AI面接官は日本の採用シーンに浸透するのか
INST石野です。
最近、真面目に仕事をしているので、見込み顧客でもある人材会社の担当者と打ち合わせする機会が増え、それに伴いAI面接官についてどう思いますか?って聞かれることがすごく増えました。
ざっと調べてみますとこんな感じです。
サービス名 | 会社名 | URL | 差別化ポイント |
---|---|---|---|
SHaiN | 株式会社タレントアンドアセスメント | https://shain-ai.jp/ | 戦略採用メソッドに基づく「10段階×複数評価項目」の標準化評価 |
AI面接官 | 株式会社VARIETAS | https://ai-interview.online/ | 面接終了15分後に16項目の詳細な評価レポートを自動生成 |
People XRecruit | 株式会社PeopleX | https://xrecruit.jp/ | バーチャルヒューマンによる自然な雑談・アイスブレイク機能 |
面談支援AIサービス | 株式会社日立ソリューションズ | https://www.hitachi-solutions.co.jp/ai_interview/ | 非言語情報(表情・心拍・目線)も含めた多面的な面談分析 |
面接サポートさくらさん | 株式会社ティファナ・ドットコム | https://www.tifana.com/service/ai_sakura/ | 自社制服へのアバター衣装カスタマイズなどビジュアル柔軟性 |
Zキャリア AI面接官 | 株式会社ROXX | https://ai-interview.zcareer.com/ | 選考サポート機能で面接+企業説明会+適性検査を一括実施可能 |
導入実績600社!みたいな会社もありますね。
僕実際転職や就職活動ってこの十数年していませんし、INSTも社員をほとんど採用してこなかったので、こんなにAI面接官のサービスがあるなんてびっくりなんですが、僕が思う以上に浸透してきてるんだなと思います。
で、僕も(この2ヶ月くらいだけど)AI活用にはかなり前のめりな方ですが、これはINSTがビジネスフィールドにしている人材業界にとっても、このあとの人材ビジネス全体においても、結構なインパクトを与える変化なんじゃないかなと思ってます。
今日は、そんなAI面接がなぜ今、ここまで注目され、そして未来の採用現場をどう変えていくのか、僕なりの視点でお話ししたいと思います。
若い世代にとって、AIは「友達」か「良き相談相手」
僕らの世代からすると、AIと聞くとどこか冷たい、機械的なイメージがあるかもしれません。でも、今の若い世代、特にZ世代なんて呼ばれる彼らにとって、AIはもっと身近で、もっと自然な存在だそうです。。
言われてみれば、僕の子供も「アレクサ、TVつけて」とか「Hey,Siri、新浦安までの時刻表を調べて」とか、小さいころからAlexaのようなAIアシスタントに話しかけています。わからないことがあればGoogle検索でAIがまとめた情報を手に入れ、ちょっとした悩みがあればChatGPTに相談する。まるで友達にLINEを送るかのように、気軽にAIに話しかけてアドバイスを貰っている人もとても多いようです。
「これってどういう意味?」「今日のコーディネートどうしよう?」「就職活動で面接が不安なんだけど、何かアドバイスない?」とか。
彼らにとってAIは、決して感情のない無機質な存在ではなく、「いつでも、どこでも、誰にも気兼ねなく相談できる、優秀な良き相談相手」なんです。だからこそ、彼らが就職活動でAI面接に直面しても、僕らの世代が感じるような「抵抗感」や「不自然さ」は、はるかに少ないはず。
むしろ、「AI相手なら本音で話せるかも」「人間相手より緊張しないかも」なんてポジティブに捉える可能性だってある。この思考の変化は、AI面接が浸透する上で非常に重要なファクターだと僕は考えています。
だって、僕らが青春世代のとき、友達に「これ、内緒の話なんだけど」って恋愛相談したら、次の日にはクラス中に知れ渡ってることなんて全然あったわけじゃないですかw
AIは漏洩しないし、電話で相談しようと思ったら絶対そこにいるわけですからね。
AI面接導入が広がる理由とその必然性
AI面接のメリット、というのはAI面接官のサービスサイトにいっぱい書いてあるので簡単に。
一つは「公平性」。
バイアスがかからないし、一定の基準で全候補者を公平にみれるということ。
次に「スピード感」と「効率性」。
面接官の採用するのも大変だし、24時間365日面接させたら辞めるか死ぬかです。がAIは辞めなしし死なない。
「データに基づいた採用」の進化。
