感動を生む「非合理性」の大事さについて考察

甲子園ロスのINST石野です。

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100回記念大会だった、今年の夏の甲子園。いい試合、いいチーム、いい選手が本当に多く最高の大会でしたね!久しぶりにほぼ全試合観たような気がします。こんなにドハマリしたのは80回記念大会、松坂のときくらいでしょうか。

伝説として語り継がれるPLとの延長17回の激闘や、その翌日にテーピングを剥がしての途中登板、決勝戦でのノーヒットノーラン、そしてプロ入りしてからの活躍など、本当に平成の怪物にふさわしい逸材でしたよね。

ですが、甲子園は、成長の過程にある高校生、特に投手を酷使せざるを得ないことから、この大会で選手生命を絶たれてしまう選手も少なくありません。

例えば、2013年の夏に千葉県代表として出場した木更津総合の2年エース、千葉くんは県予選から主力ピッチャーとして活躍し、見事チームを甲子園に導きましたが、2回戦の初回で力尽き、ストレートも投げれずに降板。3年次にも目立った活躍はなく、進学した大学では今年4年生にはなっていますが、登板が一度もないという状態だったりします。明らかに高校2年生のときの酷使の影響による故障が原因です。

「悲劇の右腕」の教え。木更津総合に好投手が生まれ続ける謎が解けた

エースの酷使、サイン伝達騒動……。熱戦に沸いた甲子園の“影”を考える。

 

こういった選手を増やさないために導入されたタイブレークや、球数制限の是非についてネット民含め議論がなされていますが、僕は、人の心を動かすためにはもしかすると「非合理性」が不可欠ではないのかと思うようになりました。

 

客観的に判断すると、夏の甲子園は極めて非合理的なスポーツ大会です。

1年でも一番暑い8月に、過密日程&単一球場で試合が組まれ、1回負けたら終わりのトーナメント制、そして空調管理も出来ない甲子園球場で行われます。

これが涼しい時期に複数のドーム球場で余裕を持った日程で十分な休養が見込め、そしてリーグ戦で戦うとなりますと、それはプロ野球とほぼ変わらないわけで、実現することはないでしょうが、実現した場合には高校野球ファンは離れていってしまうでしょう。

厳しい環境で歯を食いしばってひたむきに頑張る高校生の姿に感動をするのがきっと甲子園なのでしょう。
※念の為言っておきますと、厳しい環境で野球をやることを推奨しているわけではありません。

 

INSTのサービスは業務を極力効率化出来るように設計・開発・運用しています。属人化している業務を平準化したり、自動化したり。ビジネスとしての合理化を進めていく、というサービスではありますが、感動を生んだり人の心を動かすという部分を削ぎ落としていく可能性もありそうだなと思ったりします。

僕は人材ビジネスには2パターンあると思っていまして、1つは職人的・属人的ではあるが求職者一人ひとりに向き合い、とことんその人のキャリアに向き合うもの。もう1つはビジネスとして合理化を極め、どんな求職者の人にも平等に同じレベルの転職支援サービスを提供出来るようにするもの。

INSTのサービスを導入していただいているお客様は後者の考え方が強いような気がします。もちろんその中で求職者一人ひとりと向き合っている方ももちろんいらっしゃるかと思いますが。

ただ、ここで僕が「人材ビジネスに感動を!」と言って業務効率化を度外視した感動を呼び込むようなサービスを開発しては、会社としてのコンセプトもぶれてしまいますし、そういったサービスが思い当たりませんので、これからも超ドライに業務効率化を突き進めていく会社として頑張っていきたいなと。

僕の極端な考え方に迎合することなく、是非エッセンスとして上手に取り入れていただければと思います。

なんだかまとまりませんが今日はこのへんで。

 

高校球児、甲子園、ありがとう!

 

Kosuke