inst石野です。

すごく大事なお知らせです。

INST Messenger（旧INST SMS）は創業来instの主力事業として述べ500社以上の法人顧客にご利用をいただいているSMS配信サービスなのですが

1通15円

→

1通8円〜

と、この度大きく価格を改定をいたしました。

・電話番号表記　8-10円/通
　月間1万通未満：10円、1万通以上：8円
・英数字表記　10-12円/通
　月間1万通未満：12円、1万通以上：10円

という新価格にて提供を開始しております。
当社のシステム上の都合や新たなルートの開拓などで既存顧客へのご案内含め実質2ヶ月ほどかかってしまいましたが。

＜価格改定の背景＞
既存のお客様や、近しい知人には伝えているのですが、価格改定の理由を端的に言うと

サービスのコモディティ化と、競合の登場により15円/通が市場適正価格ではなくなった

というのが一番適切かと思います。

instを創業した2015年にもSMS配信サービスを提供する会社は数社ありましたがこの9年ほどでかなりの競合が登場しました。

また、2015年当時、Webサイト上にSMSの送信単価を明示していたのは恐らくinstだけだったと記憶しています。多くの会社では¥ASKになっていて、他のSMS配信サービス事業者はお客さんの送る通数や予算感を見て配信単価を都度決めて販売していたのだと思います。

おそらく当時は15円だと「安い」部類に入っていたのだと思いますが、商用でのSMS利用が進む中で、ある程度の参入障壁はあるものの競合がたくさん現れ、競争に伴う価格のダンピングが起きるようになりました。

創業してすぐの時代にも
「instさん、15円って高くない？、安くならないの？」と言われたことは1度や2度ではなく、今振り返るとその時に価格を下げていればよかったのかもしれませんが、「15円払ってくれないなら、そのお客様はinstの顧客ではない」というポリシーで営業を続けていました。

顧客に対して公平性を保ちたいという観点で9年間「15円」という価格設定にある意味こだわってサービス提供をしていたのですが、売上上位にランクインする会社が他社SMS配信サービスへの乗り換えるという事態がこの3-4年で数回発生し（そのタイミングで価格改定してればよかったのかもしれませんが）、現状維持で行くのか、個別の値下げ提供をするのか、全体の価格改定を行うのかという問題はずっと抱えていた課題ではあったものの意思決定を先送りにしてしまっていました。

そして、このタイミングで

リプレイスのリスクは高いが15円で使い続けてくれる顧客を探し続ける（現状維持）

とか

大口顧客にだけディスカウント価格を提示して売上を担保する（価格バイアスをつける）

のではなく

安い価格を全体に適用して、もう一回仕切り直す（全体価格改定）

という意思決定をするに至りました。

価格の値下げで売上をガクッと下がります。正直なところ、経営者として売上を下げるという意思決定をするのはめちゃくちゃ悩みましたししんどかったですｗ

現状維持で15円で売り続けても生き残れるかもしれないし、価格を下げたからとまた売上が回復するとも限らないわけですが、何もせずに死んで後悔するなら、チャレンジしてから死にたいと。

そして売上が下がった分、また回復させないといけないわけで値下げに伴い原価率も上がってしまっているので会社を回復させるには今までの顧客数や送信通数では足りないというわけで、最近謎に頑張って働き始めたというわけですｗ社員のリストラとかしたくないですしね。
「石野、急に働き始めて釣りの発信少なくなったな」と思われた方、ご納得いただけましたでしょうか？

そういうことです。

ということで創業10年目にして、遅めの第二創業期という感じではありますが、おじさんの青春ということで第10期も社員と一緒に頑張って行きたいと思いますので、引き続きinstとINST Messengerをどうぞよろしくお願いします。

INST Messengerに次ぐ新規サービスも近日中にリリースの予定です！

ぜひご期待ください！

それでは
Kosuke