人材紹介と人材派遣、どっちがすごいのかを調べてみたら派遣の凄さに愕然とした

おはようございます。

先日書いたブログ、思いのほか反響が大きく、たくさんいいねやシェア、コメントをいただきまして、テンションが上りました。ですが、五郎丸のくだりで、ある方に「確かに身長体重(とヒゲ)は同じくらいかもしれないが、決定的な違いは赤身か脂身かだ」と言われてハラオチしました。もう泣きたい。

ということで、人材ビジネス分析系シリーズをまた書いてみたいと思います。

今日は「人材紹介と人材派遣、どっちがすごいのか」というテーマです。すごいと言い切るにはいろいろな指標が必要と思いますが、ある程度僕の独断と偏見で書いてみようと思います。もちろんGoogle先生に聞いてみて返って来たデータも元にするんですけどね。僕が人材派遣未経験で人材紹介会社として有名なインテリジェンス出身(でもインテリジェンス時代は紹介ではなく媒体営業)で、その後5年ほど人材紹介ビジネスに従事していたということを前提として書きますので、予めお見知り置きを。

<市場規模>

お恥ずかしながら、調べてみるまでは「派遣のほうが少し大きいくらいかなー」と思いましたが、全然比べ物にならないくらい人材派遣市場規模のほうが大きかったです。

矢野経済研究所の調べによると2014年の予測市場規模は

人材紹介:1300億円

人材派遣:3兆8500億円

その差、なんと

約30倍!人材派遣の圧勝!

3倍ではないです。30倍です。ということはシャアが通常のMSの3倍(のスピード)なので、図で表すと

人材派遣は人材紹介の30倍の市場規模

こんな感じです。絶対派遣が勝つ。普通のザクにシャアが乗って、シャアザクに僕が乗ったらギリギリかもしれないけど。。

ええ、たとえが良くないのはわかっています。でも書きたかったんです。何故かと言うと・・・

ダウンロード (1)

・・・

こんなに市場規模の差あるんですね。電車の中の広告とかみると、全然人材紹介会社の広告が多かったり、リクナビnextは良く宣伝するのにリクナビ派遣は宣伝してなかったりするから、もっと僅差かと思っておりましたら全然違うんですね。

生き物で例えますと、地球最大の生き物シロナガスクジラが約24mで、大体養殖された真鯛が80cmくらいらしいのでちょうど30倍位です。

スクリーンショット 2015-09-28 17.01.40

こんな感じになります。派遣半端ねえ。真鯛がスイミーくんにしか見えないw

<社会貢献性>

人材紹介も人材派遣も(その他の人材サービスの殆どは)雇用を創出するという世の中のためになるお仕事ですね。素晴らしいことです。ということで、どのくらいの雇用を創出しているのかということを市場規模からブレイクダウンして行ってみましょう。

人材紹介:

これは結構簡単ですね。国税局によると日本人の正規雇用の会社員の平均年収は473万円ということ。意外と高い。

人材紹介の成功報酬は平均すると大体30%(25~35%くらいが相場)でしょうから、1人の雇用を産み出す=141.9万円

市場規模が1300億円なので、1300億円÷141.9万円=91,613.8。

約9万2000人。

うーん、これが多いのか少ないのか。毎月8,000人弱が人材紹介サービス経由で転職か。。。

9万2000人の都市は、ここから調べる「京都府の亀岡市」「福井県の坂井市」「沖縄県の宜野湾市」・・・うーん、地元の人が見てたら申し訳ないけどパッと市の規模が思い浮かばない。

人材派遣:

さっきの国税局のデータで行くと、日本人全体の平均年収は414万円。派遣やアルバイトも入るからね。とりあえず派遣社員だとどのくらいかは分からなかったので300万円くらいにしておきましょうか。だいたいそのくらいな感じしますよね。事務の人だと給与20万円くらいだろうし、エンジニアはもう少し高いだろうし。でもその300万円に何%かマージンを乗っけて派遣ってしてますよね。

人材派遣のマージンってどのくらいなのでしょうか、と思って「人材派遣 マージン」でぐぐったら、出てきましたよ。平均は26.8%。てことは300万円に1.268倍したお金を派遣先企業に請求してるっつーことね。そうすると派遣社員1人あたりの請求額は380万円

そんでまた、市場規模から割り出しますと3兆8500億円÷380万円=

101.3万≒

約100万人が派遣社員として

働いている。しかもずっと。

101.3万人の都市は「宮城県の仙台市」これは大都市。あと、同じくらいの都道府県調べたら、だいたい秋田県が100万人くらい。秋田頑張れ。

人材紹介は毎月8000人の雇用を生み出しているが、人材派遣は常時100万人の雇用を支えている。

やっぱ派遣すげえ。

こう書くと人材紹介になにかほかに勝ち目はあるのでしょうか。

<ビジネス構造>

人材紹介と人材派遣、似て非なるものとはよく言ったもので、ビジネス構造が全く異なります。

職につきたい人を、人を探している企業に斡旋する、という基本的な構造は同じですね。ですが、根本的に違うのは

・人材紹介:入社が成果

・人材派遣:継続就業が成果

というところです。人材紹介では候補者を紹介し、入社した時点で紹介手数料(だいたい年収の30%)をドカン請求するのに対して、人材派遣では、まず派遣社員を派遣会社が雇用します。そして、自社の人材を貸し出すような形で就業先企業に送り出します。そしてその人が働いた分の給与に26.8%を上乗せして派遣会社に請求し、そのマージンの中から、その人の保険料や交通費を支払って、残りが利益になるということです。紹介は粗利100%も可能ですが、派遣だとそれは絶対無理なのがわかりますね。

少し乱暴な言い方をしますと

・人材紹介:入社しさえすれば売上が出る

・人材派遣:入職した人が成果を出し続け、働き続けないと売上が出ない

というわけですね。もちろん人材紹介も、早期退職の場合に手数料の一部を返金するなどの約束を設けたりするのですが、人材派遣は理由は問わずに働かなくなったら売上は出ない。かなりシビアですね。人材紹介はその早期退職をしないようにフォローすればいいということがわかりますが(もっとフォローしてるよ!という方もいらっしゃると思いますが、そこは怒らないでください。)人材派遣ではフォローアップをし続けないと売上が減るってことですね。

一見すると、手離れが良く利益率が高い人材紹介と、マメなフォローアップが必要なのに紹介ほど利益率が高くない人材派遣。それなのに30倍の市場規模。コツコツまじめに働くタイプの日本人にマッチした人材ビジネスは人材派遣なのでしょうか。人材紹介しかやったことがない僕には頭が上がりません。スタートアップの人材紹介会社ってよくありますけど、人材派遣の会社に老舗が多いのはこういったところなのでしょうか。

今日の分析ですと人材派遣圧勝です。ぐうの音も出ません。なので、後日人材紹介の良さについて書いてみようと思います。

それでは。

Kosuke

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