物価高→「節約」の思考回路、ってやめたほうが良くない?
inst石野です。
最近、「物価が上がって生活が厳しい」といった内容のニュースやワイドショーを見たりすることが増えました。
ワイドショーは基本的に家で観るのではなく、朝のジムで流れてるのを目に留守くらいなんですが、テレビをつければ節約レシピ。キャベツが高いから大根を使って回鍋肉を作る!ってのを見たときには倒れるかと思いました。
とにかく「節約」こそが正解であるかのような雰囲気が漂っているのはどうなのかと。
今日書くのは、タイトルにも書いたように
物価高→「節約」の思考回路ってどうなの?
ということです。
もちろん、無駄遣いは避けるべきですし、支出を見直すこと自体は大事なことです。1年くらい前に会社を赤字に転落させたときに、コストの見直し=節約ももちろん行いましたが、それだけでは会社は豊かにならないので新規サービスを開発して売り出しました。
ということは、生活が苦しい家庭でも、節約だけをしていてもその場しのぎでしかなく、
「どうすればもっと稼げるようになるか?」と考えるクセをつける方が、よほど本質的ではないかと思ったわけです。
固定費の見直しは“アリ”、それ以外の節約は“焼け石に水”
誤解のないようにお伝えしておくと、
通信費や保険、無駄なサブスク、車の維持費のような固定費の見直しは大いにアリだと思っています。
ただ、それ以外の、
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「1円でも安い野菜を探してスーパーをハシゴする」
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「暖房を我慢して厚着でしのぐ」
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「カフェに行かずに家で淹れたコーヒーで我慢する」
みたいな節約については、あまり生産的だとは思いません。
言ってしまえば、“現状を維持するための工夫”に過ぎず、未来をよくするアクションではないからです。
まあ食費とかはチリツモだし、子育て世代にとってはそこで節約したお金を学資保険に回してよかった、みたいな家庭はあるかもしれませんが。
10年後を振り返った時に、「あの時もやし生活を頑張ってよかった」と本気で思える人って、どれだけいるのでしょうか?
若手芸人が売れない時期にお好み焼きとか冷凍うどんだけで過ごしていた、というのは芸人を志しているが売れない以上は、収入を増やす手立てがないからで、一般人には転職やら副業やら色々手段があると思うのに、それをやってない人が多いように感じます。
「もっと稼ぐ」方向に思考が向きづらい理由
なぜ日本では、「物価が上がった→節約しよう」とはすぐに考えるのに、
「物価が上がった→じゃあもっと稼ごう」はあまり出てこないのでしょうか?
ここには、おそらく日本の「清貧」みたいな価値観が関係しているのではないかなと。貧しいことが美徳みたいな。稼いでる人は憧れとともに妬みの目で見られることも多いなあと。
あとは、「自分には無理」「どうせできない」という不可能思考に支配されている人が多すぎて萎えます。できない理由を説明するよりも、できるようにするためにはどういうことをすればよいか、という可能思考を子ども達には教えていきたいものです。
僕自身が、
・自分が会社経営をしている
・妻はほぼ専業主婦である(扶養の範囲内で働いている)
という状況なので、instの経営状況がダイレクトに我が家の収入に直結することは言うまでもありません。
「役員報酬上がらないかなあ」
考えても無駄なわけでw給与決めるの自分ですし、役員報酬UPしたいなら、自分で会社の業績を上げないといけないという状況なので、可能思考にならざるを得ない、という。
とは言え、僕もサラリーマン時代があったわけで、上司や会社に給与額を決めてもらっていた事も10年ほどはあったわけですが、その時にも上司に「この額をもらうためにはどうすればよいか」みたいな話はしていた記憶があります。
多くの人が働く会社で人事評価制度はあると思いますから、どのくらいの成果を出せばどのくらいの給与を貰えるのかというのはある程度透明性高くなっているはずで、それを景気のせいにしたり客のせいにしたり、トランプのせいにしている人が多いなあと。
「会社が正当に評価してくれないから俺の給与が上がらないんだ!」
