社員番号10番のエス・エム・エスマフィアがINSTを訪ねてきた ~BEYOND BORDERS 遠藤さん<後編>~
さてさて、ご好評いただいております、エス・エム・エスマフィアBEYOND BORDERS遠藤さんのインタビュー記事もいよいよ最終回!張り切ってまいりましょー!
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社員番号10番のエス・エム・エスマフィアがINSTを訪ねてきた ~BEYOND BORDERS 遠藤さん<前編>~
社員番号10番のエス・エム・エスマフィアがINSTを訪ねてきた ~BEYOND BORDERS 遠藤さん<中編>~
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はい、どうでもいい。だって、忘年会シーズンだったんだもの。
前回、前々回で入社の経緯からエス・エム・エスで学んだこと、エス・エム・エスの好きなところなどを伺いました。今日はいよいよ遠藤さんが「エス・エム・エスマフィア」になるための退職〜独立〜今の事業編です!
11年務めた大好きな会社を辞めてまでやりたかったこと
石野:結局エス・エム・エスには何年間在籍してたんですか?
遠藤:えっと、約11年ですね。2004年5月から2015年の5月です。
石野:11年も!社員数は。。。10名から1500名くらいの成長を見てきたわけですね。
遠藤:そうですね。ビジネスマン人生の殆どがエス・エム・エスと共にあったので、辞めたときは本当に感慨深いものがありました。
石野:というか、11年も在籍してて、どうやって退職したんですか?最後海外子会社の社長までやってて。なかなか辞められなくないですか?
遠藤:最後に在籍していたマレーシア法人のときは、現社長でレポートラインであった後藤さんに「遠藤さんの世界観を大切にしてほしい」と言われて、物理的関与や管理が少なくなり、大きく自分を信頼して子会社を任せてもらったことで、よりオーナーシップを持って事業運営や会社経営に携わることができたんです。その体験がものすごく自分を変えたというか、本当にそうなっていたかはわかりませんが自身の目線が上がった感じがしたんです。
石野:さっき(昨日の記事参照)は放置プレイ、と言っていたのに、本当はめっちゃいい感じで任せてもらってたわけですね。
遠藤:そうですね(笑)後藤さんにも本当に感謝しています。で、3年経って、マレーシアの事業も立ち上がったかな?という自分のなかで一区切りもついたので、自分の「エス・エム・エスがおっきくなった時みたいに、自分の会社を作っておっきくしたい」という思いを、後藤さんに伝えて、退職し、独立をさせていただくことになりました。
石野:自分がオーナーシップを持って、再度あの成長、いやあれ以上の成長を成し遂げたいと。
遠藤:はい。退職を伝えて承認してもらって、退職日まであと何日、という感じでどんどんエス・エム・エス最後の日は近づいていくわけですが、不思議と全然実感がなかったですね、辞める、という。
石野:もう生活の一部というか、それ以上の存在だったんでしょうね。
遠藤:本当にその通りですね。元上司と話したり、送別飲みをしたりしても誰ひとり嫌なことを言ってくる人はいなく、全員が「大変だろうけど応援してるからな」ってポジティブに送り出してくれました。
石野:近年稀に見る円満退社ですね、本当に。いい企業文化が出るのは退職のときだというのもありますしね。
クロスボーダー×不動産という「不透明性」と未知の「変数」に感じた可能性
石野:そして、晴れて2015年7月にBEYOND BORDERSを創業されると。
遠藤:はい。エス・エム・エスの創業者の諸藤さんに出資もいただいております。今でも色々経営的なアドバイスをしていただいたりしていますし、エス・エム・エス時代の上司や先輩の方にもよく相談に乗ってもらったりしています。
石野:遠藤さんの人柄ですね、なんというか、僕のほうが年下(2つ下)なんですけど、なんだか年上の感じがしないというかwいい意味で「後輩力」が強い方だな、と。まあ、僕が老け顔なだけなんですけど。
遠藤:そうですかね?(笑)ちょっと幼く見られてしまうこともあるかもしれませんね。
石野:すいません、話がそれて。で、海外×不動産、という事業内容ということですが、なんでまたそんなニッチな領域で起業を?
