Siriブロックの先にある未来とは?

Siriブロックの先にある未来とは?

inst石野です。

先日のブログやSNS投稿でも少し触れましたが、iOS26からiPhoneに搭載された「スクリーング機能」がちょっとばっかし厄介そうだったので色々調べたり考察してみました。

特に着信スクリーニング機能をSiriブロック、と呼ぶことにします。

iOSの着信スクリーニング機能(通称:Siriブロック)とは
  • 電話帳に未登録の番号から電話が来たときに、いきなり着信させずSiriが代わりに応答する機能。
  • 発信者に名前と用件を聞き、内容を文字で表示してくれる。
  • 受け手はそれを見て、出る/無視する/折り返すを判断できる。
  • 目的は、迷惑電話や詐欺っぽい電話を減らし、本当に必要な電話だけ受けやすくすること。

実際に電話が掛かってきたときにスクショは取れなかったのですが、着信後は下記のような形で文字起こし+留守電が残ります。

まあこんなのは出ないですわなw

まず何が変わる?

  • “事故的に出てもらえる”が減る

    • これまで「たまたま出た」「勢いで出た」が一定数あったけどそれが無くなりそう。

  • 受電側が“通話前”に意思決定できる

    • 着信は出ないと何の話かわからなかった→出る前に内容がわかる(精査される)

ということは容易に想像ができます。

少し掘り下げて考えてみますと

  • 要件が弱い電話は、構造的に不利

    • 「ご案内です」「キャンペーンです」「少しだけお時間を」みたいな抽象ワードは、文字にすると余計に弱く、不要と思われて出てくれないことが増えそう。

  • 必要な電話は通りやすくなる

    • 本人確認や折り返しが必要な用件は、理由が明確なら出てもらえる確率は上がりそう

例を上げてみると、僕の実体験でもあるんですが

  • ・不在着信があって、番号を調べてみると「◯◯カード(クレカ)の営業です」みたいな内容のページ(迷惑電話DBみたいなもの)が出てきた
  • ・「なんだ営業なら無視でいいや」ってスルーしてた
  • ・その後も何回か掛かってきて出てみると「不正利用の可能性があります」みたいな話で焦った

ということがありました。

こういった場合はSiriブロック様々という感じになりますね。

Appleとしては「受け手側が警戒して電話に出ないことでデメリットが生じてしまう通話をちゃんと繋ぐ」ような狙いがあるのではと思います。

受け手側は良いことばかりか?

ここまでだけ考えると、掛かってきたタイミングで必要と判断した電話だけ出ればいいし、出れなくても留守電よりライトにSiriが要件を聞いて文字起こししてくれるようになるので電話の受け手側にはメリットしかなさそうにも見えますが

こういうのがあると悪い奴らもいるものでして

  • 嘘をついて折り返しさせるやつが増えそう

    • 「御社の社長から電話番号を伺って電話しました〜」とかだと極めてスルーしづらい。嘘ついて繋がったらラッキーみたいな営業手口増えそう。

  • 詐欺の場合、文字に残るとめちゃ重たい

    • 「岐阜県警です、息子さんに◯◯の容疑がかかってます」みたいなのが文字起こしされてたらめっちゃビビって電話しそう。海外の番号だったら嘘だってのはすぐわかるけど、市外局番が岐阜県だったら調べないで折り返す人もいそう。

こう考えるとスクリーニング機能の登場は電話を受ける側にとってはメリットばかりではなさそうです。

AI時代でSiriがヒアリングと文字起こししてくれるようになったとはいえ、それを見て判断するのは人間なわけなので、ずる賢いやつはあの手この手は考えてきそうです。今まで同様に注意を払う必要があるでしょう。

スクリーニング機能によって「出る前に要件(相手が言いたいこと)がわかる」だけなので

大きく変わるのは電話に出てから判断するか、出る前に判断するか、ということ1点だけな気もします。

電話営業をする側にとっては受難の時代か?

事故的に電話に出てくれることを期待していたり「繋がったらこっちのもん」みたいな営業手法をしている人はだいたい苦しくなると思いきや、書いていたらそうでもないかも?と思ったりもしました。

例えば、事故的接続希望営業はSiriに繋がったらすぐ切る、ということをすれば要件がない不在着信を残すだけになるので、あまり今と変わらないような状況を作ることは可能になるかもしれません。結局そうするとSiriブロックをONにしている人も検索する人はするでしょうし、折り返す人は折り返すというようなことになるのかなと。

また「クレジットカードのキャンペーンです」とか「不動産投資に興味はありませんか?」って多くの人が興味ないから出ない、かもしれないんですが、掛けてる側はそれでキャンペーンに参加してくれたりカードの新規発行をしてくれる人がいたり、投資用不動産を購入してくれる人が一部でもいるから電話かけ続けてるわけで。

