負け馬の背から降りるな

inst石野です。

 

タイトルに書いた「負け馬の背から降りるな」というのは、まんま「勝ち馬の背に乗れ」というのと反対の意味になる、石野作の造語なのですが、今日のブログは昨日Tweetしたこちらの続きというか解説になります。

https://twitter.com/ishiko618/status/1594561182882754560?s=20&t=ik4xmZmSr3xQQVoFIdWZxw

※負け馬の背から降りるな、ってキャッチはこのブログ書きながら思いついたのですが、それをTweetのときに思いついてたらもっと伸びてたかな。。。

 

乗るなら勝ち馬の背、というのは間違いない

就職先や転職先を選ぶ際に伸びている市場、成長している会社を選ぶというのは基本中の基本です。様々なチャンスに巡り会える確率が上がるのはもちろんのこと、市場が成長しているということはその市場に投入される資金が増えるわけなので自身の給与もUPする可能性が高まるわけです。

お金が集まるところには人も集まってきますので、様々な人脈やコネクションができたり、派生する新事業などもあったりするでしょうから、まずを持って「勝ち馬の背に乗れ」というのが正しいというのは間違いありません

逆に衰退が目に見えているマーケットに身を投じるというのも手段の一つとして考えれば、ライバルも減っていくし、逆張りになるのでドMの人にはいいのかもしれませんが、あまり推奨はできないですよね。

 

勝ち馬が後続に抜かれ始めたら。。。

ですが、そのときは「勝ち馬だ!」と思い、背に飛び乗ったとしても、諸行無常の世の中ですので、いつの間にか後続に抜かれて、「え。。。私の馬、遅すぎ」と、いつの間にか勝ち馬が負け馬になってしまっていたというのもよくあることでしょう。

そういったときに、また次の勝ち馬を探すというのも、勿論良い手なのですが、事業責任者クラス以上になったりしてそういった窮地に追い込まれたときには、踏ん張って「負け馬の背から降りない」というのもキャリアとしてはひとつアリだと思うわけです。

とは言え、勿論給与の支払いがなくなるとかそういう日常生活や家族の安全に支障をきたすような状態の場合にはさっさと降りるほうが賢明と思うのですが、人員整理をしたり希望退職を募ったりという会社の存続が危ぶまれるほどではない会社の状態で、かつ自身がその整理されてしまう対象ではないとすると、その組織に残る価値というのも少なからずあるのではと思います。

 

負け馬の背から降りないことのメリットとは

ひとつはレアな経験ができるからです。

自分で社長をやっていて思うのですが、生まれてから死ぬまでというと極端ですが、就職してから定年退職するまで、終始順風満帆のビジネスマン人生を送る人というのはほとんどいないでしょう。程度は様々としても、誰もが途中で挫折したり苦労をしたりするわけですよね。その苦労のレベルで命を取られるレベルでなければハードシングス体験をしておくことで、レアな経験をすることができます

例えば人事の仕事をしていたとして、成長企業で採用担当をして毎月何百回の面接を設定して、何十人新規で採用するというのも大変貴重な経験ですし、キャリアとしてマイナスには決してならないでしょう。

ですが、人事として人員整理をして退職予定者と面談して労使交渉にならないように退職者を募るというような経験ができるとすると、それは大量採用の経験よりもレアな経験になると思うわけです。勿論精神的には辛いでしょうし、めちゃくちゃハードシングスではありますが。

新規事業の立ち上げは誰もが憧れる経験な一方、既存事業をクローズする仕事というのは望んで経験したい人はほとんどいないと思うのですが、やってる人が少ない経験を積んでいる人材というのは強いと思うんですよ。

 

また、それにより胆力がつきます。

ハードシングスを乗り越えたら、それは恐らく乗り越えたハードシングスとは比べがたい程の大きな自信になります。大きなハードシングスを乗り越えた体験というのは、それ以後に到来するハードシングスを「前のに比べたらたいしたことない」と難なく乗り越えるための糧になります。胆力が身につくというわけです。武勇伝として語ることもできるでしょう。まあそういうのやると老害になってしまったりするので注意は必要ですw

 

そして、そういった経験をしている人ほど信頼されるし、真に求められる人材になると思います。

例えばですが、ある会社が業績不振により希望退職を募り、人員削減をするというニュースが流れたとします。恐らくその会社の従業員の多くは、そのタイミングでビズリーチなどの求職者DBに新規登録をしたりレジュメのアップデートをして積極的に転職活動を開始することでしょう。

求人難のこの時代ですし、ある程度社会的評価が高い会社だったとすれば、引く手あまたで次の価値馬の背に乗ることは容易ではあると思いますし、希望退職などで退職一時金などを受け取れたりするというメリットもありますので、そのタイミングでの転職は賢明な判断に間違いありません。し、別に全く悪いことではありません。

ですが、それから数年経ったとして、その会社に残りハードシングスを乗り越えた人が、一段落ついて転職をするとなったら、その人の評価って希望退職のときにパッといなくなった人に比べ、僕は高い評価になると思うのです。多少のことがあっても踏ん張ってくれそう、とか、そういう評価って絶対得られると思うのですよね。その会社を立て直したりしていたら尚更です。

ターンアラウンドマネージャーとかの事業再生系の人材の評価が総じて高いのってそういうことですよね。

もちろん、この人判断が甘いねーとか判断するのが遅かったねーとか、そういう評価をする人も少なからず存在する可能性はありますので、一概にこう、とは言えないのですが、僕個人としてはもし採用するならそういう人がいいなと思うんですよね。

 

サラリーマンほど思いっ切りやろう

僕の経営者の先輩が

死ぬ気でやれよ、死なないから

という座右の銘を掲げていたことがありましたが、本当にそうだと思うわけです。こう書いてしまうと元も子もないかもしれないのですが、結局普通にビジネスをしているうちは死ぬような危険にはまず遭遇しませんし、サラリーマンとして働いているうちは、(給与が支払われている限り)財産を失うようなリスクもないわけです。

ですので、サラリーマンの人ほど、思いっ切りやるのがいいと思うんです。会社という環境を最大限利用するってそういうことなんじゃないかなと。

もしこの記事を読んでいただいている人で、こういった状況に直面している人がいたとすると、そしてあなたが将来起業をしたりビジネスマンとして他人よりも成長したいと思っているとすると「負け馬の背から降りるな」というのもひとつの手段として、どこか頭の片隅に置いておいていただけると幸いです。

 

それでは。

Kosuke

 

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