Google/AppleのMap登録すると発進時に相手のスマホに社名が表示される説について

Google/AppleのMap登録すると発進時に相手のスマホに社名が表示される説について

INST石野です。

事例やお知らせ以外で記事を最後に書いたのが9月なので、4ヶ月ぶりのノーマルブログ記事になります。

全国4500万人の石野ブログファンの皆様、大変お待たせいたしました。いや、お待たせしすぎたかもしれません(古)

さて、今日は皆さんが最近「ん??なんか変わった?」と思っているかもしれない

スマホ着信時の電話番号表示

について書きたいと思います。

INSTが創業来向かい合っている課題でもある

「架電しても出てもらえない」

というのを根本的に解決しそうで、実はそうでもなかったという話です。

ので、打ち手としてどうすればいいのか、までを考察して書いていきたいと思います。

皆さんが御存知の通り、特にBtoCにおける営業活動や集客活動において「架電しても出てもらえない」「知らない番号からの着信は無視される」という問題はどんどん深刻化しています。

その解決策としてまことしやかに語られる

「GoogleマップやAppleマップに登録すれば、着信時に社名が表示される」

という話についてです。

結論から言えば、「期待し過ぎないほうが良い。100%の解決策ではない」 というのが現時点としての答えです。

マップ登録さえすれば、すべての求職者の端末に自社名が表示され、応答率が劇的に改善するなどという魔法は存在しません。本記事では、AndroidとiOSの実態の違いを明確にし、なぜ「マップ登録」という小手先のテクニックに頼るのが危険なのか、そして実務で本当に打つべき手は何なのかを提言してみたいと思います。


1. 「マップ登録=着信表示」は100%ではない

「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に電話番号を登録すれば、相手のスマホに会社名が出るようになる」という情報が一部で囁かれております。

「あれ?電話帳に登録した覚えがないのに着信時に相手の社名(や店舗名)が表示されたぞ?」という経験をしたAndroidユーザーの人もいるのではないでしょうか。

Appleも(iPhoneユーザーの人でもあまり使っていないのですが)Mapのアプリがあり、それでもGoogle同様にApple Business Connectを使って自社の社名、位置情報、営業時間や電話番号と登録することはできます。が、Appleの場合、実はまだこれはAppleが提供するビジネス版iMessageとMapだけでしか活用されておらず、電話アプリとの連携までは至っていないと思われます。

確かに、現時点ですとAndroidの一部の環境でMapへの登録作業を経て、着信者名は表示されるようになります。しかし、その再現性は100%ではないというのが現時点での見解です。


2. Androidの場合:Googleのデータベースに依存してしまう

Android端末において、着信時に会社名が表示されるのは、Googleが提供する「番号確認(Caller ID)」という機能によるものです。

表示される「可能性がある」条件

Android端末で社名が表示されるには、以下の条件をすべてクリアする必要があります。

Googleビジネスプロフィールへの正確な登録: 電話番号と社名が紐付いていること。

相手の端末設定: 相手が「発信者番号/迷惑電話番号」の設定をオンにしていること。

Google純正の電話アプリ: 多くのAndroid端末で採用されていますが、メーカー独自のアプリを使っている場合は挙動が異なります。※Android端末の場合はこれがかなり厄介なのです

データの一致: Googleのデータベース側で「この番号はこの会社である」と強い確信を持って紐付けが行われていること。※Google側のアルゴリズムでの判断になるため、100%表示保障ができないのはこれが理由

表示されないケース

現実には、以下の理由で表示されないケースが多発します。

モバイル番号(080/090/070): そもそもGoogleマップは「実店舗・拠点」を登録する仕組みです。個人の社用携帯からの発信は、マップ登録と紐付きにくく、表示される確率は極めて低くなります。

データの反映遅延: 登録してすぐに反映されるわけではなく、Google側のクローリングと評価を待つ必要があります。

結論的にはAndroidでは「運が良ければ出る」という事になってしまう。


3. iPhone(iOS)の場合:プライバシーの壁と「Apple Business Connect」

iPhoneユーザーが60%を占める日本市場において、iOSの仕様を理解しておくことは不可欠なわけですが、ポリシーがGoogleとは異なり、「Appleマップに登録したからといって、通常の着信時に社名が出ることはまずない」 というのが現時点です。

iOSの設計思想

Appleはプライバシー保護を最優先している(らしい)ので、電話帳に登録されていない番号からの着信に対し、外部のデータベース(マップ情報など)を勝手に参照して名前を表示する機能は、デフォルトでは備わっていないのが現状です。

「Apple Business Connect」が招いた誤解と憶測

近年、Appleは「Business Connect」というサービスを開始し、企業ロゴや社名を表示させる仕組みを導入しました。しかし、これは以下のハードルがあります。

