利益とは何か

利益とは「評価」だ、とある人は言った。

会社として事業を運営し、市場から事業を評価され利益が出る。高い利益を出した企業は良い企業だと評価をされる。利益とは会社にとっての市場からの評価である。

利益とは「格差」だ、とある人は言った。

ある人が出来ないことを出来る人が請負い、ある人が知らないことを知っている人がやってのけ、ある人がやりたくないことをやれる人が代行する。能力や知識、業務遂行能力の格差が売上を産み、利益を出す。

利益とは「搾取」だ、とある人は言った。

会社は売上を上げ、従業員や協力先、仕入れ原価などに対価を支払い、残った金が利益だ。つまり利益を出している会社は従業員に十分な給与を支払っていないから利益が出るのだ。それは搾取以外に他ならない。

利益とは「義務」だ、とある人は言った。

営利団体としての企業は、利益を出すことで税金を収め、その税金が国や市民のために使われることによって、人々の暮らしを安全で豊かなものにする。国民は納税の義務がある。企業も国民と同様、その義務を果たすためには利益を出す必要がある。

利益とは「意味のないものだ」とある人は言った。

投資対象としての企業は、将来性や市場での優位性、独自性を評価されることで企業価値が算出される。利益が出ていなくても多額の投資を受けている企業はあるし、企業価値が0になるわけでもない。利益とは特に意味のないものだ。

利益とは「魔物」だ、とある人は言った。

高い志を持って起業し、日々の生活のために利益が出せる事業をやる。だがその事業をやるために起業をしたわけではなかったのに利益が出始めていまうと、高い志に投資をすることが困難になる場合もある。一度手にしてしまうと手放せなくなり、いつの間にか振り回されてしまう。利益とは魔物だ。

〜あとがき〜

4年も書き続けるとブログもマンネリ化してきた感が否めないのでちょっと書き口を変えて、ポエムっぽく頭の体操をしてみることにしてみました。

あなたにとっての利益とはなんでしょう？自分でも「利益とは」を考えてみてはいかがでしょうか。その際、シェアしていただけると喜びます！

※10個出そうと思ったのですが、限界でした。。。

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起業にとっての利益とはなんなのか。働く個人にとっては、投資家にとっては、ジレンマを持つ経営者にとっては。いろいろ考えてみました。

利益とは何か https://t.co/Yhnw49mU1A

— INST石野@代表取締役漁師 (@ishiko618) October 28, 2019