リクルートメディカルキャリアの看護師事業撤退が意味するもの

inst石野です。

先週末は金曜日からキャンプ場でアウトドアリモートワーク&喉のアルコール消毒をしていたわけですがTwitterHR界隈が盛り上がっておりましたね!まあ話題の中心はジーニアス三上さん(が巻き起こす風)であったような気がしますがw

そんな三上さんのTweetで知ったのが

 


リクルートメディカルキャリアの看護師事業(人材紹介&求人広告)の撤退です。

その後の三上さんの

こちらから始まる一連のTweetはすごく納得感があるわけですが、このリクルートメディカルキャリアの撤退については僕もHRビジネスに関わる(直接ではないけど)ものとして書いてみようと思います。

 

リクルートvsエス・エム・エスの代理戦争

この撤退劇で考えるべきは、リクルートvsエス・エム・エスの代理戦争がここにある、ということです。

エス・エム・エスは以前に書かせていただたエス・エム・エスマフィアのブログ記事をご縁に、何名も創業期コアメンバーの方にお会いさせていただき色々とお話を伺ったのですが創業後、看護師の紹介事業をスタートしたときに創業者の諸藤さんは何度も何度も「リクルートに気付かれないうちに」と口にされていたそうです。それだけリクルートの影に怯えていたわけですね。

まあ他の紹介会社さんも今まで他社が手掛けてない領域や職能の特化型人材紹介を立ち上げる、となったときには「大手が参入してきたらどうしよう」というリスクを考えるのは世の常かなと思います。

それをリクルートが本格事業展開してからも退け続け、リクルートは事業撤退、かたやエス・エム・エスは時価総額3000億円を超える(今は停滞して1700億くらいですが)、HR系メガベンチャーの雄として看護師紹介業界TOPの座に君臨し続けているわけです。この差はどうして生まれてしまったのでしょうか。

 

元リクの破壊力の低下

正直な話、現役リクルートの人材が超優秀だとは全く思いません

元リク、というブランドは採用マーケットで今でもあるのかどうか分かりませんが、ちょうど僕と同世代くらいをボーダーラインにして、それより上の世代ではバリバリ他の会社に転職してもコアメンバーになっていたり、または起業をして活躍していたりという印象がありますが、それより若い世代(現年齢36歳より若い)の元リクはあまりパッとしない印象です。
※もちろん優秀な元リクの方もいらっしゃいますけど

イメージとしては
・オペレーション能力は高い
・プライドも高い
・給与も高い
という感じで、創造的な仕事や組織・仕組み作りにはあまり向かず、10→100や1,000→10,000のフェーズで力を発揮するようなタイプの方が多いかなと。まあこれはリクルートがむちゃくちゃ強いビジネスモデルと媒体を強いオペレーション力でグリグリ実行するというモデルですので、こういう人材が育つのも当然のことと思います。看板が強すぎるわけですな。

結局もう今15年以上リクルートにいたりすると株も持ってますし、給与も高いですし、自分の市場価値もわかってしまうので辞められないという人が多いのではないかと。

なので現役含め20代とかのリクルート社員の方は、自分の給料が高いのはリクルートにいるからだよ、というのはよく理解しておいたほうがいいですね。まあリクルートメディカルキャリアは給与安かったみたいですがw

 

 

ヒト起点のリクルート、ビジネス起点のエス・エム・エス

「で、お前は結局どうしたいんだっけ?」というリクルート社員がよく口にするフレーズがあるとネタにされたりするわけですが、リクルートがヒト起点で思考するのに対して、ビジネス起点で考えるのがエス・エム・エスではないかと思います。

三上さんも言及されていますが、看護師紹介事業は非対面の電話面談&電話営業中心でやるのがトレンドです。人材の流動性が高く企業側からの採用ニーズが向上的にあるので、転職の満足度よりも回転率を上げていくのが強いビジネスなのです。

