求人への応募に対する返事はいつ/どうするのが適当か?を考える

おはようございます、人材ビジネスアナリストのINST石野です。

★人材ビジネス分析セミナーの追加開催日時決定★
ご好評いただき、満席で受付終了となった人材ビジネス分析セミナー、第2回を11/27に開催します。前回は定員10名が1日ほどで埋まってしまいましたので、ご興味がある方はお早めに!

 

さて、告知も終わったところで。昨日僕の古巣のインテリジェンスが運営するアルバイト求人サイト「an」で発表しているan reportにとても興味深い記事が出ていましたのでブログのネタに取り上げさせていただければと思います。

面接キャンセルの原因は応募者への連絡が遅いから?
応募後の折り返し連絡タイミングに関する調査

めっちゃ興味深いテーマです。anの媒体特性上、アルバイトに関してですが、中途や新卒に関してもそう大きな差はないのではないかと思います。こういう調査データは面白い。

 

の3つについてアンケート調査を行ったそうです。サンプル数200はちと少ない気もしますが。
3つのアンケートの中でも、

企業から折り返し連絡をほしいタイミングは人それぞれ

今回、僕の目に止まったのは実はこれです。

graph02

このグラフを見て、みなさんどう思われますか?応募して2日目以内くらいに連絡したほうが良さそうだね、とかは常識で考えればだいたいわかることなので、調査の意味はかなり希薄になります。

僕はこのグラフを見て
「企業からの折り返し連絡を欲しいと思うタイミングは人それぞれ過ぎる」んだな、と思いました。当日中も翌日中も2日目も、だいたい30%くらいで変わらないじゃないですか。

例えば、調査結果が6時間以内に連絡を希望する人が60%とかになっていたら「応募にはなるべく早く対応することで採用成功率が上がりますので、応募後は早く連絡してくださいね」というように求人企業側に働きかけることもできたと思うのですが、この調査結果と、そのまとめ方ですと「2日以内くらいに連絡すればそんなに問題はなさそう」という風に思われてしまう可能性もあります。

まあ、2日目以内には当日中も翌日中も含まれるわけですし、翌日中には当日中も含まれますので、設問設計の仕方があまり良くなかったのではないかと思いますね。

僕だったら、設問は増えてしまうかもしれませんが

応募後6時間以内に企業からの連絡があった場合、どのように思われますか?

A:非常に好印象
B:好印象
C:特に変化はない
D:悪印象
E:非常に悪印象

という設問と回答を作って、6時間以内の連絡が早過ぎるのか遅すぎるのかを分析します。同じような設問を当日中/翌日中/2日目以内/それ以降と作ることで、どのタイミング以降での連絡になると遅すぎるのか、というのが分かりますし。

僕としては求人応募(直接の場合も、人材紹介会社への関節応募の場合も)のフォーム

折り返しの連絡は何時頃を希望しますか?

・今すぐ(できる限り早く)
・__日__時頃
・いつでも良い

折り返しの連絡はなにを希望しますか?

・電話
・メール
・SMS(ここはちょっと営業トークw)
・なんでも良い

という設問をつけて、そのとおりに対応したほうがコンタクト率上がると思いますし、お互いのために良いと思うんですけどね。

企業側の対応の仕方は様々です。例えばある看護師紹介の会社では、「エントリー後5分以内に必ず電話すること、出なかったら3時間ごとに電話し続けること」というオペレーションになっています。が、よく考えてみてください。看護師さんはシフト勤務で9-18時で働いているわけではありません。仮にエントリーした方が昼の12時に勤務明けヘトヘトで「転職したいな・・・」と紹介会社にエントリーを電車の中でスマホでした場合、紹介会社が5分以内に電話をすると、その看護師さんはまだ電車の中で電話に出られません。そして、勤務明けで3時間毎に電話をしたら、看護師さんがこれから寝ようという時(家にいる時間)に電話がガンガンなって、悪印象になってしまうかもしれません。

また、応募企業や人材紹介会社からの連絡は、職務中に出ることが難しいナイーブな内容になることも多いと思うので、上記の様な対応は必要になってくると思うんです。確かに採用企業や紹介会社的には「業務オペレーションが煩雑になりコストが増える」と言われるかもしれませんが、これだけ採用難で募集単価/採用単価も上がり続ける中、社内のオペレーションの工夫でコンタクト率が上がったとしたら素晴らしいことなのではと思います。

ちなみに宣伝なのですが、INSTが提供するサービスの1つにWebフォームと企業の電話を接続する「INST Voice」というサービスが有ります。

これを利用することで、通常は応募フォームからのエントリー時には応募企業にメールが届きますが、エントリー時に「企業の電話を鳴らす」事ができるようになります。例えば、即時電話連絡を希望する方や、13時に電話が欲しいという応募者へのコールを自動化することができるようになるわけです。ジョブセンス様にもご利用頂いておりますが、電話コンタクト率は確実にUPしました。無駄な電話をかけなくても良くなるわけですし逆にオペレーションコストは下がります。

 

スマートフォンの普及によってインターネットはツールから生活の一部になりました。より簡単に色々なサービスに接触できるようになりました。昔は転職サイトにエントリーするのって会社にいる休み時間か、家にいる休日ということも多かったのかもしれませんが、今はそうじゃないですね。

INSTはBtoCコミュニケーションを変えたい。コミュニケーションをスマホ最適化したいというテーマで事業を行っています。「コンタクト率のUP」は1つの大きな課題です。少し気になるな、と思った方は、下の問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

人材ビジネスアナリストが伺わせていただきますw

それでは。

Kosuke