成功への近道と言われる、TTP「徹底的にパクる」を考える

INST石野です。

EBITDAを「エビタ」と読んでいた恥ずかしい35歳です。
正しくは「イービットディーエー」だそうですね。日々勉強です。
※でもWikiPedia調べたら「読み方は定まってない」って書いてあったぞ!水野!

さて、突然ですが、TTPという言葉を聞いたことはありますか?

TPP(環太平洋なんとか)ではありません、TTPです。Tが2個。

本ブログを書くにあたって色々調べてみたところ、元トリンプの吉越さんが最初に使い始めたらしいということが分かりました。

徹底的にパクる

Tettei Teki-ni PakuruでTTPです

 

成功するためにはうまくやっている他人の猿真似をしなさい、ということですね。

逆を返すと、誰かにパクられるくらいになったら成功している証拠、ということです。

 

私は世の中の殆どがパクりパクられだと思っておりますので、別にパクリを否定するわけではありませんし、部分的にも全くパクリでないサービスなどはこの世に存在し得ないと思っています。

スタートアップの会社の中には日本版の◯◯ですよ、みたいな感じでサービスの説明をするなんてことも良くあることと思います。

私の認識で行きますと

ジャンル 海外 日本
シェアリングエコノミー Airbnb スペースマーケット(宿泊ではないけど)

スペイシー(会議室に限定されるけど)

Webページ作成 Strikingly

instapage

ペライチ
何でも掲示板 Craigslist ジモティー
求人検索 indeed スタンバイ(ちょっと方向性切り替えたっぽいけど)

などが海外で先行して流行っていたサービスを日本ローカライズして展開されている例と思います。日本は他の海外に比べてマーケットが特殊かつ、かなりクローズド(国内にマーケットを閉じていて、海外展開を本気で目指す会社が少ない)なので、こういったサービスを展開する会社が比較的育ちやすい仕組みになっています。何度も繰り返しますが、それぞれ切り口は違いますし、オリジナリティもあると思うので、決して完全にパクリと言っているわけではありません。ですが、多少なりとも影響は受けているのではなかろうかと思います。

「こんな新規事業考えた!俺天才!日本で提供してる会社ない!」とウキウキルンルンで企画考えても、英訳してググったら一発で類似サービスがめっちゃ出てくるなんてことは非常に良くあります。その場合はパクリではないのですが、新規事業企画担当を命ぜられたら、そのくらいのことが出来る英語力は必要になると思いますね。

 

基本的にTTPするのは悪ではない、というか防ぐのがほぼ無理

世の中の情報はインターネットの普及でどんどんオープンになっていってますので、絶対にパクられないサービスを作るのは極めて困難であると思います。

「二匹目のドジョウ」ということわざ?もあるように、別に先行する他社を追随して追いかけるのは特に否定はしません「大手の会社にパクられる前に圧倒的マーケットシェアを築くため」に資金調達をする会社も多いですし、世の中とはそういうものなのかと。まあ、ビジネスモデル特許とかとれば話は別なのかもしれませんが、特許が降りる前にパクられる可能性も否めません。

古くは創業間もないサイバーエージェントさんがバリュークリックをパクった(と言われる)「サイバークリック」で急成長を遂げたことは賢明な読者のみなさんもご存知のことと思います。

少し前には、GREEさんとDeNAさんの間で、釣りゲームをめぐるパクったパクられた訴訟もあったりしましたしね。モバゲーが流行ったあとにプチゲーフレンズなるそっくりのサービスを運営されていた会社もありました。※いま検索してみたらプチゲーフレンズはもう存在してないっぽいですね。

ジョブセンスが台頭しはじめたら、こぞって成果報酬型の求人サイトが乱立しましたし、パズドラが流行れば、キャラクターを変えただけのゲームがじゃんじゃん出てきましたね。モンストの時もそう。ポケモンGOもどきも間違いなくそのうちに出てくるでしょう、街の中でなんか捕まえるゲームが。

また、メルカリが流行れば雨後の筍のようにCtoCサービスが乱発し、SMS認証に関してお問合せいただきまくり、営業してる時は「実はNDA締結しないと言えないんですけど、◯◯に特化したCtoCサービスを新規事業として提供する予定でして・・・」と1日3回くらい言われたことがあったりしました。「えー、そうなんですか!?」と言ってはいましたが、心の中では「またかーいw」と。

ほら、たくさんありますね。出そうと思えばまだいくらでも出せます。まあそのくらい、世の中はパクりパクられなわけですよ。

 

