厚切りジェイソンに学ぶ、多様な働き方

こんにちは。INST石野です。

日曜日に、地元のハーフマラソンに出場しまして、3ケタ近い体重の割には意外な2時間7分というタイムで完走をすることが出来ました。自分でもびっくり。でも本日筋肉痛で足はガタガタです。普通に歩けません。今日明日くらいは移動時間を少し長めによんで営業行くことにします。エスカレーターの有り難みを今日ほど感じた日はありません。マジありがたい。

さて、先週の金曜日は金曜にも関わらず忘年会も入っていなかったので、早めに帰宅して家族とご飯を食べて「金スマ」を見ていたところ、厚切りジェイソンを取り上げていた回でした。

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画像はこちらから引用

上場IT企業テラスカイ米国法人副社長とお笑い芸人という二足のわらじを履いているのはみなさんご存知と思います。その厚切りジェイソンのブレイクの秘密に迫ってみるという内容の回でした。

起業したいなら厚切りジェイソンを見習うべき!

見てみると、ジェイソンの働き方はこれから起業をしたいという日本のビジネスマンに必要な働き方を体現している!と僕は思いました。なぜかというのは追って書いていきますね。

まずはざっくり厚切りジェイソンがどんな人物なのかをまとめてみます

<パーソナールデータ>
・1986年生まれの29歳 アメリカミシガン州出身
・お父さんはエンジニアでダジャレ好き(金スマより)
・家ではボードゲームばかりして遊んでいて相手を打ち負かす戦略を養った(金スマより)
・17歳の時に飛び級でミシガン州立大学に入学
・イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の大学院に入学→卒業
・2005年に知り合って2007年に結婚した日本人の奥さん(年上)と娘が二人いる

ちなみに世界の大学ランキング(信ぴょう性はは不明ですが)によると、ミシガン州立大学は世界62位、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校は48位です。日本の大学では東京大学が16位、京都大学は29位、大阪大学が57位、東北大学が68位となっております。しかも日本の大学は入学は難しいけど卒業は簡単、海外では逆と言われますので、相当な頭脳の持ち主であることが想像できます。

<職歴>
・最初に就職したのはGE(ゼネラル・エレクトリック)でエンジニアとして活躍し出世し、エリート街道に
・日本に行きたいと上申するも受け入れられず、旭化成で音声認識ソフトの開発の仕事を得て日本に2005年に来日
・2011年当時に働いていたシカゴのIT企業の日本法人立ち上げで再来日(その時に既にお笑い芸人になりたかった模様)
・ライブで「悔しいです!」のザブングルと出会い、ワタナベコメディスクールの土日コースに入学
・ワタナベコメディスクールを卒業後2014年9月にお笑い芸人としてデビュー
・2015年2月のR-1グランプリで決勝進出(最短芸歴記録)
・2015年のTV出演本数は150本以上の売れっ子芸人に
・現在はテラスカイのグローバルアライアンス部長兼アメリカ法人の副社長としてビジネスマンとしても忙しい毎日を送る

ITビジネスマンとお笑い芸人の二足のわらじを履きこなしています。いや、履きこなしているとか言うレベルじゃないですね。どっちも超一流。マジスゴ。

 

否定すら出来ない超一流の二足のわらじ

ITビジネスマンとしての役員報酬がどのくらいなのかわかりませんが、テラスカイの株を1万株保有もしておりますので、資産ベースで1億円程度は余裕で保有しているんでしょう。余裕でヘッドハンターが何人か専属で付いているレベルでしょう。超一流であることには間違いない。

ちなみに米国法人であるTerraSky,Inc.ですが、Webサイトを見ると日本法人のTOPも務める佐藤さんがTerraSky,Inc.のCEOも務めていますので、実質ジェイソンが英国事業のTOPなんでしょう。SalesforceやAWS導入を支援するのがテラスカイのメインの事業でもありますので、だいぶ重要なポジションにいることは間違いないです。

また、芸人として出演本数150本というのがどのくらいすごいのかを調べていたところ、コレも超一流ということがわかりました。こんなサイトにあった下記のような表を御覧ください。

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上半期ブレイクタレントが「増加番組数」を指標に名を連ねています。

「ラッスンゴレライ」で一世風靡した8.6秒バズーカ「あったかいんだから〜♪」のクマムシ同じくらいの爆発力ということですね。これはすごい。印象としては、8.6秒バズーカもクマムシも、コントは面白いかもしれませんが、番組に出てMCの番組進行に合わせてコメントで笑いを取るということは苦手な気がします。厚切りジェイソンはそもそも学があり、頭が良い(他の方々が頭が悪いという意味ではありませんよ、平均的にみて、ということです)ので、コメントなども面白いので、たくさんの番組に呼ばれ続けたということではないでしょうか。なんとなくパックンマックンのパックンみたいなポジションに今後なりそうな気がしますね。

