転職者希望者は増えているのに転職実現者が増えてない理由を考察
inst石野です。
転職希望者は増えているのに、転職実現者が増えていない(横ばい)的な投稿をXで見つけました。
まあ、こういった転職系のデータって、ほとんどが厚生労働省が発表しているハローワークの登録者とか求人数、人材紹介・派遣会社が報告している数字がベースになっているので、
「ハローワークに行く人が増えてるのに、人材紹介+ハローワークで転職をした人が横ばいです」的な感じなのかな?と思います。ので、データとしての信憑性に疑問は残りますが、仮にそうだとすると、なぜそうなのか?というのを考えてみたいと思います。
・採用企業の選考が厳しくなった
・求職者が選り好みするようになった
あたりは誰でも考察できるので、ちょっと捻って
何が原因なのか?
と考えてみたのですが、一つの仮説に辿り着きました。
転職希望者の中の転職潜在層の割合が増えた
ということではないかと。要は転職は考えているのだけれども、そこまで真剣に考えていない(転職しなくてもいいかな、とも思っている)人の割合が圧倒的に増えているのではと考察しております。
理由は大きく以下の2点かなと考えています。
・顕在層アプローチだけでは集客数が足りず潜在層アプローチが不可欠になった
・SNSとショート動画の普及で潜在層アプローチが容易になった
それぞれについて解説していきたいと思います。
潜在層アプローチが不可欠になった
これは、このブログを御覧になっていただいている方には釈迦に説法すぎるかもしれませんが
・人材紹介会社の増加
・採用マーケットは依然「売り手市場」
・労働人口は減少し続けている
という状況もあり、求人に対して求職者が圧倒的に足りない状況が続いています。
飲み屋をオープンしたが、客が自然に入ってこないので、街頭でキャッチをしてお客さんを呼び込むのと似たような状況です(条例によってはNGだと思いますがw)。
会社帰りにキャッチに声をかけられて
・飲むことは決まっていたが店は予約してない(やや顕在ニーズ)
・飲むことすら決まってない(潜在ニーズ)
みたいな人を呼び込む必要があるわけで、そのときには
・飲み放題1時間800円で生ビールも飲めます!
・ハイボール1杯50円です!
・全室個室です!
みたいな謳い文句で潜在ニーズの人の気を惹かなければいけません。
ただしハイボール50円は経験上、翌日かなり二日酔いになるので注意。
・転職しなくても良いので
・まずは相談だけでも
・年収UPの求人がたくさん
と、転職をする気があまりない人でも「おっ!?」と思うような広告で潜在層を振り向かせる、ということを行った結果、
・転職相談は申し込んだけど面談行くのはめんどくさい
・転職しなくてもいいって言ってたのに連絡めっちゃしつこい
・結局年収UPは難しいと言われた
などで、転職する気がなくなってしまう人が増加していると思われます。
そして、これをさらに助長しているのが
SNSでのショート動画の普及
だと僕は考えています。
ショート動画は「目的がなくてもなんとなく見てしまう」メディアですよね。無限に時間が溶けていきます。「単純に面白いから」という理由で、暇つぶしにはもってこいなのですが、あまり良いものだとは僕は考えていません。。。
今までのネット広告は、リスティング広告、リタゲ広告など
ある程度興味がある人
が配信ターゲットだったのに対し、SNS広告・動画広告はプロフィール解析や閲覧履歴とアルゴリズムを組み合わせて
興味がありそうな人
に的を絞ってアプローチする事ができるようになりました。
潜在層へのリーチ、という観点でいくと完全にマス広告(TVCMやテレビショッピングなど)が必要だったのはもう過去で、小規模な予算で効率良く見込み客にアプローチができるようになったわけです。
居酒屋の呼込みで考えると、今までは駅にデカデカと看板を出したりTVCMを打ったりしないと捕まえられなかったお客さんが、キャッチの人数を増やして、駅から真っ直ぐ家に帰ろうとしている人に「ハイボール50円」と声をかけて、その人が「えっ?」と振り返ったら、店の前までワープさせることが可能になった、みたいな感じでしょうか。こう考えるとテクノロジーすごいな。
なので、求職者獲得のCPAは上がっては来ているとは言われているものの、単純に「個人情報を回収するだけ」であれば、劇的に難易度が下がっているのではと思います。なので、送客サービスとかが成立するわけですからね。SNSやショート動画が普及してなかったらまず送客サービスは成り立たないでしょう。
こうした次代のニーズに即して潜在層アプローチが必要になり、加えてショート動画などの普及によってそのアプローチが簡単になった結果、転職希望者は増えたが転職決定者は増えない、という結果になったのではないか、という考察でございました。
あんまりまとまってないかもしれませんが、今日はこのへんで。
それでは。
Kosuke