移動時間と対面顧客接点を捨てて失ったもの

移動時間と対面顧客接点を捨てて失ったもの

INST石野です。

千葉にオフィスを引越して、社員はフルリモート。商談もオンラインに統一して1年半が経とうとしています。また、昨年末に自宅も引越ししまして、オフィスから500mという至近距離になりました。

移動時間がないと通勤ストレスはないですし家族との時間や睡眠時間は増えますし、オンライン商談は会社にずっといればいいので営業の合間にカフェでアイスコーヒー飲みすぎてお腹タプタプになることもありませんし、それはそれは良いことづくめです。ですが、なにか失ったものもあるんだろうなと思い、今日はあえてそれについて書いてみたいと思います。

リモートワークやオンライン商談化に踏み切る際に参考にしていただければ幸いです。

顧客との「人間的な」関係性

商談をオンライン化するにあたり、やれリレーションだとかやれ個別対応だ、とかいうことをやっていては会社が回りませんので、すべての顧客を平等に扱い、オペレーションもすべて統一しました。

アウトバウンド営業一切なしですので、Webからの問合せから商談設定、商談後のフォローから発注〜アカウント発行、運用に乗せるまでは9割がたマニュアル化されていますし、申込時に支払いサイトや利用規約の修正などについて意見をいただいた際も、「当社のレギュレーションに従っていただけなければお申込みしていただかくて結構です」というスタンスでやっています。

商談をオンライン化したことによる、商談後の受注率ダウンなどはありませんでしたが、「人間的な」関係性は極めて希薄になりました。単純にサービスを評価いただけないと受注にはならないという感じでしょうか。

創業から2年半は訪問営業をし、その後オンライン営業に切り替えて1年半なので大体オンラインで受注した顧客が半分くらいいることになるのですが、オンライン商談ですと名刺交換はないですし、カメラなしのPCだったりした場合は顔も見たことがない状態で取引をしていることになります。

古くからの顧客は「あ、駅から結構歩いたな」とか「こういう雑談をしたな」などの思い出があるのですが、オンライン商談からのお取引のお客様は正直どんな会社だったか、というのはあまり覚えていません。。。(取引先が増えてきた&加齢で覚えられなくなった、という可能性もありますが)問合せがあっても「あれ、誰だっけ。。。」みたいな。

SaaS形式でサービス提供をしている以上、良いことではあると思うのですが、「対面が大事だ!足繁く通ってリレーションを構築するんだ!」と教えられて営業として育ったので、それはそれで少しさみしい気もしています。

一般的に言われる営業の醍醐味

これは前述した内容とも被りますが、営業シーンにおいて「むちゃくちゃ頭を使って戦略的に受注を勝ち取る」といった、営業の醍醐味的なものは極めて希薄になったと思います。

受付ブロックを突破して、担当者と関係性を作り、決裁者が誰なのかを聞いて戦略立てて大きな案件を受注する。。。

サービスの単価や提供形式にもよるのですが、そういったやり取りがほぼありません。なので今後例えば営業体制を強化して行こうと営業人員を募集した際にその人が「営業としての成長」を求めていたりした場合はミスマッチになってしまうだろうな、と思ったりすることがあります。

今たくさんの顧客がいる業界以外や、新しいソリューションの営業、ということであれば面白いかもしれませんし、今はやっていない代理店営業を行うと仮定しての代理店のマネジメントなどはやりがいはありそうな感じもします。

INSTはエンジニアのメンバーに負担をあまりかけないために受託をせず、子育て中のママさんが働きやすいようにオンラインでのチャットサポートにし、営業も効率化するためにオンライン化を進めてきました。重視するポイントが一般的なベンチャー企業やスタートアップと異なっているなと、この記事を書いていて本当に思いますね。

だから新卒を採用して立派に成長させる!とか言うのよりも副業でもう少し稼ぎたいとか、イケイケのスタートアップで疲れちゃた、というような人がINSTが営業を募集するとしたらマッチするのかもしれません。

情報インプットの機会

顧客接点の数はほとんど変わらないですが、オンライン商談ですと雑談がほぼ無くなります。効率的ではあるのですが、なにか情報を引き出すということの難易度は対面商談に比べて格段に上がったように思います。

また、都内に出ないので空き時間で友人と会ったりすることも減ったので、FacebookやTwitterがアクティブでない友達に会うことが本当に少なくなりました。一応週1回くらいは誘われれば東京に飲みに行ったりしていますが、千葉が快適すぎて自分から「飲もうぜ!」と誘うこともだいぶ減りました。。。家から5分の会社で働いていると、そっから1時間掛けて飲みに行くって相当パワーが必要になるんですよね。。。

ですが全然出掛けたりはしてますし、ビジネスに関係のある情報だけでなく、オフラインでないと共有できない近況とかもあると思いますので、お誘いいただきスケジュールが合えば上京したいと思いますので、ご友人・お取引先の皆様、引き続きお誘いのほど、どうぞよろしくお願いいたします(笑)

あとはそんなに特筆すべきものないのですが

・電車広告を見ないのでHR系サービス各社の広告を見なくなった

・この店美味しいよ!みたいなのに反応しなくなった

・昔の友だちにバッタリ会って「おー!」みたいのがなくなった

・街で美人とすれ違って目で追うことがなくなった

くらいですかね。。。

まあでもだいたい想定内のことが起きていますし、これでいいと思って千葉に移転してますし、訪問営業必要になったら千葉から通えばいいだけだし、ということで今日も気楽に千葉生活満喫します。

それでは。

Kosuke


[オンラインサロンの宣伝]

開設1ヶ月でメンバー10名のうち、3名に既にお魚をお送りしたオンラインサロン、釣りに行ける回数限られますので第1期は残り10名です!超赤裸々に綴るINST創業Storyが読めるのもINST石野サロンだけ!