遠藤:はい。私はマレーシア勤務時代に現地の不動産を買って、その後売ってキャピタルゲインを得た経験で、海外不動産売買の面白さと情報の非対称性の大きさを強烈に体感しました。ただでさえ不透明な不動産という商材で、それに追い打ちをかけるように「海外」という変数も関わってきます。
石野:確かに。不動産の購入って日本国内に住んでる日本人でもしない人いますしね。
遠藤:そうなんです。決して安くない買い物ですし。このような分野に快適で安心して取引をしてもらえるようなサービスを提供したいと思っています。
石野:なるほど。
遠藤:今は、クロスボーダーの不動産取引分野でエージェントビジネスとプラットフォームビジネスの2事業を展開しています。
エージェントビジネスは日本の不動産を売買したい外国人向けと海外の不動産を売買したい日本人向けに、いわゆる対面型の不動産売買仲介サービスを、バイリンガルのスタッフが顧客の母国語で対応してます。
プラットフォームビジネスでは世界中にある「外国人が購入できる不動産」を検索できるサイトSEKAI PROPERTYのβ版を公開中。今は英語・日本語・中国語で、各国の通貨や広さの単位で閲覧が可能になっています。越境不動産検索サイトとしてNo.1を目指しています。
SEKAI PROPERTY(現在はベータ版)
石野:でも海外向けの不動産ビジネスって、他の会社とかもなんかやってそうな感じがしますけどね。
遠藤:はい。でも実はよくよく調べてみると、日本人用の日本語サイトを、ただ多言語化しただけだったり、海外の情報をそのまま掲載しているだけだったりで、いわゆる「越境(クロスボーダー)」前提でサービス展開しているところはあんまりないんですよ。
石野:なるほど。そこに商機を見出したと。やはりこれからは成長市場に目を向けていかないと。日本市場はマクロで見れば全体がシュリンクして行くのは目に見えてますしね。
遠藤:元々祖父が中国出身ということもあったりして、海外志向が強かったというのもあるかもしれません。まあエス・エム・エスでマレーシア立ち上げてこい!というまで英語は全くできなかったんですけど。
石野:まあ言語はやったもん勝ちですよね。出来るようにならない人は「やらない」だけ。
遠藤:海外のお客様が日本で不動産を購入するときに、お客様の母国語で対応をしたり、重要事項説明書を翻訳して説明させていただいたりすると、びっくりするくらい喜んでいただけるんです。凄くシンプルなんですけどそういうときに「あー、この事業やってよかったな」と思いますね。
石野:ご自身が裸一貫でオフィスビルと住む家をマレーシアで探して、登記したときの苦労、みたいなのが蘇るのかもしれませんね。
遠藤:そうですね。徐々に外国人のお客様も増えてきています。既にスタッフも半分以上は外国人です。今はまだ小さな会社ですが、提供するサービスも働く人材も常に海外に焦点を置き、世界で戦える組織にしていきたいと思っています。
最後に、一個だけ意地悪な質問
石野:最後に一個だけ意地悪な質問してもいいですか?
遠藤:なんですか?ちょっと怖いな・・・
石野:記憶と知識がそのままに、12年前のエス・エム・エス入社前に遠藤さんだけ戻ったとします。そして、またもう一度エス・エム・エスに入社すると同じようにやってこれれば上場も出来るし、マレーシア法人の社長になったり、今の会社を立ち上げたりする事もできるのがわかっています。遠藤さんはエス・エム・エスに入社しますか?
遠藤:・・・難しいですね。。。
石野:入社しないと、諸藤さんや田口さん始め、尊敬した上司との出会いも一切なかったことになります。
遠藤:うーん。。。。入社しないですね。一度成功した記憶と知識は残ってるんですよね?であれば、別のフィールドで自分の力がどのくらい通用するのかエス・エム・エス以外のフィールドでチャレンジしたいと思います。
石野:潔い。さすがです。良いインタビューになりました。今日はどうもお時間いただきましてありがとうございました!
遠藤:こちらこそありがとうございました!
<編集後記>
このインタビュー記事は初対面なのに、2時間ぶっ通しで盛り上がった30過ぎのおっさんの会話のほぼ書き起こしです(一部石野が暴言を吐いてカットしたところもあります)。僕も本当に楽しんでインタビューさせていただきました。
前回の中村さんのインタビューや、今回の遠藤さん。そして、他にもお会いしたエス・エム・エス出身の方に共通するのが
・健全なモラル
・ビジネスの仕組み化力
・深い会社愛
この3点だなあと。そして、感服するのはこんなにも優秀で「いい人」達をたくさん育て上げたエス・エム・エス創業者や経営陣の方々の努力と実行力です。諸藤さんも田口さんも信長さんも、もちろん一度もお会いしたことがないのですが、いつか一度お会いして、エス・エム・エスマフィアのボス「アル・カポネ」とも言えるお三方にお話が聞いてみたいなあと思うINST石野でした。
それでは。
Kosuke
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