と、まあここまで見るとジェイソンがすごいレベルでパラレルワークやってるんです。まさにどっちに倒れても問題ないみたいな。ITビジネスマンとお笑い芸人。

・ITの進歩
超多忙なジェイソンの1日の睡眠時間は平均3時間だそう。年末年始で特番が多いこれからの時期はそれ以下になることもあるでしょう。夜11時からオンライン会議で海外にいる部下の進捗報告を受けていました。Skypeとかなかったらこんなことは出来ないでしょうね。また、SalesForceの導入支援もやっているということですので、おそらくは営業管理にSalesForceを利用して、結構かっちりKPI管理をしているものと思われます。そうしますと、リモートでマネジメントも比較的しやすいですね。飲みニケーションに頼る日本のマネジメントとは大違いです。

また、時差も良い影響を与えているのではと思います。TerraSky,Inc.はサンフランシスコにあるので、時差は17時間。日本のほうが進んでいますので、日本で夜の11時のMTGでは現地は朝の6時。早朝MTGです。日本が朝6時でサンフランシスコが13時とかのMTGとかもやっているんでしょう。日本での芸能活動は深夜 or 早朝に時間をとることで、サンフランシスコの営業時間と合わせられるので良かったのかもしれませんね。

 

・ベースに絶対必要な語学力とマーケティング力
御存知の通り、厚切りジェイソンは日本語ペラペラです。他の言語はどうかわかりませんが、英語はもちろん母国語でしょう。なので、2か国語は絶対に使いこなしています。

「金スマ」内の一幕でTBSの駒田アナウンサーと漢字の書き取り対決やってましたが、「憂鬱」とか「洒落」とか完璧に書いてました。あ、完璧も間違えずに書いてました。駒田アナは「完壁(かん・かべ)」って書いてたけど。まあジェイソンは日本の漢字をネタにして「why?Japanese people?」とやってますので、この辺は当たり前といえば当たり前なのかもしれませんが、外国語を覚えるだけでも大変なのに、漢字の書き取りは毎日やってるんだそうですよ。外国人が漢字覚えるのってめっちゃ大変ですからね。

マーケティングのうまさも秀逸です。まずは「外国人」という差別化要素を活かすためにどうしていくか?を考えたんでしょうね。日本人だったら全く疑問に思わない漢数字の「四」に外国人が抱いた素朴な疑問を話題にするとかかなり巧みです。あれを日本人がやったって面白くもなんともないですからね。「なんで?漢字を発明した人?」とかやってもキレ悪いしw厚切りというキーワードを芸名に入れた、というエピソードは有名ですので割愛します。

 

・パラレルワークからスタートしてみるために効率化を意識
また勉学でもそうでしたが、圧倒的な成果を出していない限りは「お笑い芸人なんか辞めてビジネスに集中しろ!」とか「お笑いでブレイクしたいんだったら絶対にITの仕事なんて出来ない!」という周りの声があることでしょう。ジェイソンは少なくとも、ITビジネスマンとして人より多く、そしてお笑い芸人としても人より多く努力をしているのでしょう。なので、一般人の2倍以上。単純に時間が2倍とは言いません。おそらく効率よく努力するポイントを見極めているのでしょう。

twitterのアカウントで受けている人生相談でも人柄が出ていますが、成果ファーストの考え方の人なのがわかります。

ジェイソンは、妻もいて子供もいるので、不安定なお笑い芸人の仕事一本に絞ることなんて絶対無理、とも言っています。守るべき者を守れる環境は本業(ITビジネスマン)の方でキープ出来ているので、お笑いの仕事は自分のライフワークなのかもしれませんね。好きだから努力できる、寝る時間が少なくても頑張れる、みたいな。

<ジェイソンから学んだ3つのこと>
・本業をしっかりやる前提で自分のやりたいことは時間を犠牲にして効率よくやる
・マーケティング力/語学力を身につける(英語を身につけるだけで活躍の機会は倍以上になる)
・ITを活用する(働く場所や時間にとらわれない世の中になってきているし)

この3つの厚切りジェイソンから学んだことは、これから独立したいというビジネスマンの人や、独立はしたくないけど独立気分も味わいたいという人には、誰も不幸にならない最良の事例というか、最低限必要なことというか、やっていって損はない3つの基本要素だと思います。

平日は普通に会社勤めしつつ、しっかりマーケティングして、自分のやりたいこと(例えばWebサービス作りたい、とか)が見つかったら、平日の夜や土日に時間を作って学び、プラスしてあいた時間で語学も身につける。(Webサービス作ろうと思ったら、国内のサービス研究するより、海外で何流行ってるか見たほうがよっぽど良い)そしてクラウドワークスやランサーズなどを使ってサービスを立ち上げる。軌道に乗ってきて、「これだけで食える!」と思えるようになるまで副業として継続していくとかね。別にサラリーマンで働きながらサービスバイアウトしたっていいと思うんですけどね。土日に趣味でやってたサイトが、みたいなのがGREEとかもはじまりですし。

一度どこかでお会いしてみたいものです。厚切りジェイソンさん。

Kosuke