この記事をシェアする

クラウド型無人コールセンター「INST 3BD」

人材ビジネス特化、応募者呼込みから掘り起こし、リマインドまでの架電業務に対応。月3万円〜

INST 3BDサービスサイトへ

あわせて読みたい

【導入事例】ミライユ様 | 面談率108%、決定率120%!トライアルの実証実験から、全事業部へ展開へ。

【導入事例】ミライユ様 | 面談率108%、決定率120%!トライアルの実証実験から、全事業部へ展開へ。

INST 3BD導入事例インタビュー:ミライユ様 人材紹介は「応募が入ってから、どれだけ早く・確実に面談へつなげられるか」で成果が大きく変わります。一方で、時間外応募への即時対応や、架電の追いかけ業務は現場負荷が高く、運用の属人化も起きがちです。 今回は株式会社ミライユ様に、INST 3BDのトライアル導入(実証実験)から、効果検証を経て利用範囲を拡大するに至った経緯を伺いました。 お話を伺った方 株式会社ミライユ様 取締役 鈴木様 インタビュアー:株式会社INST 石野 導入の背景:時間外応募対応と、現場の架電負荷 石野:まず、INST 3BD導入前に感じていた課題感を教えてください。 鈴木様:人材紹介の現場だと、応募が入っても連絡がつかないケースが一定数あります。繋がるまで追いかけ架電をするので、どうしても繋がりづらいかたがリストに残っていくため、工数がかかってしまいます。 一方で、タイミングよく繋がった人は意向が高いので、そこを確実に面談につなげたい、というのが大きいですね。 実証実験:3BDを使うチーム/使わないチームで比較 ミライユ様では、INST

By 石野幸助
INST Blogをリニューアルしました!

INST Blogをリニューアルしました!

INST石野です。 ずっとやりたいと思っていた、旧ブログ(10年前に作ってもらったWordPress)をフルリニューアルしました。しかもひとりで。 リニューアルの背景 御存知の通り、INSTは創業すぐに僕がこのブログを書き始めて、それをほとんどの集客源に法人顧客の開拓を進めてきました。 その昔は炎上したり、バズったりと色々書いていたのですが、AIの登場もあって、ブログを書く手が進まなくなり、Podcastにシフトしたりして色々やっておりました。 AIの登場でなぜブログを書かなくなったのか?というのは、生成AI登場以降はネット上のコンテンツの殆どがAIが生成したものになってしまい、人間が書いたブログなんて書ける量も決まっているし、どんどん埋もれてしまっていくのではないか?と思ったからです。 本当にブログはもうオワコンなのか? ブログはもうオワコンなのか? 世間一般的にはそうなのかもしれないです。あまりブログを書く人も多くなくなりましたし、その昔は「アルファブロガー」という言葉もありましたが(懐かしいw)、今では「インフルエンサー」という括りになり、発信

By 石野幸助
ほぼ無意識に貰って使っているだけのクーポン施策の狙いを考えてみた

ほぼ無意識に貰って使っているだけのクーポン施策の狙いを考えてみた

inst石野です。 最近、朝の有酸素運動をジョギングからウォーキングに変えました。週に3-4回は1時間で6km程歩いてます。 理由は ・暑い(走ったら死ぬ)・歩いたほうが脂肪燃焼効率高い・厚着して朝歩くことで汗をたくさんかきたい(そして願わくば前日の酒を抜きたい) 主にこの3つの理由です。 で、その有酸素運動のウォーキングは朝起きて空腹のタイミング+ブラックコーヒーを飲むと脂肪燃焼効率が良いと聞きまして、マンションを出てすぐにあるセブンイレブンで500mlのブラックコーヒーのPETボトルを買っています。 ということで、僕はコンビニで週3-4回、ブラックコーヒーのPETボトルを購入する習慣がある、というのが結構大事なポイントです。 で、ある日、コンビニの飲み物の棚の前でいつものコーヒーを買おうと思ったら、隣にあるコーヒーのところに「この商品を買うと、1本無料引換券プレゼント!」というPOPがありました。 コンビニのブラックコーヒーの味の差がわかるほどの味覚を持ち合わせていないですし、そもそも脂肪燃焼効果のためだけに飲んでいるのでなんでもいいわけで、それを手に取りレジで決済

By 石野幸助
相手が電話に出ない時に送る「電話しました」メールは効果的なのか?

相手が電話に出ない時に送る「電話しました」メールは効果的なのか?

inst石野です。 本日(2022年1月21日)より、1都12県にまん延防止等重点措置、いわゆる「まん防」の適用が開始されました。 コロナウイルスの感染拡大防止が目的ではありますが、やっと客足が戻ってきた飲食店・居酒屋・レストランなどの経営者の方々はやりきれない思いでしょう。 オフィスワークをする我々にはそこまでクリティカルな影響はないような気もしますが、このタイミングでまた在宅勤務の比率が高まり、電話でのコミュニケーションが仕事上発生するインサイドセールスや営業職の方々は、03や045、043などの市外局番から始まる電話番号ではなく相手方の担当者の携帯番号へ電話する機会が増えたのではないかと思います。 相手が電話に出なかったら送る「電話しました」メールは効果的か? 業務オペレーション上、相手が法人・個人に関わらず、「相手が電話に出なかったらメールを送っておく」というのはポピュラーであり、ビジネス上のコミュニケーションをスムーズにするためのセオリーのような位置付けにあることは確かです。 特に在宅勤務が増えているので会社に電話したら、担当者以外の誰かが出て「伝言をお願

By 石野幸助