なんだかモヤモヤするLINEのモバイルオーダーについて

なんだかモヤモヤするLINEのモバイルオーダーについて

inst石野です。

最近、飲食店でご飯を食べるときに「テーブルにあるQRコードを読み取って、スマホから注文してください」っていう仕組み、すっかり増えましたよね。

まあ飲食店も人件費不足だし、混んでるお店とかだと「すいませーん」って店員さんを呼んでもなかなか来なかったりということも多いので、便利だしいいなと思いますし、その人件費が浮いた分が飲食代のコストダウンにつながるなら全然大歓迎なのですが、その中でちょっとモヤっとしていることがあります。

「LINEの友だち追加が必要です」ってなってるやつ。

そのときは「まぁ便利だし、いいか」と思ってLINEで友だち追加して注文するんだけど、数日後にクーポンやらイベントのお知らせやらがLINEに届いて、「いや、そういうつもりじゃなかったんだけど…」ってなりませんか?

まるで名刺交換しただけなのに速攻でメルマガ配信先に登録されたみたいな。

今回はそんな「LINE友だち追加で注文する飲食店の仕組み」について、仕組みや代表的なサービスの紹介、そして注文後に届く営業メッセージって法的にどうなの?という話を書いてみようと思います。


LINE連携のモバイルオーダーってどんな仕組み?

ざっくり言うと、LINEでお店の公式アカウントを友だち追加して、そこからメニューを選んでスマホで注文する、というものです。注文内容はキッチンに自動で飛んで、店員さんが運んできてくれる。

この仕組みのメリットは明確で、

  • 注文ミスが減る
  • 店員さんを呼ばなくていい(混んでるとき助かる)
  • 支払いもスマホでできる場合が多い

など、ユーザーにもお店側にもメリットがあるんですよね。

LINE連携しなくてただのスマホサイトで注文するのであれば、その後の連絡もないんでいいんですけど、LINEで友達追加したら殆どの場合、LINEベースのCRMに登録されてその後LINEで「お得なクーポンです」とか来るようになるのがウザいなと思ってます。

代表的なLINE注文システムを3つ紹介

1. リピッテ(Ripitte)

株式会社コネクター・ジャパンが提供。

LINEでテイクアウトや店内注文ができる仕組み。月額2,980円〜という手軽さで導入しやすく、クーポン配信やメッセージ送信も可能。いわゆる"LINEマーケティング"の入り口としても使われています。

2. Okage Go

Okage株式会社が提供。

デザイン性の高い注文画面が特徴で、英語や中国語など多言語対応もしているモバイルオーダーシステム。セットメニューやトッピングなどの細かい設定にも対応していて、飲食チェーンに人気。

3. dinii(ダイニー)

株式会社ダイニーが提供。

ここが最大手かな?資金調達もしてますし、結構注目のスタートアップっぽいですね。

LINEでのモバイルオーダー+CRM(顧客管理)に強みあり。初回来店からの注文履歴をもとにしたマーケティングが可能で、常連化を狙いたいお店に向いています。ランクアップ式のデジタル会員証など、面白い仕組みも。

まあ大体こんな感じですね。飲食や店舗向けのDX商材、という括りになると思うので、営業マンもシステム投資も必要だし、白地が多そうなマーケットでもありますし、多言語対応すれば外国語が喋れるスタッフがいなくてもインバウンド観光客対応もできますので商材としては全然いいと思います。

注文後の営業LINE、これってアリ?ナシ?

ここが本題なんですが僕がモヤモヤしてるのは、「注文のために友だち追加したのに、その後営業LINEが来るのはどうなの?」って話です。

一応LINEメッセージも日本の迷惑メール防止法(特定電子メール法)が適用されると思うので、営業目的のメッセージ送信には事前の同意が必要ってルールがあります。オプトインオプトアウトの原則ですね。

ただ、LINEの場合「友だち追加=同意した」とみなされることが多いので、まあブラックではないものの若干グレーな感じもします。

つまり、

  • 注文のためだけに友だちになったつもり
  • でもお店側からすると、もうメッセージ送ってOKな状態

っていう、気持ちのズレがモヤモヤの原因なわけですね。。。

一番最初に書いた「名刺交換しただけなのにメルマガ送付してきやがって!」と同じです。

これって本来、「営業的なメッセージも届く可能性がありますよ」と明記しておくべきなんですよね。ユーザーとしては「知らなかったし…」となるのも当然です。

じゃあどうすればいいの?

現実的な対策としては、

  • 注文が終わったら即ブロック or 通知オフにする
  • メッセージ受け取り設定を変更する(やれるなら)

ただ、やっぱりユーザー側が気を使う仕組みって、健全じゃないですよね。

お店としては、「注文だけで営業しないモード」みたいな仕組みを用意してくれたり、営業メッセージを送るなら送るで、ちゃんと同意確認をする設計にしてほしいところです。

例えば、店舗を出たり翌日のタイミングで「ご来店ありがとうございました!もしこのあともメッセージを送っていいのであれば、次回来店時に使える20%オフのクーポンを差し上げます!」みたいなのでOKした人にだけ営業LINEメッセージ送るとかね。

名刺交換した人に、ご挨拶メールを送るくらいならまあいいんですが、いきなり名刺DBに取り込んでメルマガ送る可能性あるなら「メルマガ送っていいっすか?」って名刺交換のときに言ったほうが誠実だと思うんです。


まとめ:便利さと引き換えの“営業リスク”

LINEで注文できるのは確かに便利ですし、飲食店経営における人件費削減やミスの軽減という意味でもすごく良いDXツールだと思います。が、その裏にある“営業リスト化”の仕組みまで理解してる人って少ないと思うんですよね。

「注文したかっただけなのに営業が来る」っていうのは、ユーザー体験としてはやっぱり微妙です。

技術や仕組みが進化してる分、ちゃんとした説明や同意プロセスも一緒にアップデートしてほしいなと思います。

ということで、今後LINEで友だち追加して注文するときは、「このあと何が来るか」もちょっとだけ意識してみると、モヤモヤが減るかもしれません。

今日はこんな感じで。

それでは。

Kosuke

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