アルムナイ採用と15年前にボツになった企画の話

アルムナイ採用と15年前にボツになった企画の話

inst石野です。

先日、パーソルキャリアアルムナイの会合があり、丸ビルまで行ってきました。

パーソルキャリアアルムナイに参加してみた

まあ僕はインテリジェンス時代にたった1年3ヶ月の在籍で、パーソルキャリアという会社には在籍はしたことはないのですが、参加資格があるようだったので行ってみようかと。※
ちょうど営業強化中なのと、今回は「経営者・フリーランス」に限定された会だったので営業や協業先が見つかればな〜と思って

結論をいうととても有意義な会でした。当初の目論見でいくとあまり収穫はなかったかも(今のところ)なのですが、なかなかリアルで新しい人と知り合うきっかけもなかったので、視座を広げる意味でもこういった取り組みは良いなと思いました。

20名ほどの参加で4-5名ずつのテーブルに座席が決まっており、自己紹介やフリートークなどをし、それが何回転かあってほとんど全員の参加者と名刺交換ができるようになっておりました。

主催されているのはパーソルキャリアの人事の方々で
・カムバック採用
・お仕事の発注先(どんな内容かはわかりませんが)
というのが目的のようでした。

あと、僕のもう一つの参加目的が、インテリジェンス入社が2005年なのですが、アルムナイの取り組みと絡めて入社20年同期会が企画できたらなと言うのもあり、(会場借りれるか、とかその他で協力いただけることってあるかなど)現役パーソルキャリアの人事の方とご挨拶できたのは収穫だったかなと。

参加した後に

日立がアルムナイ採用の実績を公表。会設立1年弱で15人が出戻り入社

こういったニュースとかも目にしまして、アルムナイ採用というのはありなのかもしれないなと思ったので考察と思い出を書いてみようと思います。

アルムナイ(出戻り)採用の条件について

X(旧Twitter)にも書いたのですが、転職というのは必ずしも100%満足な結果になるものとは限りません。

ということは一定量「転職しなければ良かった・・・」と後悔する人もいることになりますので、そういった方向けに「戻ってきていいよ!」と採用の門戸を広げることは一つの手段としてはありだと思います。

が、アルムナイ採用に取り組んで成功させるためには、いくつか条件が存在するように思います。

1.ある程度の規模感がある会社であること
2.ある程度組織が成熟していること
3.世間一般的に見て「良い会社」であること

説明していきます。

1.規模感

まず、アルムナイ採用=辞めた人を母集団とするわけなので、ある程度の人数の退職者がいる会社=規模感の大きな会社でないと取り組むこと自体なかなか難しいと思います。

例えば当社は9年間会社運営をしておりますが、社員として働いていた人の退職は3名で、現在の従業員数も9名しかいないので、アルムナイ採用に取り組む意味はほぼありません。

パーソルも日立も、日本を代表する大企業ですので、僕含めて退職者はたくさんいるということは間違いないですし、一度採用された=その時点では採用基準を満たしていたということになりますので、少子高齢化の人手不足の時代にアルムナイは貴重な母集団になることは間違いありません。し、社員の誰かをたどっていけば恐らくかなりの高確率で連絡がダイレクトに取れるようになっていると思いますので、採用コストと言う意味でも安く抑えられる気がします。

2.企業の成熟度

「辞めるからには二度と弊社の敷居をまたげると思うなよ!」というような器が小さい会社では無理なのはわかると思いますが、そうでなくともなんらかの理由で一度退職をした人を受け入れるためには組織としての成熟度が必要になります。

例えば、僕が働いていたときのインテリジェンスは超ハードワークでしたが、今ではテンプスタッフと合併し多用な働き方にあ対応してますし、HR系の企業の中でもかなりフレキシブルなワークスタイルに適合していると思われます。在宅ワークも非常にうまく機能していますし。
※在籍している友達などの実体験を聞いているので信憑性があります。

また、経営者の性格もこの成熟度に含まれると思います。知人・友人の中には、一度退職してしまうとFacebookやTwitterで退職者をブロックしてしまうような人もいたりするようです。(結構な規模感の会社でこの話は耳にしました)一度自分の手元を離れた人=敵とみなしてしまうのでしょうね。まあ競合に転職したりとかそういうものあったりするとは思うので一概にその経営者の行動がNGだとは言いませんが、アルムナイ採用には全く向かないでしょう。

良い会社は辞めるときに本当の価値が見える的なブログを、友人の石倉さんが書かれていましたが、退職マネジメントがちゃんとできるというのもここで僕が唱える成熟した組織の一つの要因であることに間違いないと思います。

3.良い会社、であること

これは別に古巣のパーソルをヨイショするわけではないのですが、外に出てみて思う「前にいた会社の良さ」に気づかない限りは復職しようと思わないわけで、世間一般的に良い会社である必要があります。

たくさんの退職者がいつつも、その人達に「やっぱり良い会社だったかも!」と思ってもらう為には、やはり「良い会社」であることは必須条件と思います。

例えば若いときに「起業して上場するんだ!」みたいに息を巻いて大企業を退職して、結局泣かず飛ばずという人も少なからずいることと思います。そういう人に「うちの会社も大きくなったので、外で学んできた知識・経験を活かしてもう一回頑張ろ!」というオファーは魅力的に映る可能性が高いでしょう。

