凡人が成果を出すのが難しい時代
inst石野です。
イーロン・マスクがTwitter社員を大リストラして超ハードワークを要求しているという話題ですが、一応ベンチャー界隈で仕事をしていると
凡人が成果を出すのが難しい時代になった
と感じます。
昔のベンチャーってほとんどそうだった
イーロン・マスクがTwitterの収益性を改善のためにリストラ&ハードワークを強いているということですが、昔のベンチャーってほとんどそんな感じでしたよね。
石野ブログ最多登場保持者(勝手にw)のキャスター石倉さんは、サイバー藤田さんの「渋谷ではたらく社長の告白」を読んで、僕は「ネット起業、あのバカにやらせてみよう」を読んでベンチャーの世界に飛び込んだわけですが、10数年前の当時はハードワークなんて当たり前というか、ハードワークに憧れすら抱いて仕事をしていたように思いますし、多くのベンチャー企業で目をキラキラさせて朝から晩まで、それこそ寝る間や通勤の時間を惜しんで仕事に没頭していた人達の総量が多かったように思います。
まあ今考えたら、というか今でなく当時でもコンプラや労働基準法的にアウトだったわけですが、それが明確にアウトといわれるようになってしまったなと少し寂しく感じたりします。
勿論過重労働を奨励するわけではありませんし、僕の価値観を若い人たちや自社の従業員に押し付けようという気持ちは全くありませんのでご理解ください。INSTはまじでホワイト企業で、みんな定時に退勤してます。
過重労働は減って世の中は良くなったか?
今は働き方改革という多様な働き方を奨励する取り組みが社会に浸透したり、元電通社員の方の過労による自殺などの事件もあり、過重労働=悪というレッテルがより明確になってきました。まあ過重労働はずっと昔から悪なんですが、結局は従業員の意識の違いなのかな、と僕個人としては思ったりします。
楽しく働いて好きで仕事をしている人にとっては過重労働ではなく、それが辛いとも感じていないのですが、ストレスを感じながら過重労働を強いられてしまっている人にはこの上ない苦痛というのは今も昔も変わらない構図です。
SNSやネットの発展で、そういったネガティブな声が発見されやすくなったのも影響をしているとは思います。
過重労働=悪という社会の意見によってストレスを感じる人が少なくなり、誰もが安心して働ける社会というのは良い世の中だと思います。
ですが、もしかすると「もっと働きたいのに!」とハードワークを熱望する人にとっては、逆に働きづらい世の中になってしまっているのかもしれません。
成果を出すために長時間労働しかなかった凡人はどうなる?
従業員が働ける基本的な労働時間というのは法律で定められておりますので、人より成果を出して評価されるためには限られた時間の中で効率よく仕事をすることが求められます。
ですが実は僕のような凡人にとって成果を出すために長時間労働をする、というのは簡単で選びやすい選択肢のひとつであったことも事実です。
早帰りやNo残業が会社のルールとなってしまうと、凡人にとっては成果を出すための選択肢がひとつ削がれてしまったということになってしまうのかなと。
そうすると現時点で労働時間に縛られないようにするためには、起業をして経営者となり労働基準法の外側にいくしか方法はなくなってしまうのですが、そうすると従業員に効率的に時間内で仕事をしてもらうという仕組みを作ることを強いられます。これもなかなか辛いことですw
めっちゃやる気があるメンバーに「残業代いらないから仕事させてください!仕事がしたいんです!」と言われた時、昔の経営者であれば「なんてやる気のある若者なんだ!頑張って働いてくれ!終わったら飯でも食いに行こう!」みたいに言えたのが、今だと「ちょっと、残業とかさせられないから仕事しないで」って言わないといけないですからねw
若手ビジネスマンたちの仕事の礎になるものはなにか
多分というか、恐らく今の30代中盤より年配の人達は「あのころはむちゃくちゃ働いたわ、今ではアウトだけどw」という経験をした人が多くいるのではと思いますし、そういった経験を今現在の仕事の礎にしている人も少なからずいることでしょう。あの時頑張ったから今があるというか、あの時あのくらい働いたからこのくらい全然平気、とか。
心配なのはこういった働き方改革が進む世の中で育った若手ビジネスマンの方々は、むちゃくちゃ働いた経験ってなくて大丈夫なのかな?ということです。そんな心配ご無用と、ベンチャー老害の戯言であれば全然いいのです。「あの時むちゃくちゃ工夫して必死で時間内に残業なしで仕事終わるようにしたよな」という経験が礎になってくれれば全く問題ありません。が、そういう経験って前述したように僕のような凡人だと難しいと思うんですよね。
頭を使え、頭を使えないやつは汗をかけみたいなことわざがあったじゃないですか。でも今の世の中だと汗をかいちゃいけないよ、みたいな感じに近いと思うんです。
部活の効率化は働き方改革と繋がりそう?
スポーツもそうなのかなと思います。昔って休みなく毎日練習したり、朝練や居残り練習して上達して、みたいなのが多かったと思うのですが、今の学校の部活ってすごい練習時間が限られてるんですよね。
そうすると優秀な監督がいたり、優秀な選手を集めたりする学校は強い部を作れると思うんですが、ガッツと根性で練習しまくって強豪校に勝つ!みたいなのは実現しづらかったりするのかなと。
まあでもこう考えてみると、そういう部活時間短縮みたいな流れってのも、大人になってから限られた時間で成果を出すための練習と考えれば世の中が良い方向に変わってきているのかなーと。
凡人が成果を出しづらくなった時代というのは、マネジメントスキルや仕組み化の重要性がどんどん増してくる時代なのかもしれません。
働くって難しいですね。
今日は短めですが、このへんで。
それでは、
Kosuke
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