東京から千葉にオフィスを引越して1年たったので振り返ってみる
INST石野です。
昨年の10/17にオフィスを大手町(神田)にあるベンチャーKANDAから千葉市中央区(最寄り駅:千葉駅)に引越しまして、ちょうど1年が経過しましたので振り返ってみようと思います。
結論から申し上げますと、千葉へのオフィス移転は最高でした。
想像より東京に行く頻度が低くなった
千葉に引っ越す前に1-2ヶ月ほど、すべてのアポをオンライン商談に切り替えて実験をして、受注率やアポ取得率(リード獲得はすべてインバウンド)は全く変化がなかったということを検証済みでしたので、特に営業面での不安はありませんでした。
当初は「週に1-2回は東京行くことがあるかな」と思っていたのですが、実際にこの1年で東京への企業訪問アポは
2017年
10月:4件(移転以降)
11月:2件
12月:2件
2018年
1月:1件
2月:1件
3月:2件
4月:0件
5月:1件
6月:1件
7月:0件
8月:0件
9月:0件
10月:0件(本日時点まで)
というようになっていました。自分で数えてみてもビビるくらい少ないwww
そのうち4-5件は事例記事やBlog執筆のための取材でしたので、”商談”のために東京に行くことはほぼありませんでした。特に今年の夏は猛暑だったので2018年7月以降の東京に営業に行ってない度がヤバいですねw
暑いから行きたくない、というのは冗談で「全然東京に行かず、オンラインだけで営業が完結する」ということがこの1年で証明できたなと思います。特に当社のサービスはSaaSモデルで単価があまり高くないサービスですし、ほぼ毎回同じことをヒアリングし、同じ内容の説明をしている感じなので、いちいち対面商談に持ち込まなくても全く問題なかったものと思われます。
移動時間の節約がヤバい。なんと年間45日も削減!
僕の現在の平均的な月間の商談件数が20件ほどですので、前後1時間ずつの移動時間があったと考えますと
商談の移動時間:12ヶ月×20件×2時間(前後1時間ずつの移動時間)→480時間
通勤時間:{1.5時間×2(自宅⇔東京の往復)-0.25時間×2(自宅⇔千葉の往復)}×20営業日×12ヶ月→600時間
ですので、千葉オフィス移転とオンライン商談で、合計1,080時間の移動時間が節約できた計算になります。なんと日数にして45日分!
1ヶ月あたり大体4日時間が節約できているので、これから週休3日でも良いってことでしょうか??
社員同士が仲良くなった(と思っている)
以前、東京オフィスのときは週に1度、出社をしてもらい1時間の定例MTGを対面でやっていたのですが、千葉に毎週来るのは大変だろうということで、千葉に来てもらうのは月1回にして、あとはTV会議→チャット→TV会議と繰り返すことにしました。
こちらがTV会議の様子。INSTは全員で7名です。真ん中の赤ちゃんを生んだメンバーが育休中。
月1回の千葉オフィス出社日は千葉DAYと呼んでいます。女性メンバー3名は、福岡(育休中)、福岡、山梨なので千葉DAYには来ないのですが、男性メンバーは13時までに出社し13-14時でMTGをして14-17時で一緒に仕事をし、17時過ぎくらいからみんなでご飯に行きます。
会社の近くにある金角、という居酒屋をなぜかCTOが気に入っており、だいたいそこです。
写真は食べログより。
「千葉で一番うまくて安い 磯料理の店」というめちゃくちゃ怪しいキャッチフレーズで、最初は行くのを躊躇いましたが、入ってみるとお刺身がめちゃくちゃ美味くて座敷もくつろげるので最近は「今日金角でいいっすよねー」みたいな感じになってます。
ここで月1回、家族の話やゲームの話、事業の話を2時間ほどして軽くお酒を飲んで、というのをやってます。東京にいたときは半期に1回とか年に1回とかの飲みニュケーションだったのですが、月1になったのもありメンバー間の会話も弾み、仲も深まったのではと思っています。
お金がかからない
東京にいるときに比べてお金を使わなくなりました。
まず、友達から「ランチ食べに行こうぜ」的な誘いもないですし、基本オフィスに来ているのは僕一人なので、会社にある電子レンジで温めて食べたりできるものが中心になりました。近所にスーパーもあるのでもやしとしゃぶしゃぶ用の豚肉買ってきてポン酢で低糖質メニューみたいなのも余裕です。
近くにゆで太郎もありますし、薬局で冷凍食品のパスタを買ったり、なんなら奥さんに弁当届けてもらえるレベルです。
また、東京に行く回数が減ったので必然的に飲む回数も減りました。実は飲み会は週に2回までと決めたりしていたのですが、今はよっぽどのことがない限り週1回までにしています。
あと一番大きいのは賃料ですね。坪単価は東京に比べたら半分~1/3ですし、僕が入居したオフィスでは敷金も3ヶ月分でOKでした。同じ坪数のオフィスを都内で借りていたら固定費が膨らみますので経営的にも良い判断だったと思います。
家族との時間が増えた
なので、基本的に家に帰って家族でご飯を食べる回数も格段に増えました。以前東京にオフィスがあったときは18時にオフィスを出ても家につくのが19時を過ぎるので子供たちはご飯を食べた後だったりしたのですが、今は子供とお風呂に入ってご飯を食べて、というのがほぼ毎日になりました。
また、オフィスが家から近いので、子供が短縮日課の時に会社に寄ってもらって一緒に帰ったり、風邪を引いたときに家でリモートワークをして奥さんが帰宅してから出社、などもできるので凄くありがたいです。
と、まあこんな感じでいいことづくめなのですが、あえてデメリットを挙げてみますと
名刺が全然減らない
千葉オフィスに引越したときに300枚新しい名刺を印刷したのですが、多分50枚も消費していません。このペースでいくとあと5年以上保つ計算になります。。
ちょっと寂しい
「今飲んでるからおいでよー」とかもそうですし、気を遣っていただいているのか、お誘いも減りましたwそれは少し寂しいですね。
天気により通勤手段が変わる
電車通勤のときは毎日電車でしたが、今は基本自転車で、雨が降ったら車かバスです。朝ジムに行ったりすることもあるので、通勤手段が画一化されるとよりいいな、とは思っています。
たまに東京に行くと滅茶苦茶疲れる
こんな人が多いところに12年も通勤していたのか、と思うとゾッとします。飲み会で渋谷に行ったりしたら気持ちが悪くなるレベルです。INSTが潰れてサラリーマンになるとしたら真っ先にZOZOに履歴書を送ると思いますw東京怖いw
このくらいでしょうか。なので対したデメリットではないですねw
こういった地方都市に本社を移転して、リモートワークを導入することはこれからの企業にとってもメリットが大きいのではと思います。人員獲得や従業員満足度の視点でもね。もちろん業種や会社のポリシーによってはそぐわないケースもありますが、僕的には激烈おすすめですので、ぜひ経営者の方は検討してみて下さい!
それでは。
Kosuke