「あなたじゃなきゃダメなの」の落とし穴

「あなたじゃなきゃダメなの」の落とし穴

別に恋愛の話ではありません。さすがに企業ブログでそれはないでしょ、INST石野です。

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昨日、キャスターの中川さん(ブログによく登場しますがステマではないですよw)がこんなブログを書いていました。

「意識が高過ぎる」という病

中川さんは僕より若いのに本当にビジョナリーだし聡明で尊敬できる経営者です。ブログの中でこんなことを言っていました。

採用する時に「あなたで無ければダメ」という判断が出来るシチュエーションなど、再現性が低すぎてそこに企業の生命線で有る採用を預けるのは最も愚かだと思っています。それよりも重要なのは、「どのような人を採用しても、ワークさせられる仕組み」を構築する事を最終的な目標とし、その為に各マネージャーが自らの組織を最適化させていく事だと考えています。まじで本当にその通りすぎて全俺が泣いた。経営者の仕事は自分がいなくなっても会社がキチンと成長し、利益が出続けるようにすること

僕は経営者の仕事はこれに尽きると思っています。

残念ながら創業3年目のINSTはまったくその状況にはなっていないのですが、目標ではあります。別にサボりたいわけではないのですが、僕としては会社組織とはそういうものではないかと認識しています。

今は誰が抜けてもワークできなそうな組織ではありますが、いずれかは誰が抜けても大丈夫なようにしておかないと経営としてはずっとリスクを抱え続けて行くことになっていまいます。※とはいえこのリスクは常につきまとって完全排除は難しいんですけど。

なので、自分の会社を作るときは、労働集約型ではないビジネスモデルで勝負しようと考えてみました。泳ぎ続けないと死んでしまうマグロのようにはなりたくないと。偶然お客様と環境とメンバーと運に恵まれて、お陰様でなんとか売上も安定するようになりました。こういう言い方は良くないかもしれないですけど、僕が営業をしなくてもシステムが止まらなければ会社の売上としては限りなくSTAYに近い状態です。営業は僕1人なので動けば動くだけ右肩上がりと言う状態でしょうか。

次のステップとしてはセールスの役割を自分から離すことだと思っています。誰かに任せるのか、インサイドセールス部隊を立ち上げるのか、Web販売にシフトするのか。

限られたリソースと多くの制約の中で最大の成果を出すのが組織運営

ワンピースちゃうねんから、と中川さんも書かれていましたがホントそうです。

我々のような小さなスタートアップにキラキラなキャリアの超優秀な人材が入ってくることはすごく稀です。

まあもちろんそういうのを求めて本気で採用活動はするんですけど、東大卒で司法試験も公認会計士試験も合格してMBAからGoogleUSで働いてみたいな人が年収500万でINSTに入社してくれることなんかまずないわけですよ。普通は。

それなのに「こういう人がいたらうちの会社絶対成功するんですけど」みたいなのを言っている人が多すぎる気がします。ってことは成功する確率が極めて低いんですけど、って言っているようなものであって。

お金がじゃぶじゃぶ使える読売ジャイアンツみたいな球団ではなくて、貧乏だけど優勝しちゃう広島カープみたいなのにロマンがあるじゃないですか。だから「アンチ巨人」って言葉があるんでしょ?「アンチ広島」ってないよね?

「あなたじゃなきゃダメなの」と建前では言いつつ「誰でもいい」のが好ましい

組織運営は難しいもので本音と建前が常に表裏一体です。

表題にも書いたように「あなたじゃなきゃダメなの」と言われないと、人はあまり入社したくなくなってしまいますよね。組織としては「(一定基準満たせば)誰でもいい」状態であったほうが好ましいのに。ここが難しいです。

なので、大きな会社で新卒を何百人も一斉に採用したり、常に第二新卒を採用しているような会社はすごいと思います。だってある程度以上だったら活躍させられてパフォーマンスが出る組織体になっているわけですから。付け加えて言えば、窓際でサボってるおっさんや、給湯室でダベっている事務のお姉ちゃんが居たって少しなら痛くも痒くもないわけですもんね。

僕は大きな会社はあまり好きではないですが、この面では「大きな会社はいい会社である」は成り立つと思っています。

採用ができないと嘆く会社はまず今来る候補者でもワークするように工夫しよう

「採用ができない」と嘆く会社が多いと思います。

「求めるようなレベルの人から応募がない」とか。まあもちろんよりいい人が採れるようにそれはもうそれで仕方がないことで、その方が活躍できるためにどうすればいいか?というのを考えてみるというのはやってみたほうがいいのではないかと思います。

僕の会社でもユーザーサポート(サービス利用中のお客様への質問対応)をするメンバーを募集した時に、育児中のママさんを採用しました。やってもらいたいことはサポート業務だったのですが、まだ下のお子さんが保育園に行っていなかったので、電話でのサポートを受けると子どもが騒いだりした時にお客様に失礼にあたるのと、通常の主婦業もやりながらでなるべく負担が少なく出来るように

・サポート業務は基本チャットのみ
・すべての業務をスマホで完結できるように

業務設計をして、働いてもらっています。※ほら、お買い物とかお迎えとかあるし。

そして今のところ全く不都合が出ていません。それどころかめちゃめちゃ成長して今では無くてはならない存在になりました。ちなみにその彼女は福岡で在宅勤務しています。そろそろ採用して1年になりますが、3回しかあったことありません。面接はSkypeでやりました。

せっかく興味を持って下さって応募してくれたわけですから、採用する側が柔軟に対応することが可能なのであればそうしていったほうがハッピーになるんだと思いますよ。

働き方改革、って騒がれてますけど、一歩目として出来ることってこういうことなんじゃないかなと。人材紹介や派遣会社の営業の方がこういった提案をガンガンしていただけると、より良い世の中にも近づいていくんじゃないかなと。

それでは、皆さん良い週末を。

Kosuke

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