審査と設定の工数: 登録すれば即座に表示されるわけではなく、厳格な認証が必要です。

表示の限定性: 主に「メール(Mail)」や「メッセージ(Messages)」、そして一部の決済シーンでの表示を想定したものであり、「面識のない相手へのアウトバウンド着信」で確実に名前を出すためのツールではありません。

こちらのBusiness ConnectのサービスはAppleのMAPで主に飲食店が位置情報やそれに紐づく連絡先を表示する(しかも信頼できるものとして)ことや、大企業がiMessageを使って双方向でのカスタマーサポートチャットボットなどを提供したりすることを主眼としているような雰囲気のため、即iOSへの番号表示、というのはGoogle/Androidよりも難しそうな気配です。

一部、Messagingベンチャー界隈(INSTも一応属している)では、超大手企業向け限定で番号表示を解放(有料かも?)という噂も流れてはいますが、Appleの本社があるアメリカは日本に比べて電話文化が超廃れてしまっているので、今後どうなるのか、というのはまだ不透明です。

とはいえ、これが実現できるとなると通電率を課題にしている企業にとってはプラスの情報になるため、引き続き調査を進めているところです。実際僕も日本のApple本社で、日本国内のMapを統括しているAppleの社員の方と2回ほど打合せしておりますが、まだ名言はなされていません。


4. そんな状況下でできること

番号表示に期待して、マップ登録をするのは全然問題ないのですが、僕もINSTでMap登録をしたところめっちゃめんどくさかったです。そして実際表示されないので、まあ無駄働きになってしまったわけですが。とはいえ将来的に登録した番号が表示されない、とも言い切れないのでやっておいて損はないでしょう。

また、他にも結構できることがあるかなと思っており、それについて書いて今日は締めくくりたいと思います。

そもそも通電率を上げたい、ということでしたら以下のことなどはすぐに実践可能です。

① 事前/事後SMS(ショートメッセージ)の徹底

シンプルですが最も有効です。「03-xxxx-xxxxから10分後にお電話します。〇〇株式会社の△△です」というメッセージを一本入れる。これだけで、未知の番号が「約束された番号」に変わります。また、架電後に「さっき電話したのは弊社です」というのも当たり前ですが有効です。

② 番号の一貫性と公開

電話番号をWebに公開したら営業電話がかかってくるから嫌だ!という人や会社も多いでしょうが「通電率を上げる」ということを目的とするのであれば公開は重要です。

代表番号や部門番号を固定する: 担当者ごとにバラバラの携帯番号からかけるのではなく、一貫した番号を使用する。

公式HPへの明記: 「この番号からお電話します」という案内を、応募完了画面や自動返信メールに必ず記載する。

これに加えて、架電する番号について(特に050の番号を使っているようでしたら)、別途ページで050番号についての説明を記載したページを1枚用意しておくのも結構オススメです。電話番号で検索された際に、迷惑電話DBより上位表示になる可能性もあるからです。加えてそこに「当社からのお電話を受け取りたくない方はこちら」というのをつけておくとより好印象でしょう。

また、別ページを作成してGoogle検索で上位表示される、ということはGoogleからの評価に繋がっていると考えられますので、Androidへの架電時に発信元として表示される可能性も高くなるのではと思います。

③ 無駄に電話しない

一斉架電のツールなども売れているようですが、僕個人的にはおすすめしません。結局一斉架電での発信は「会社都合」であるからです。一斉架電の通電率はだいたい1桁になってしまうようです。弊社が提供しているINST 3BDでは「求職者の応募」などのアクティブなタイミングで架電をすることで、全時間帯の平均でも通電率(でてくれる率)は4-50%くらいになります。(中には留守電に接続されている場合もありますが)

10回掛けて繋がらないんだったら20回掛けるんじゃ!というのは平成の考え方です。令和でも電話を使うのであれば脳みそをUpdateしましょう。10回かけて1回しか出てもらえないのであれば、9回は不審な不在着信を残している、ということを肝に銘じてください。

④ 自動電話の活用

最新のiOSには、Siriが相手に要件と名前を聞いてから着信音を鳴らす機能が追加されて少し話題になっています。Siriと社員を会話させるのが心苦しい方は、ぜひINST 3BDのタイミングコールを利用してくださいwちゃんと要件・社名を流暢に名乗りますw追いかけのSMSまでちゃんと送ります。


最後に:着信表示に期待するな、仕組みを信じろ

「Googleマップに登録すればAndroidは表示されるかも」

「でもiPhoneでの表示はめっちゃ不透明」

この状況でもマップ登録はメリットがないわけではないのですが、プラットフォーマーに依存して期待するよりも、まだ足元でできることが必ずあります。

淡い期待を抱かせて申し訳ないですが、「着信時に社名は表示されない」という前提に立ったうえで、新規リードや求職者と接点を持てるかを設計するのが、インサイドセールスや応募者対応の本来の仕事かなと思います。

もしお困りの場合は、一応私も電話のプロですので、お気軽にご相談ください。

それでは。

Kosuke

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