多様化の時代にまだ理念共感型採用してるの?

INST石野です。

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経営者が熱く理念やビジョンを語り、それに共感した人たちが目を輝かせながら働き、会社全体が一致団結して一つの目標に向かって突き進む。

こういった採用手法が素晴らしいとされてきました。いわゆる理念共感型採用ですね。

読者の方の中にはウチもそういう採用してるよ、という会社もあるかもしれませんが、僕はこの理念共感型採用がもう時代遅れの古臭いものだと思っておりまして、今日は理念共感型採用をコテンパンに批判していきたいと思います。

ので、理念共感型採用こそが素晴らしい、最高の採用手法だ!と思われていてかつ、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという部分的な対立意見を受け入れられない方はこちらは読まれない方がよろしいかと思います!

 

多様性の時代に”理念共感”が必要ってどうなの

まあ誰がなんと言おうと多様性の時代になってきております。多様性の時代というのは様々な価値観を受け入れ、寛容に生きていこうよ、という時代になっているわけです。

まだ多分半分くらいが過ぎ去っただけと強く信じたい僕の38年の人生の中でも、例えば性的マイノリティであるLGBTの方々への理解が進んできたり、それこそ男尊女卑、女は家を守るもの!という時代から女性の社会進出が進んだりと、男女問わずアイドルが結婚報告して問題ない世の中になったり、いわゆる当たり前の細分化が進んできているように思います。ここまではいいですよね?

で、理念共感型採用というのは、会社のビジョンや描く未来予想図に強く惹かれている人を優先的に採用するということのようですが、どんな会社にも様々な魅力があって然るべきですし、その中で他に共感するポイントはあるけど、逆に理念に共感できないという人を採用しないというのはどうなんでしょう、というのが僕の意見です。

志望動機を聞くはナンセンスだ、とかいう意見には大体の採用担当や経営者の人が頷いてくれると思うのですが、理念共感型採用ってどうなの、というと首を縦に振る人が少なくなるような気がします。

別に給料がいいから、とか家から近いからとか、めっちゃタイプの異性が面接官で出てきて一緒に働きたいと思ったから、とかそういうのではダメなんでしょうか。僕は別にいいと思いますけどね。逆に「ビジョンに共感しました!」って言ってくる人のほうが怪しいと思ってるくらいです。心でなんと思っていても、口ではなんとでも言えますしね。

 

会社組織への依存度はどんどん希薄になる

昭和の高度経済成長を支えた終身雇用、年功序列の日本企業の古き良き組織構造はどんどん崩れてきています。愛社精神というのも薄れてきているでしょう。

多様化の時代というのは「個の時代」とも言い換える事ができます。ということは会社がどうあるか、どうなっていくかというよりも一個人がどう生きていくか、何に対して幸せを感じるのか、というのが大事になってくる時代なわけです。

そうしますと、人の会社組織への依存度はどんどん希薄になり、例えば今までは終身雇用で転職なんてとんでもない、我慢して単身赴任を受け入れて当然だ!という風潮から、家族と一緒に過ごす時間が大事だからカジュアルに転職するような人も増えてきていると思います。

僕個人としては、会社と個人は利害関係が一致しているときだけ一緒にいればいいし、会社なんて個人にとって都合がいいだけの「箱」くらいに考えてくれていれば良いなと思います。実際に採用面接のときにもそう言ってますし。

ですが、僕はなるべく採用をせず、入社した人には辞めてもらいたくないので、働く従業員にとって都合のいい会社であり続ける努力はしています。

 

理念共感を隠れ蓑にするブラック企業

経験上、競合他社よりも劣る採用条件で採用をする会社に理念共感型採用を推している会社が多いと思います。

給料が安いとか、労働時間が長いとか、安定性がないとか、社会的信用がないとか。いわゆる「ベンチャー企業」と括られる会社では良く「理念共感型採用」が採用されていますね。

確かに理念に共感して入社すると、会社が行う意思決定をすんなり受け入れやすくなりますし、「理念を実現するためには」と行動に落とし込むことによって迷いが無くなったりするというメリットはあります。

ですが、こういった環境下で自信の意見を通すために上司に反論したりすると「俺たちってこういう理念のもと、集まってきたはずだよね?キミの意見はそれに沿っているものなんだっけ?」と理念を盾に意見を否定されることが多いように思います。

ハッキリいいますと、理念では飯は食えないのです。

給与は高いほうがいいですし、労働時間は短いに越したことはありません。安定している会社の方がいいですし、住宅購入するときにローンも組めないような会社だってあります。そういったデメリットを「理念」は払拭してはくれません。

採用条件で良い条件を出せないから「理念共感」という隠れ蓑であやふやにして人材を採用するブラック企業の常套手段が理念共感型採用であると僕は思っています。「自己成長」を売りにする会社も近いですね。若いうちに成長して市場価値を高めよう!とか言っておいて、お前の会社で5年働いても給料安いって市場価値を正当に評価してねーじゃんみたいな。

また、補足ですが理念共感型採用ですと人材紹介会社からの推薦が上がってきづらいですよ。なんでかはわかるでしょうw

 

採用PRは一様ではない→発信量と頻度が大事

ということは、採用のときに何をPRしたらええんじゃ、というご意見もあるでしょう。

PRすべきは「全て」です。会社の全部を基本的にはさらけ出して、それでどこかしらのポイントに魅力を感じてくれた人を採用していけば良い、と僕は思います。

そのためには発信量と頻度が大事です。まあ採用広報ということになるのでしょうが、社員にSNSを禁じていたりする会社はもう終わってますね。戦う前から試合終了です。Twitter、Facebook、ブログやYoutubeなどで社員が感じたことや思っていることをバンバン発信することが大事でしょう。経営者の発信も大事だと思いますよ。

そうした発信量が多く頻度が高ければ高いほど、入社する人とのミスマッチがなくなり幸せな採用が出来ると思うのです。

理念なんて結局あとから付けたキレイゴトみたいな会社もあるじゃないですか。そういう会社が理念共感型採用なんかやったら最悪ですよ。結局「儲かるからやろう」だけじゃマズイから「うちの会社の理念ってなんだっけ」って話合って決めた理念に共感して入社した人の身になったら哀れでなりませんよねw

それだったら、例えばフルリモートワークだからとか、週休3日だからとか、給料が高いから、とか明らかなメリットがあってそこに共感して入社してもらって、もしその人がそこに魅力を感じなくなったり、会社がそのメリットを享受できなくなったらバイバイすればいいだけという話だと思うんですよね。みなさんいろいろ取り繕いすぎて話をややこしくされてますよね。

シンプルに素直に考えていけば拓ける道って結構あると思うんですよね。

今日もまたまとまりませんが、このへんで。

経営者の方々は、ぜひ理念以外で従業員の方にどんな具体的メリットを享受できているか考えながら仕事をされるとよろしいかと思います。

それでは。

Kosuke

 

〜あとがき〜

先日、子供と水族館に行くために久しぶりに電車に乗ったのですが、人材ビジネス各社さんの広告、たくさん出ておりますね。有名人をイメージキャラクターにされたりしている会社もありますし。好景気はまだまだ続くのでしょうかね。

車内広告に疎くなるのはリモートワークのデメリットですかねw

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