そう考えるとSiriがヒアリングと文字起こしをしてくれる前と、してくれるようになった後の世界はそんなに大きく変わらないような気もします。

まあ、この機能はiOS26にするとデフォルトでONになるっぽいですが、そもそも設定をしない人や、OSのUpdateをしないという人もいますし、ちゃんと使いこなせる人がどのくらいいるのか?というのもなかなか判断が難しそうなところです。

実際、iOS26は2025年の11月に一般リリースされており、既に3ヶ月以上経過しておりますが、Siriブロックの話をFacebookでポストしたり、商談のときに雑談として挟んでみたりしてもご存知でない方のほうが多いようです。

また、架電サービスを開発・販売している手前、コールセンターやISの方とお話することも多いのですが実体験として「Siriブロック厄介」という話もまだ聞きません。

ちょっと心配するのが早かったかもしれません。

電話営業する側で準備したほうが良さそうなこと

とはいえ「Siriブロック流行りすぎて滅」となる前に、なにかできることはないか考えてみました。

・通話前のSMS送付

これは既にやっている会社もあったりしますが「この後03-1111-2222から◯◯の件で電話します」とSMSを送る。めちゃ単純です。不要と思われればその後の電話に出てもらえないのですが、この事前SMSの送付が良いポイントは、架電の直前に行うことで(受け手側がすぐ気づけば)意識をスマートフォンに向けられる、ということです。

Siriブロック中は着信音が鳴らずに文字起こしがスタートしますので、その電話が受け手側に必要で「出ればよかった」みたいなのを防ぐこともできるようになると思われます。

・電話番号を電話帳に登録してもらうよう促す

電話帳非登録の番号がSiriブロックの対象になるので、登録さえしてもらえればSiriブロックされない、というわけです。どのくらいの人が電話帳を使っているかは定かではありませんが、Siriブロックが広まってくると「私にとって必要な情報をくれる電話番号」を電話帳に登録する人は増えそうな気がします(必要な情報をくれる電話番号がどのくらいの多さなのかはわかりませんがw)。ので、シンプルですがこれはやらないよりもやったほうが良いでしょう。

前回のブログでマップ登録で番号表示がされる?という事も書きましたが、Androidはワンチャン表示されたとしてもAppleはしばらく無さそうです。Siriブロックは当然ながらiOSの機能ですので、iOSシェア60%の日本においては有効な手立てだと思われます。

・Siriブロック用の短い説明をちゃんと用意する

ウソはいけませんが、Siriに接続した際には丁寧さよりも簡潔に用件を伝えることが重要になります。そして要件を伝えることで受け手側にとって「電話に出ること/通話することのメリット」をしっかり伝える必要があります。

あ、えーと、とか、お世話になっております、とかそういうのはなく「株式会社◯◯の〜〜です。□□の件で2-3分程度お話したくお電話致しました」などと簡素なテンプレメッセージを用意して記憶しておくのが良いかと思います。

僕的にポイントだと思うのは「所要時間」です。要件は伝える前提ですが、どのくらい時間が必要なのかを相手に伝えることにより「今出れる/出れない」の判断材料が一つ追加できるなと思います。

・出てくれなかったらSMSでちゃんと要件と次回アクションを示す

これも既に弊社のお客様でもやっていただいている施策ではありますが、架電後のフォローSMSは間違いなく今より有効になるでしょう。

Siriブロックだけですと要件は残りますが、電話の受け手側に残されるアクションが「折り返し電話をする」くらいしかないからです。なので文字起こししてもらう際に「メールを見てください」とかも有効かもしれませんが、その後のSMSでスケジュール予約URLなどを送って「次お電話する都合がいい時間を予約してください」などはめっちゃ良いと思います。

必要な電話は出てもらえるというロジックと同じで、INST 3BDでも「意向の高いリードはちゃんと予約してくれる」というのがわかってきています。要はちゃんと話したい人を抽出する事が大事、ということです。

・まず1回目は人間が掛けずに自動音声で発信する

テンプレ要件伝達文言は用意しておけ、と言いながらSiriブロックがめっちゃ流行って10件電話して6件Siriだったら、流石に心が折れそうです。「この仕事俺がやる必要あるんだっけ?」みたいな。まあ少なくとも俺は辞めるか上司に噛みつくね。

そうなると、まず初回コールはシステムで自動音声で架電して、要件を簡潔に伝えて、折り返しの電話か連絡希望時間を予約してもらうのを待つ、というスタイルはiOS側の思想や「必要な電話だけ接続される時代」にマッチするのではと思います。

ということで、

・人間が発信前にSMSも送れる

・テンプレ化した要件伝達文言を噛まずに正確に伝えられる

・システムとAI音声で電話するので心が折れない

・架電後のフォローSMSの送付も自動

・なおかつ次回の電話連絡希望時間の予約も獲得できる

というINST 3BDはこれからの時代にマッチしていそうな気がします!w

ということで、ここまで読んでいただいた方は「なんだ、石野宣伝かよ!」と思われたかもしれませんが、だって自分のSNSやブログって宣伝のために書くんじゃないの?ということで、皆さんからのお問合せをお待ちしております。

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