[機能追加]SMS送信前の事前アラート機能を追加しました

inst石野です。

お陰様をもちましてSMS配信SaaS「INST Messenger」は累計利用社数も500社に迫って参りました。

また、SMSを利用する会社が増え、全体のSMSトラフィックが増えてきたこと。SMSによるスパムが横行してしまっていることを受けて、SMSの配信元である携帯キャリアも日々迷惑SMS防止のためのフィルタ強化を行っています

今回、INST Messengerではそういった携帯キャリアによるフィルタ強化への対策として、注意すべき利用方法への事前アラート機能を追加しました。

導入時の操作オリエンテーションでお伝えし、操作マニュアルに記載はさせていただいているのですが、サービスの提供期間が長くなるとともに利用担当者が引き継がれたりして、当社で推奨していない利用方法が散見されるようになってきたことも今回のアラート機能追加の要因の一つです。

※ご利用中の企業様にはアラート機能追加がお知らせより先になってしまい、ご不便・ご心配をお掛けしたことをお詫び申し上げます。

 

1.SenderIDへの記号利用

SenderIDとはSMSの送信元(送り主)の表示のことで、下図の赤枠で囲まれた部分です。

INST Messengerではこちらの部分を全キャリア英数字11文字までで自由に設定する事が可能です。
※上の図では「INST」になっておりますが、この部分を御社名やサービス名に設定することが可能

「-」「@」「/」「_」などの記号を入力することも仕様上可能ではあるのですが、こちらが携帯キャリアのフィルタに引っかかり到達率が低くなる可能性や、そもそも記号が省略されて送られてしまう可能性があることから、

・記号を含む文字列をSenderIDに設定しようとした場合
・記号を含むSenderIDを設定し、SMS送信をしようとした場合

に下記のようにアラート表示で警告を行うようにいたしました。

SenderIDの設定画面でのアラート(OKをクリックで記号を含むSenderID設定も可能※非推奨)

 


SMS送信ボタンを押したときのアラート(OKでSendeIDに記号を含んだままSMS送信は可能※非推奨)

2.本文内での絵文字/機種依存文字利用

文字数制限が70文字までと少ないSMSがなんとかカスタマーの目を惹くようにと本文内に絵文字や機種依存文字を利用する方が少なからずいらっしゃいます。

こちらも操作オリエンで絵文字利用などは文字化けやフィルタに引っかかる確率が上がってしまう可能性があることからなるべく利用しないようにとお伝えしております。

本文内に絵文字/機種依存文字を利用してSMSを送ろうとすると下記のようなアラートを表示するようにしました。


SMS送信ボタンを押したときのアラート(OKで本文に絵文字/機種依存文字を含んだままSMS送信は可能※非推奨)

 

3.{ name }タグへの長文差込

INST Messengerでは、宛先指定の際に「氏名」欄に記載されている文字列を、{ name }タグを利用することで本文内に挿入することができます。

氏名の差し込みということと、SMSは文字数制限があることから{ name }タグは全角半角問わず7文字までという制限をしているのですが、こちらに長い文章を挿入して送られることによるトラブルが発生するケースがあり、長い文字列を挿入しようとすると下図のようなアラートを表示することにしました。


氏名欄に長文を差し込んでSMSを送ろうとした場合のアラート(OKを押すことで送信は可能※非推奨)

 

背景を説明します。

INST Messengerや携帯キャリアでは、本文が70文字を超えるSMSを1度のリクエストで送信しようとした場合、70文字ごとに切って複数通に分けてSMSを配信するようになっております。

なので本文が80文字だった場合、70文字+10文字として処理され、2通としてカウントされます。

原則としてINST Messengerは管理画面上からは70文字までのSMSしか送れないようになっており、70文字を超えるSMSを送る場合はAPI利用をするしかありません。本文が途中で切れてしまうことにより、URLが途中で途切れてしまいクリックできなかったり意図しないページに遷移したりすることを防ぐためです。(※長文のSMSは端末によって、長い吹き出しで表示される場合と、70文字ごとに1つの吹き出しにぶつ切りにされて表示される場合がある)

ですが、この{ name }タグに長文を差し込むことにより例外的に管理画面からも70文字を超えるSMSが送れてしまうためこのようなアラート機能を追加しました。

SMSの料金は1通15円となっておりますので、{ name } タグに長文を挿入してSMSを送った場合、1通のつもりでも2通、3通分の料金を請求することがあり、「100通しか送ってないのに200通分請求が来た」などというトラブルを防ぐ目的もあります。

※ご利用中の企業の皆さまへ
INST Messenger管理画面内「アナリティクス」の送信通数は、上記のような利用方法を行った場合、皆さまが送信をした件数(宛先×本文の件数)ではなく、何通分として送られたかを正しく表示するようになっております。ご自身の認識している送信通数とINST Messenger内の表示(請求書)の通数が異なる場合は上記のようなご利用方法が原因と思われますので、以後ご注意下さいますようお願いいたします。

 

サービスご利用中の皆さまには若干ご不便をお掛けする形になりますが、安心安全なSMS配信のための機能追加ですので、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

 

株式会社INST

INST Messenger team一同

 

※Blogの設定を見直し「リリースノート」カテゴリを新設しました。今後、細かな機能追加に関してもBlogを通じて発信して行く予定です。

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