という人はさっさと辞めればいいんですよ。それでも辞められない人は、転職しても評価されるか自信がないから転職できないだけで、「次の会社だったら絶対評価される」なんて保証をしてくれるエージェントなんて絶対ありませんからね。
何度もいうが、やりがいでは飯は食えないし子供も育てられない
人材業界に在籍していて良かったことの一つに
「どの職種がどれくらい稼げるか」「どんなスキルが年収アップにつながるか」といった、ある程度の年収決定のロジックが頭に入っているのも良かったと思います。
例えば営業マンの人とかはわかりやすいんですが、自分が受注した「売上金額」は自分が貰う権利がある、と思っている大馬鹿は是非ともこのタイミングでご退場ください。
基本的には「粗利」が給与を算出するための原資であることはお忘れなく。
やりがいがある仕事や、通勤時間、今ではリモートであるかないか、というのも重要だと思いますが、例えば子供が私立の高校に行きたいとか、一戸建てを建てたいとかで今の給与だと厳しいな、と思ったら年収以外は今の仕事に満足していたとしても、何かを犠牲にして収入をUPさせる、という選択肢を選ばないとあかんと思うのです。
そもそも物価が上がるのは悪いことではない
これは様々な意見があると思いますが、物価高=悪いこと、ではないと僕は思います。
結局日本の経済が停滞しているだけで、ニセコでは2000円で牛丼が売れる時代なんでしょ?別にめちゃくちゃ超リッチな外国人だけがニセコで2000円の牛丼食べてるわけじゃなくて、普通の人達が来てるんだと思うわけですよ。
昭和初期の大卒初任給が数十円とか数百円とかの時代もあったわけで、それから日本は高度経済成長を経て、物価も給料も上がっていった。物価が上がるというのは、経済成長している証でもあるのです。
※今の物価上昇が経済成長とは思いませんがw
別に調査したエビデンスがあるわけじゃないんですが、最近中国・韓国系のバイト店員さんってすごく減って、パキスタンとかスリランカ、ベトナム、インドネシアの東南アジア系の店員さんすごく増えたじゃないですか。
あれってシンプルに中国・韓国から日本に来ても「稼げない」ということが実証されてると思うんですよね。逆に東南アジアってすごく物価が安いイメージあったけど、一昔前は物価が安すぎて日本に来ることも裕福な家庭じゃないとできなかったのが、来れるようになって今はギリギリ稼げてるという時代なんだと分析してます。
頑張って稼ごうぜ、日本人。と今言いたい。
そろそろまとめに入りますと、経済って自分ひとりの行いとか考えだとどうにもならない気がするじゃないですか、選挙とかと一緒で。「俺が投票行ったって全然かわらない」みたいな。
確かに政治とか政策に対しての期待感がめっちゃ薄い、というかもうほぼ期待していない、という人はすごく多いと思います。僕もですし。
なんですけど、そこで「節約」の思考回路になったら、何も変わらんと思うわけです。
サイゼリヤでランチ500円で食えるからいいや、ランチ1500円とか信じられない!とかそういうんじゃなくて、ランチに1500円くらい払えるように頑張って稼ぎましょうよ、と。
給与が高い会社に転職したっていいし、副業したっていいし、副業が禁止されているんなら副業ができる会社に転職すればいいし、別に起業してスモールビジネスでやっていくことだって10年20年前に比べたら全然ハードル低いと思うんですよ。
こんな僕ですら会社立ち上げて10年やってこれたし、子供二人と奥さんちゃんと食わせてますよ。僕より優秀な人達なんてごまんといるでしょう。
節約してないで、頑張って稼ごうぜ、日本人。
ということで、今日のお話は終了ということで。
それでは。
※ちなみに絞れるコストとしてやったほうがいいこと3選
・所有欲がないならマイカー→カーシェアに切り替える
・スマホを割賦で買っている(携帯ショップで買っている)なら、端末は一括購入してMVNOに切り替える
・ふるさと納税ちゃんとやる
この3つは確実にやったほうがいいぜ。
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※ちなみにアイキャッチはほぼ毎回snapmartから購入してるんですが「節約」で検索したら、豆苗を使ったあと、もう一回育ててる画像一杯出てきました。石野家でもやってますw
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