最近見つけたTTPのホットな事例

創成期だと「あ、パクった」と言われるのですが、マーケットが成熟期にある場合は、なぜかパクリと言われません。例えば、人材ビジネス、特に僕がよく理解をしている人材紹介を新しく立ち上げた会社に対して「あー、人材紹介ね、リクルートキャリアのパクリね」という会社はまず無いでしょう。成熟期にあり、差別化が必要と立ち上げ時に当事者も周囲も認識しているはずなので、差別化ありきで事業立ち上げをするからですね。職種、価格、提供スタイル、いろいろな方法がありますが、殆どは「差別化」というには物足りないものです。

そんな人材ビジネスのマーケットの中で「ここは異色だな」と思い、創業者の思いも素敵だったので私も一時期お手伝いさせていただいていた会社が最近パクられていることが判明しました。ちなみにこのマーケットは「人材サービス」と考えると成熟期ですが、サービス特性からは創成期であると思っています。

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オンラインアシスタントサービス「キャスターbiz」を提供しているキャスターさんです。2015年の11月から2016年の4月くらいまで営業や組織づくり等々微力ながらお手伝いさせていただいていました。最近資金調達もされて絶好調と伺います。

で、ある会社から来たメルマガを見て「ん?」と思いURLをクリックしてみるとこんなページが

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クラウドワークスさんの「CWオンラインアシスタント」。TOPページのこのモデルの女性、人材系の会社のHPでホントよく目にしますよね。いつもナース服やOLの制服で笑顔を振りまいておられます。なんて名前なんでしょうか。どなたかご存じないでしょうか?お会いしてみたいものです。ご苦労さまです。

さて、話がそれましたが、CWオンラインアシスタントはキャスターbizを完全に意識したサービスであることに間違いはないかなと認識をしております。まず「オンラインアシスタント」というサービスのコンセプトも同じですし、サービス価格を比較してみますと

キャスターbiz サービス CWオンラインアシスタント
2時間まで無料 トライアル 10時間まで3万円
なし 1ヶ月 90,000円/月

30時間/月まで稼働

100,000円/月

30時間/月まで稼働

3ヶ月 85,500円/月

30時間/月まで稼働

80,000円/月

30時間/月まで稼働

6ヶ月 81,000円/月

30時間/月まで稼働

70,000円/月

30時間/月まで稼働

12ヶ月 76,500円/月

30時間まで稼働

と、プラン、月の稼働時間などもほとんど同じです。

僕の記憶が正しければ、キャスターbizのほうが間違いなく先行してサービスローンチされてますし、プライシングも先立ったなと。そして圧倒的にですが、クラウドワークスさんに比べて規模が小さい(中川さん、ホントすいませんw)。クラウドワークスさんは上場もされておりますしね。

こういった場合、大手資本が程度利益を度外視しても価格メリットを打ち出して先行する資本的弱者を潰しにかかるのが常套手段でありますが、クラウドワークスさんのほうが安いのは3ヶ月のプランまでです。6ヶ月以降はキャスターさんよりも微妙に高いという強気の値付けです。この辺は「長期で契約するなら大手のほうが安心」という日本人の心理をついた上手なプライシングなのかなとも思います。

実績はキャスターbizさんのほうがあると思います。HPに実績無いですしね、CWオンラインアシスタントは。クラウドワークスさんがローラー作戦をかけて来ると少し苦しいかな?と思いつつも、このサービスのキモはおそらくキャスターさんの中にノウハウが蓄積されているので、柔よく剛を制すではないですが、良い勝負になるのではないかと思います。個人的には中川さんのキャスター応援してます!頑張ってください。

 

TTP+企業努力でサービスが良くなり、業界が良くなる

先程も書きましたが、このオープン化が進む21世紀、マーケットを寡占状態にするにはとんでもない苦労が伴うでしょう。スタートアップ投資が海外に比べると消極的な日本ではまず難しいことなのかなと。

先行したサービスをTTPで追随して、追随してきた方も追随された方も企業努力で価格を下げたり、付加価値をつけたりして差別化をしていく。その過程でサービスは良くなっていくものなのかなとも思います。ライバルと切磋琢磨、とでも言いましょうか。

個人的には人材紹介の単価をもっとぐっと下げてくる会社さんであったりですとかが出てくるともっと面白いのかなとも思いますが、大手数社がマーケットシェアの殆どを持っている状態ですとなかなか難しいかもしれませんね。新しい仕組みがどんどん出てきて、世の中がもっともっと良くなっていくと良いなと、なんだか少しおとなしめのブログになりましたが、今日はこの辺でw

 

それでは。

Kosuke

 

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