事例】ミライユ様 | 面談率108%、決定率120%!トライアルの実証実験から、全事業部へ展開へ。

【導入事例】ミライユ様 | 面談率108%、決定率120%!トライアルの実証実験から、全事業部へ展開へ。

INST 3BD導入事例インタビュー:ミライユ様 人材紹介は「応募が入ってから、どれだけ早く・確実に面談へつなげられるか」で成果が大きく変わります。一方で、時間外応募への即時対応や、架電の追いかけ業務は現場負荷が高く、運用の属人化も起きがちです。 今回は株式会社ミライユ様に、INST 3BDのトライアル導入(実証実験)から、効果検証を経て利用範囲を拡大するに至った経緯を伺いました。 お話を伺った方 株式会社ミライユ様 取締役 鈴木様 インタビュアー:株式会社INST 石野 導入の背景:時間外応募対応と、現場の架電負荷 石野:まず、INST 3BD導入前に感じていた課題感を教えてください。 鈴木様:人材紹介の現場だと、応募が入っても連絡がつかないケースが一定数あります。繋がるまで追いかけ架電をするので、どうしても繋がりづらいかたがリストに残っていくため、工数がかかってしまいます。 一方で、タイミングよく繋がった人は意向が高いので、そこを確実に面談につなげたい、というのが大きいですね。 実証実験:3BDを使うチーム/使わないチームで比較 ミライユ様では、INST

By 石野幸助
INST Blogをリニューアルしました!

INST Blogをリニューアルしました!

INST石野です。 ずっとやりたいと思っていた、旧ブログ(10年前に作ってもらったWordPress)をフルリニューアルしました。しかもひとりで。 リニューアルの背景 御存知の通り、INSTは創業すぐに僕がこのブログを書き始めて、それをほとんどの集客源に法人顧客の開拓を進めてきました。 その昔は炎上したり、バズったりと色々書いていたのですが、AIの登場もあって、ブログを書く手が進まなくなり、Podcastにシフトしたりして色々やっておりました。 AIの登場でなぜブログを書かなくなったのか?というのは、生成AI登場以降はネット上のコンテンツの殆どがAIが生成したものになってしまい、人間が書いたブログなんて書ける量も決まっているし、どんどん埋もれてしまっていくのではないか?と思ったからです。 本当にブログはもうオワコンなのか? ブログはもうオワコンなのか? 世間一般的にはそうなのかもしれないです。あまりブログを書く人も多くなくなりましたし、その昔は「アルファブロガー」という言葉もありましたが(懐かしいw)、今では「インフルエンサー」という括りになり、発信

By 石野幸助
アウトバウンドコールはフォーム営業と同じ位置づけになるかも、という話

アウトバウンドコールはフォーム営業と同じ位置づけになるかも、という話

inst石野です。 電話コミュニケーションを自動化するサービスを作って、日々クライアント企業に向かい合う中で「この後の電話コミュニケーションはどうなるのか?」と毎日考えています。 スマホへのコールも今後AIが1次受付をすることになりそう 以前ブログにも書いたiOSにおけるSiriブロックの話ですが、近い将来Androidにも適合される可能性が高いなと思っています。 そもそも、スマートフォンというデバイスは、「もしもし、はいはい」が基本機能であった携帯電話が進化した結果生まれたものですが、スマートフォンは個人が手にすることができるほとんどの情報の流入経路になっただけでなく、決済やテキストによるコミュニケーションにも欠かせないものになり、もはや当初のメイン機能であった「通話する」という機能はオマケというのも申し訳ないくらい、むしろ「お荷物」的な機能に成り下がってしまった、と言っても過言ではないでしょう。 スマートフォンで音声通話をしてしまうと、ほとんどの「ながらスマホ」は不可能になります。まあ運転しながらハンズフリーで通話することくらいは可能ですが、ハンズフリーで通

By 石野幸助
相手が電話に出ない時に送る「電話しました」メールは効果的なのか?

相手が電話に出ない時に送る「電話しました」メールは効果的なのか?

inst石野です。 本日(2022年1月21日)より、1都12県にまん延防止等重点措置、いわゆる「まん防」の適用が開始されました。 コロナウイルスの感染拡大防止が目的ではありますが、やっと客足が戻ってきた飲食店・居酒屋・レストランなどの経営者の方々はやりきれない思いでしょう。 オフィスワークをする我々にはそこまでクリティカルな影響はないような気もしますが、このタイミングでまた在宅勤務の比率が高まり、電話でのコミュニケーションが仕事上発生するインサイドセールスや営業職の方々は、03や045、043などの市外局番から始まる電話番号ではなく相手方の担当者の携帯番号へ電話する機会が増えたのではないかと思います。 相手が電話に出なかったら送る「電話しました」メールは効果的か? 業務オペレーション上、相手が法人・個人に関わらず、「相手が電話に出なかったらメールを送っておく」というのはポピュラーであり、ビジネス上のコミュニケーションをスムーズにするためのセオリーのような位置付けにあることは確かです。 特に在宅勤務が増えているので会社に電話したら、担当者以外の誰かが出て「伝言をお願

By 石野幸助