AI面接は、応募者の回答内容だけでなく、声のトーン、話し方、表情、視線といった非言語情報まで分析し、データとして蓄積します。これにより、「このポジションで活躍している社員は、面接でこんな特徴が見られた」といった傾向を数値で把握できるようになり、より精度の高いマッチングが可能になる。いわゆるタレントマネジメントの領域ですね。この辺、データが構造化されていなかったりというのを構造化するのがタレマネシステムでしたけど、今では面接のデータをAIに食わせたら構造化してくれるからタレマネ業界も涙目なのかも。
まあ、AIが人間の感情の機微を完全に理解したり、人間同士の「相性」を見抜くのは難しいという意見もあるでしょうし、それはその通りだと思います。でも、あくまでAI面接は「初期スクリーニング」や「一次面接」といった、より多くの候補者と効率的に接点を持つフェーズでまずは進化を発揮するのではと。
人材紹介会社・企業人事に訪れる変化
AI面接の浸透は、人材業界、特に人材紹介会社や企業の人事担当者の役割を大きく変えていきそうです。
まず、人材紹介会社。これまでのように単にスカウトDBから候補者をスカウトしてきて、求人DBに推薦するだけの人材紹介会社は真っ先にAIに淘汰されるでしょう。だってマッチポンプだもん。
AI面接の対策をやります!というのも、、、、AIに代替されそうw
AIがスクリーニングした後の、よりハイレベルなマッチングや、企業のカルチャーフィットを見極めるフェーズでの介在価値は、これまで以上に高まりそうです、というかそこができないと全然駄目でしょうね。AIでは測れない「人間力」や「潜在的な可能性」を見抜き、企業と候補者のミスマッチを防ぐ。ここにこそ、人材紹介のプロとしての真価が問われることになるでしょうが、、、、、このあたりも全然できるようになるのに時間はかからない気が。
リクルートの出木場さんが1秒採用って言ってたけど、その未来って本当にくるのかも。
すでに始まっている驚愕のAI面接官採用
AI面接はまだ黎明期かもしれませんが、こんな話を聞きました。
あるエッセンシャルワーカー人材紹介会社を経営してる友人の話です。
彼の会社のクライアントでは、AI面接1発内定の会社があるそうです。
これはどういうことかと言うと、求人に応募したらAI面接官と面接ができるURLが送られてきて、そこでAI面接官と面接するだけでその場で内定が出るという事だそうです。
結構すごいですよねwまあ、一定量マッチしない人がいて辞めてしまうことも許容する前提の採用活動だとは思うんですが、人手不足の会社で採用に危機感を持っているとここまでやる会社がある、と言う好例だと思います。
で、しかもエッセンシャルワーカーとかノンデスクワーカーの人たち、特に「初めての正社員転職」みたいな人って最初に内定が出た会社に入社意思決定する確率の非常に高いらしいんですよね。
そうすると例えば、そういった求職者が夜間に人材紹介会社に転職相談申込みますと。で、翌営業日の朝電話かけて「転職相談ありがとうございます!面談いつにしますか?」みたいな話をするわけじゃないですか。
今でも「もう他のエージェント会社と面談組まれてるんでいいです」って断られる事はあるにしても、今後は「あ、既にもう内定もらってて転職活動終わりました。」みたいな人が出てくるってことですよね。
こうなるとINST 3BDは夜間土日対応を結構ご評価いただいて導入も進んでいるんですが、AI電話面接官開発しないとやばいかもしれんw
まとめ:AI面接は「自動車の発明」に匹敵するイノベーションである
AI面接の登場は、かつて自動車が発明された時のようなものだと僕は思います。それまで馬車が主流だった時代に、突然自動車が現れたら、最初は戸惑う人もいたでしょう。しかし、自動車は移動の概念そのものを変え、社会を大きく発展させました。
「やっぱ、移動は馬でしょ!」って人もいたと思うけど、もう馬乗ってる人っていませんよねwたまに皇居の周りとかで見るくらいw
AI面接も同じかもなあと。最初は「本当にこれでいいのか?」と疑問を抱く人もいるかもしれません。しかし、その公平性、スピード、そしてデータに基づいた採用の精度向上は、これまでの採用活動を根本から変え、企業と求職者のマッチングを新たな次元に引き上げる可能性がありそうです。
この変化の波をただ傍観するのか、それともいち早く乗りこなし、新たなビジネスチャンスを掴むのか。人材ビジネスに携わる僕らにとって、今、まさにその選択が迫られていると言えるでしょう。
大手の紹介会社とかはなかなか難しいかもしれませんが、それこそリクルートの人材紹介部門の偉い人が「最近俺達はAIに使われてる感じだよw」って言ってたのを思い出しました。
AIを敵視したくなる気持ちもわかりますが、AIを「部分的な味方」としてまず活用する。そして、AIにしかできないことと、人間だからこそできることの境界線を見極め、それぞれの役割を最適化していく。当たり前ですけど、まだそんなにやったことがある人がたくさんいるわけじゃないから積極的に取り組んでいくべきなのかなと。
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