会社の規模感が大きい=社会に与えられるインパクトが大きいわけで、培った経験+大企業のサポートで自分の会社でやってるときより大きな事ができる、というオープンイノベーション的な発想もアルムナイ採用で実現できる可能性があります。

ので、やはり日本の大企業を中心に、今後アルムナイ採用というのは採用手法の一つとして根付いていくのではと思いました。

ちなみにパーソルキャリアでは、アルムナイ採用に株式会社ハッカズークさんのサービスを活用してアルムナイコミュニティをSNS的に運用されております。リクルートさんもAlumyというアルムナイ採用のサービスを提供されているようです。

この領域にスタートアップがこのあと切り込む!というのは、ターゲット=大企業になると思うので、セールスの難易度や、あとはどのくらいの予算感が出るのかがわからないので謎な感じではありますが、競合サービスもどんどん出てきそうな気がします。

※ここまで書いて「え?石野、パーソル戻る気?」と思った人もいるかもしれませんが、残念ながらまだ全く戻る気はありませんのでご安心ください。もうしばらくは頑張ってINST経営します。

※ちなみにちなみに調べてみたらアルムナイ採用の最低就業期間が2年ということで1年3ヶ月しか在籍していない私は対象外でしたwwwwキャリア採用から応募しろだってwwwクッソwwwww

15年前にボツになった「出戻り転職.com」の話

Facebookに書いて意外と反応がありましたので、渋々書きますが、2008年くらいに「出戻り転職.com」というのを起案したことがありました。

「俺、アルムナイ採用15年前に提唱してたんだぜ!」というカッコつけの話ではなく、あくまで一つのアイディアとして出して実現には至らなかったので、アイディアの供養のためにお目汚し覚悟で書いてみます。

1.きっかけはある人材紹介案件から

当時、人材紹介のRA/CAをやっていた僕は、ある企業の社長から求人案件を頂いており、普通にスカウトサイトで該当しそうな候補者をサーチして面談しました。そうするとある候補者の人が、当該求人案件を見て「え?この会社社長◯◯さんなんですか?」と。

実は求人企業の社長が以前に在籍していた会社で、その候補者の方は部下として勤務されていた経験があったのです。

その後連絡は取り合っていなかったようではありましたが、推薦の際にそのコメントも添えて推薦させていただいたところ、その社長ももちろん候補者の方のことを覚えていらっしゃり、ちゃんと人材紹介手数料を支払って採用したいとお言葉もいただき、めちゃくちゃトントン拍子に採用が進み、入社後もかなりご活躍されて良いご支援ができた、という事がありました。

2.その時考えたこと

その際に思ったのが、元同僚とか出戻り社員とかって紹介候補者になるんだ!ということでした。このときのクライアント(募集企業の社長)はしっかり紹介フィー払ってくれましたし、「確かにあの仕事だとアイツ(僕が紹介した候補者)がぴったりだったわ。気づかなかった。ありがとう!」と感謝もしてくれました。

これって、出戻り社員を集客できて紹介できたらすごい効率よく面接通過して内定まで至りそうじゃない?当時の石野青年はそう安易に考えてみたわけです。15年前だと20代後半ですしw

3.「出戻り転職.com」爆誕→せず

当時在籍していた企業では細々としたモバイルサイトやWebサイトをCMS使って作成して「職種名+転職」とか「企業名+転職」というワードで上位表示させることができていたのです。当時はそういった集客をしている紹介会社も少なく、ある程度コスパよく集客ができていました。「建設施工管理+転職」でリクルートエージェントよりも上位表示されたこともありました。予算月数千円とかでしたが。今となっては絶対不可能ですよね。

そこで、考えたのが「出戻り転職.com(仮)」です。

そうです、何を隠そうドットコムとか言いつつ、ただの求職者集客のLPだったわけです。

アイディアとしては、取引先の企業ロゴや社名をばーーーーーっと羅列したり、社名でキーワード広告を購入したりして「かつて在籍していたあの会社に、戻りたくありませんか?当社のコンサルタントが出戻り転職をサポートします」みたいな謳い文句で集客したら、求職者集まるんじゃないか?と起案をしました。

まあ起案と言ってもパワポで作ったペライチの企画書だけでしたがw

で、当時の経営陣に提案をしたわけですが

・出戻り社員採用したいっていう会社なんてそんなにあるの?
・紹介したら直で連絡取られてダマで採用されそうじゃない?
 (紹介フィーちゃんと払ってもらえなそうだけど?)
・一回辞めてるから、早期退職で返金リスク高そうじゃない?

ということでダメ出しをされまして、僕も「確かに言われてみたらそうだよな。。。」とスゴスゴと企画書を取り下げ、お蔵入りしてしまったわけです。

今考えてみたら紹介スキームに載せるのはどうなのかなと思いますが、現存するアルムナイ採用のようにコミュニティ化して取り組むのはアリということですよね。

覆水盆に返らず、と言いますが、盆に返るように水路を引き直す事もできるわけですな。

ということで、アルムナイイベントに参加してみてアルムナイ採用と、15年前のLPのネタの供養が終わったところで、本日3月5日はINSTの創業記念日(9周年)となります。

期は3月から変わっているのですが、こうして心を入れ替えた石野が、不死鳥のごとく蘇り、皆さんにネタを提供できるおもしろメディア「INST Blog」も復活させていきますので、引き続きご愛読のほど、どうぞよろしくお願いします。

それでは。

Kosuke

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