LINEやViberなどの規制が始まる予兆がインドで起きております

最近こんな話をします。
僕のことをご存じの方は僕が超リアリストで合理主義者なのをご存知かと思うので「石野、言いそうww」とご笑納ください。

僕にとって意味がわからないことが2つあります。
・電子書籍の価格が紙の本より圧倒的に安くならないこと
・電気自動車をもっとたくさんの会社が作らないこと

基本的に、僕は電子書籍、電気自動車推しです。

電子書籍
まず、ゴミにならないし軽い。趣味嗜好の問題で「やっぱり本は紙でないと」という人も多いと思いますが、kindle買ってから漫画の単行本を紙で買うのやめました。それに紙を使わないから環境にもやさしいだろうし、印刷コストもかからない。あと新聞とかに関しては配達するコストも掛からない。

なのになんでもっと電子書籍が普及しないのか?それは印刷屋と本屋がダダをこねているからでしょう。
印刷工場や本屋で働いている人にも家族や生活があると思いますし、電子書籍普及率がもっともっと上がったら困る人も出てくると思います。

でもそういうものなんですよ。世界が変わる時って。
皆さん、休日に遠くに行こうと思ったらなにに乗りますか?自動車か電車ですよね?昔はなに使ってました?多分馬ですよね。

自動車出てきた時に、移動用の馬育てて儲けてた牧場主は焦ったでしょうね。「やべーよ。めっちゃはえーし、病気とかならないし。生活あぶねーかも」って思ったことでしょう。廃業した牧場主もいるでしょうね。こういう変化が起きる時って多少の犠牲は仕方ないんですよ。

電気自動車
イーロン・マスク大好きなんですけど、僕。電気自動車いいですよね。化石燃料使わないし、排気ガスも出さない。地球に優しすぎる。でもTeslaの車は1000万以上で買えないんですけど。日本含め世界のメーカーが競って作り合えば競争の原理で価格が安くなるんじゃないかなと。

Teslaは電気自動車の設計図をオープン化してるらしいですよ。みんなで電気自動車作ろうよと。それでもあんまり進まない。これは原油産出国とガソリンスタンドとかがゴネてるんでしょうね。電気自動車のほうが優れてて、ガソリン車売れなくなったら、おまんま食い上げですわーって。

こういうことがモバイル業界で起きそうなんですよ。長い前置きでしたけどw

[IT]モバイル・アプリ、国家・個人の脅威にも─通信管理局

こんなニュースを見つけました。インドでの動きです。

  インターネットを利用して通話やショート・メッセージ・サービス(SMS)を無料で提供するモバイル・アプリは、個人および国家の安全保障にとって脅威となりうる──通信・IT省の通信管理局(TRAI)は、最近発表したディスカッションペーパーに、こうした見方を盛り込んだ。4月14日付でPTI通信が報じている。

 
 TRAIは、インターネットにおける中立性の確保や、通信事業者・ネット接続事業者などのオーバー・ザ・トップ(OTT)事業者によるサービス/アプリの規制などについてのルールの制定を目指し、広く意見を募る目的で3月27日にディスカッションペーパーを公表。TRAI自身の見解に加えて、TRAI以外が発表したデータ・情報なども盛り込んでおり、これを叩き台として4月24日-5月8日の期間、パブリックコメントを求める。
 
 ペーパーは、無料アプリが個人や事業者に利便性を提供している点を認める一方、多くの懸念も紹介。前述のほかにも、タクシー配車アプリのウーバーやオーラ、eコマース(電子商取引)のプラットフォームなどが、インドの国内の規制・免許の枠組みを逸脱しており、大きなリスクももたらしているとも指摘し、次のように述べている。
 
「アプリの大半では、(近くにあるレストランを紹介するといった目的のため)表に出ないプロセスにおいてユーザーの現在位置の追跡が可能になっている。こうした情報は犯罪に利用されかねないほか、特定の場所そのものが犯罪の標的になる危険性もある。こうした脅威は、国家の安全保障および財政・金融の健全性にインパクトを与える可能性がある」
 
 ペーパーはまた、米フェイスブックが一部のユーザーを対象として行った「感情の伝染」実験を紹介。メッセージング・アプリやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)について、ソーシャル・エンジニアリングによって「人々を心理的に操作」し、特定の行動に走らせたり、機密を漏洩させたりすることが可能だとの懸念を示し、そうした社会の混乱は、意図する者がいない場合でも生まれる危険性があると指摘している。
 
 さらに、プライバシーが侵害される、アプリ/サービスによって個人情報が第三者にも共有される、一般人による飲食店批評といったネット上の口コミによってトラブルが生まれるといった懸念も、ペーパーは幅広く取り上げている。

これって、なんとなくもっともらしいこと書いてあるように思いますけど、要はほぼ国営企業だった通信事業者の通話収入がLINEとかFacebook Messengerによって落ちてきたことが誰が見ても明らかになったから、安心安全を謳って利権を取り戻そうとしてるだけじゃないんですかね?

誠にくだらないし、こういう動きが日本では起きないで欲しいと心から願っています。

ビールメーカーが苦労して税率が安い発泡酒や第3のビール開発して、それが売れるようになってくると税率を上げるみたいな、企業努力を一気に無駄にするダメ国家なのでやりかねないとは思っていますが。。。

イノベーションってこういう考えからは生まれないと思うんですよね。まあ、守ることの大事さっていうのもあると思いますけれども。

ちなみに、今LINEどうしでの通話は日本の法律上「音声通話」ではありません。「データ通信」です。携帯電話の番号をプッシュして掛けるのは通話なんですけど。いわゆる電話回線を音声が通るのが通話、インターネット回線でのやりとりはすべてデータ通信なんです。

これが通話とみなされるようになると、LINEやKakaoなどの音声通話ができるスマートフォンアプリプロバイダに電気通信事業者としての届け出が義務付けられてしまう可能性などもありますし、そうなると通信の自
由化などいろいろと言っておきながら規制のどまんなかに入ってしまう可能性があります。

上のインドのニュース記事では、Uberまで規制対象になりそうな勢いです。ホントやめて欲しい。

なんか週末金曜日なのに、ちょっと怒りを覚える記事でした。。。

それでは。

Kosuke