紹介会社の面談どっちがいいの?対面 or 非対面?

INST石野です。

タスク過多で(月)(火)とブログをサボってしまいすいません。ちゃんとルーティンにできてると思ってたんですけど、そうでもなかったんですなあ。

 

さて、今日は最近増えてきた「非対面」での人材紹介会社の登録面談について。

いわゆる電話面談ではエス・エム・エスさんが始められたのをきっかけに、多くの看護師紹介会社さんでは対面面談ではなく、非対面での電話面談が主流に思います。

その流れがいわゆる一般の人材紹介会社にもじわじわ浸透してきている感があります。僕が人材紹介にプレイヤーとして直接携わっていたのが2006年〜2011年くらいですので、基本的には対面の面談で転職希望者の方とコミュニケーションを取っていました。

僕を育ててくれた方はリクルートエイブリック出身の方で、コミュニケーションの優先順位として

・まず対面
・その次に電話
・最後にメール

ということを教えてくださりましたので、それを愚直に守っていた次第です。特にクレーム処理の時なんかにまず足が動くのはその人のおかげだと感謝しております。

一般的に考えて、得られる情報量としては対面が最強で、その次に電話、メールとなりますが、ネットが普及した今では、対面と電話の間にSkypeなどでのTV通話が挟まりそうな感じがします。今日はじわじわ広がってきた電話面談について考えてみたいと思います。

 

非対面の面談のメリットを考えてみる

まずは非対面の面談メリットを考えてみることにします。

◆移動→訪問の手間がかからない
これが1番の大きなメリットではないでしょうか。人材紹介会社の登録面談は遅くても20時スタートくらいまでだと思うので、移動時間含めて考えると平日19時位までに仕事を切り上げて行くか、日中の勤務中時間に行く、もしくは土日や有給を取って行くという選択肢になると思われます。現職で超忙しい人は、面接であればまだしも、紹介会社の面談に有給取らないといけないの?という人もいるのでは。人材紹介やってた時に「忙しいから電話面談で」と言われた時にはカチンときた記憶がありますが、そういう事情もありますね。

 

◆面談時間だけ開けておけばいい
上の「訪問の手間がかからない」ともかぶりますが、面談に行くとなると前後移動時間含めて3時間くらい取らないと難しでしょう。その場合に電話面談であれば、ちょこっと仕事中に30分くらい抜けて電話で話して、みたいなことができるので有効なのかもしれません。

また、電話面談の場合は、僕の経験上対面の面談よりも時間が短く終わる場合が多いので、面談時間の短縮になる→面談の数が稼げる→生産効率が上がるという紹介会社の人向けのメリットも有ると考えられます。

 

◆求職者側が得られる情報は変わらない
これは、今回考えてみてわかったことです。人材紹介会社が登録面談を実施する際の目的は

1.求職者の情報を得ること
2.求人情報を伝えること

の2つありますが、電話面談の場合、1.の難易度は対面より格段にあがりますが、2.に関しては遜色なく受け取ることも可能だと思います。だって、対面面談っつってもコンサルタントの声と求人票とネットでHP見ながらとしか情報は得られないわけですから、電話面談でも一緒ですね。電話では話せないことがあるとか、会った感じでその情報を開示するかしないかを判断するとかあるかもですけどね。

 

一方非対面のデメリットは?も考えてみる

これももちろん考えてみないとわからないですね。

◆紹介会社が得られる情報が少なくなってしまう
これは紹介会社にとっては大きなデメリットだと思います。実際会ってみて話してみないとわからないこともたくさんあります。電話では流暢に話していたけど、実際会って話してみると目線が定まらないとか実際にありましたしね。自信を持って推薦する際に「この方は会って話してないんですけど」って推薦するのは気が引けます。僕だったら「忙しくて電話面談しかしてないんですけど」って付け加えちゃうかなー。

 

◆紹介会社への面談で時間が作れないような方だと面接組むのも難しい
転職活動ってすごいパワー使うと思うんですよね。在職中の活動の場合は特に。いつもどおり仕事はしながら時間作って面談行って面接行ってって。僕は「電話面談がいいんですけど」って言われたら「あー、この人は実際面接進捗してもハンドリング難しそうだなー」って思ってしまっていて、その人の優先順位下げてしまっていたタイプかもしれないです。すいません。

 

◆グリップできない(と言われている)
これは実際に僕が統計取ったわけではないのですが、なんとなく感覚値ではわかりますね。「グリップできてなかった」というのは選考フェーズで進んでいって、いざ内定となった時に辞退があったりした時によく使われる言葉かと思います。ですが、実際に会ったから絶対グリップできるのか?と問われると疑問な気もします。

事実、エス・エム・エスさんを始めとした看護師の紹介会社は電話面談中心で業績を伸ばしている=たくさんの転職支援をしているわけですし、いわゆるホワイトカラー向けの紹介でも同じように生産性を上げて企業側からも求職者側からも高い評価を得ている紹介会社もあるわけですから。

 

なぜ非対面の面談が増えてきたのか?

こうして改めて考えてみると(もちろん抜け漏れとかあるかもしれないですが)電話面談に関しては求職者側のデメリットは少なそうな気がします。

いわゆる職人的な人材紹介をされる方は「電話面談だけで実際に会ってもいない人の紹介なんてとんでもない!」という方が多いでしょう。推薦する人材の質を担保するためには必須だと思います。エグゼクティブとかなら特に。

ですが、もし採用企業が人材紹介会社側に求職者の「質」ではなく「量」を求めていた場合はどうでしょう。とりあえず推薦数を出して面接にまで持ち込んでくれればあとはこっちで頑張って口説くよ!みたいな会社とかには「質より量」なのかもしれません。スタートアップだったら特に「興味さえ持たせてレジュメだけ送ってくれればいい」という会社もあるでしょうね。そういう会社にとっては推薦数が大事で、どれだけ求職者のことを把握しているのかどうかというのは求めないこともあるのではないかと思います。

 

人材紹介会社に求められるサービスが「質より量」になってきた?

ネットの普及で結構な情報を収集できるようになり、Webサービス的に紹介会社を利用する人が増えてきたのかなとも思います。昔はその企業のことは、その企業を担当して、その企業のことを社内の人に聞いている営業担当が作成した求人票にしか書いてなかったかもしれませんが、ダイレクトリクルーティングが普及してきたり、転職会議みたいな会社情報の口コミサイトが出来たせいか、結構な情報をネットから収集することが出来ます。

社長の名前でFacebook検索したら、繋がってる友達もいるかもしれません。その人に直接いろいろ聞けるなら聞いたほうが正確な情報が得られるかも。

そうすると求職者にとって必要な情報は「その会社で求人をしているかどうか」ということになり、その情報に関しては「質より量」を求められるようになってきているのかもしれませんね。

 

結構物議も醸しそうな記事ではありますが、是非皆様からご意見頂きたいと思います。

 

それでは。

Kosuke