そのときにリクルートですと「私、こんなブラックな病院の求人を求職者さんに紹介したくありません!」みたいな、お前はビジネスをやりたいのかボランティアをやりたいのかというヘレン・ケラー症候群(とインテでは呼ばれていた)に感染してしまう若者が出てきてしまって「いや、そうは言ってもね」となだめるマネージャーのマネジメントコストが掛かってしまうわけですが、恐らくエス・エム・エスですと「ビジネスですから」と一蹴されるか、そもそもそういうことを言い出す人がいないのではと思います。
※ブラック企業の案件紹介、という例が適切ではないかもしれませんが、あくまで一例ということで

 

ローコストオペレーションが強い→給与は上がらない

前述した点とも関連しますが、看護師紹介事業はローコストオペレーションが強い、ということが今回の撤退でも証明されたわけです。

エス・エム・エスではオペレーションのPDCAを回す力が現場の担当レベル一人ひとりにも浸透されていますが、リクルートではそのような雰囲気は見当たりません。どちらかと言うと自分はスター選手だと思っている人が多いのではないでしょうか。

そうしますと、リクルートが業界水準より高い給与を払ったり「お前はどうなりたいんだっけ?」と問うて採用をしている間に、エス・エム・エスはオペレーションの最適化を行ったり一部アウトソースをしていって、ビジネスの回転力・生産性をキープしたままオペレーションコストを更に下げてくるわけです。

その結果「リクルートって給与高いと思って入ったのに」というメディカルキャリアの若者は満足が行く給与を得るには途方も無く高い目標を達成しなくてはいけなくなってどんどん辞めていったりするわけですな。

 

総合型vs特化型

リクルートは言わずとしれた全方位カバーの総合型人材サービスの国内TOP企業、エス・エム・エスは極所戦を得意とする特化型から始まって、それが様々な業界として広がっていって結果としてカバレッジが上がってきたという感じですね。

そう考えていくとわかりやすいのですが、大手資本が幅を利かせていたHRマーケットで「リクルートが手掛けていない or 手掛けていても弱い領域はどこか」と攻める領域を決めてなおかつ「リクルートに負けないようにするためにはどうしたらいいか」を考えていたゲリラがどんどん大きく強くなっていったわけですから、それはまあリクルート負けるよね、と。

特にいわゆる国家資格有資格者の紹介ビジネスに於いては有資格者の数が限られる&DB構築と入り口のシェアをある程度抑えてしまえば負けるわけがないわけですからね。

こういった弱者の戦略が浸透しているのもエス・エム・エスの強みです。いくらリクルートが別会社作っただの新規事業やるだのと言っても敵わないポイントの一つと思います。なので、若い元リク人材が起業をしても「お前はどうしたいんだっけ」ばっかり考えてしまい、あまり世の中にフィットするビジネスが考えられていないような印象を受けてしまうのかもしれませんね。

もちろんIndeed買ったりとかグローバルで派遣会社バンバン買収したりとかそういうのはエス・エム・エスさんんはやらないと思いますので、あくまでこの領域に限っての話ですが。

 

まあこんな感じで書いてみましたがいかがでしたでしょうか?今は両社とも新卒や若手採用での人気企業だとは思います。ですが僕的には大学生のみなさんや第二新卒が30-40代以降の元リク、元エス・エム・エスの人を見て「私もリクルート/エス・エム・エスに入りたい」と思っていたらそれは間違いなく思い違いですよ、ということをお伝えして今日のブログは締めてまいりたいと思います。

 

それでは。

Kosuke

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※ちなみに僕は元リクでも元エス・エム・エスでもなく元インテですw

※そんな僕が経営している会社はこちらです。HR系を中心に400社以上の導入実績があるSMS配信システムを提供してます!

 

〜あとがき〜

期せずして元リクのjuice up野口さんが経済を回そうよとTweetしてました。こういう取り組みっていいですよね。今飲食店とかほんとに閑古鳥らしいんで。みなさんも贔屓にしているお店があったらこんなときこそ是非行ってお金使いましょう。

僕も今日あたり馴染みの寿司屋にランチに行って赤星でも飲もうかなあw

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