AI化、オンライン化を鼻で笑う人材業界の老害どもへの苦言

INST石野です。今日はちょっと過激なタイトル。

NewsPicksの「最後の人材バブル」特集、ご覧になった方も多いのではないかなと思います。業界のリーダー達が今の人材好景気に対して意見を飛ばす、非常に良い内容だったと思います。これを読むために初めてNewsPicksの有料登録しました。※まあ一部宣伝っぽい記事もありましたが、そのあたりはジーニアスの三上さんが突っ込んでくれるのではないかなと。

日本の労働人口は今後も減り続けるのに目の前の求人オーダーを決めることだけで十分なのか

インテリジェンスHITO総研のレポートにもありましたが、2025年にこのままの状況で行くと、日本の労働力不足は583万人になるそうです。まあどこでも人が足りない、人が足りないと言っていますし、10年後のことを考えたら鬼が笑うぜと言う方もいるかもしれませんが。

冗談はさておき。

ですが、この労働人口問題にダイレクトに立ち向かえるのは人材ビジネスに従事する皆さんしかいないことをまず理解していただきたいなと。雇用問題を解決するプロフェッショナルとして仕事をしておらず、目の前の求人オーダーを決めて短期的な収益を得ることだけに集中従事している人は自主的そして早々に人材業界から退場していただけると幸いです。

ミクロ的視点で考えますと目の前のお客様が採用に困られていて、片や求職者の方も転職をしたい。その課題に向き合うのは非常に大事なことだと思います。ですが、それだけに無我夢中で取り組むのはせいぜい1~2年目の人だけにしていただき、それ以上の経験を積まれた方は、雇用問題の解決的な視点を持って頂きたいと思っています。

例えば、シニア人材を提案してみたり、パートタイムで主婦の方を推薦してみたり、未経験のニートを紹介してみたり。

「そんなの決まんねーからwww」と笑っている方、ちなみになんですが、正社員求人枠に正社員の人を紹介して決めても有効求人倍率って全く変わらないですからね。あなたが穴埋め(採用支援)をしたことで、その人が働いていた会社に穴が空いたことになるわけですから。

これからの人材ビジネスのあるべき姿とは

その観点で行くと、ここ数年で出てきたフリーランス、パートタイム、そして顧問派遣などのカテゴリの人材ビジネスをやる会社は社会的課題に立ち向かう、本当に素晴らしい会社であると思っています。

intelligenceの同期で、ラーメン二郎的経営者の久保田社長が経営するサーキュレーションは、会社のHPにもあるように通常今までは企業が採用しようとか活用しようとか思ってなかったフリーランスの人を「NOMAD」、シニア人材を「KOMON」と呼んで、企業の戦力として紹介したり派遣したりするビジネスを展開。

フリーランス系だと、その他にも木村さんのITプロパートナーズさんや、あばれる君中川さんのプロシート、レバレジーズさんのレバテックなどがそれぞれ業績を伸ばしていると伺います。

パートタイム活用系ですとママさん派遣のビースタイルさん、リモート人材活用のキャスターさんなど。働きたくても働き口を見つけるのが困難だった人達の雇用促進をミッションにされております。

顧問系は最近どうなんでしょうか。元気なんでしょうかね?あまり聞かないのですが、インテリジェンスさんのi-commonさんなどは好調と伺います。それだけ新しい採用ニーズを生み出し、働きたいと強く願っていた正社員層でない人達の雇用を生み出しているのでしょう。

また、外国人の紹介を専門に手がけたり、未経験人材を積極的に紹介するような紹介会社も同じく新しい雇用創出を行っていると考えられます。

二次媒体だけで集客をして、正社員経験者採用枠にピッタリの経験を保有する正社員の紹介だけ行っている会社があって、もし社会課題を解決しようとか言うビジョンを掲げているとすれば、今やっているモデルの人材ビジネスは誰か他のプレイヤーに任せて、「本当に新しい雇用を創出する」事業に少しでも力を傾けてほしいものです。誰でも出来る仕事なのであれば、高い志を持つ人が従事しなくても大丈夫ですから。

技術発展による生産性向上を拒む老害どもへ

今日のNewsPicksの記事で、KaizenPlatformの須藤さんが書いていた、人材ビジネスのAI化、オンライン化はドンドン今後進んでいく流れであると僕も思います。そして、そうなっていくべきだと。情報もよりオープン化していくべきですし。

システムやAIに代替できるところは代替して、効率化出来ることはドンドン効率化していき、より高度な業務にのみ自身の労力を割いていかないと、ビジネスの生産性は上がっていきません。

電話面談を「実際に会ってもいない候補者をお客様に紹介できるか!」と頑なに拒む紹介会社もあるでしょう。ですが、Skypeやその他のTV会議システムを活用して、移動コストや通信コストなく顔を合わせられるこの2016年のIT時代に、実際に会って話をする必要は本当にあるのでしょうか。感じ取れない情報は「臭い」くらいなものではないでしょうか。

また、AIが今後ビジネスで台頭し、人が仕事を奪われるというのは、まことしやかに囁かれているトピックスですが、それに対しても「人の温かみを忘れたら人材ビジネスは終わりだ!」と属人的な手法しか採用しない人も同じです。職人的なプロフェッショナルなコンサルタントの方々が特にその傾向にあると思いますが、そういう人達ほど、自分の人脈やマッチング力をフルに活用して雇用創出に貢献するため、効率化出来る業務はドンドン効率化していくべきかと。そのほうが日本のため。もしそれでも「自分はもう年でITの進化についていけないので・・・」と言っているのであれば、ITリテラシーの高い後進を採用して自分のノウハウをすべて伝授して育てて、早々に引退するべきです。それがこれからの人材ビジネスのため。

別にAI化やオンライン化を拒む会社はダメな会社だ、と断定しているわけではありません。生産性の向上や新しい雇用の創出に目を向けず、昔取った杵柄の上であぐらをかき続けることが悪だと言っているだけです。

ITで世の中は確実に変わる。HRtechが盛り上がっている今、人材ビジネスも変わっていくべきタイミングです。

こういった変革のタイミングでは、アーリーアダプターを冷ややかな目で見るレイトマジョリティというのも申し訳ない野次馬が多数湧いてきます。人材ビジネスだと特にその傾向は高そうです。

携帯電話でインターネットを、とimodeを作ったNTTドコモは、最初「ネットはPCでやればいいじゃん」と言われたことでしょう。

携帯でゲームを、と一世を風靡したGREEやDeNAも「別にゲームボーイとかあるからいいじゃん」と言われたことでしょう。

メールと電話があれば十分と言われていた中、通話無料・短いメッセージのやり取りを提唱したLINEも最初は「そんなの流行るの?」と言われたことでしょう。

人材ビジネスもそういうタイミングに来てるじゃないかなと。「それ儲かるの?」よりも「それってこの後必要な流れだよね」という議論が巻き起こり、活性化していくことを強く願います。

10年後、本当に500数万人の労働人口が足りない!となった時に、フロンティアであったのか、それとも野次馬であったのか、どっちがかっこいいし世の中のためになっていたかは、改めて僕が言わなくてもわかることでしょうから。

僕は直接的には人材ビジネスに関わってはいませんが、業務効率化の支援、という立場で本気で人材ビジネスの生産性の向上を行っていきたいと考えています。面談設定率を上げたり、コンタクト率を上げたり、という小さなところしかできていませんが、それで1時間皆さんの業務時間が短くなったり、5%収益が上がって他の事業に投資できるようになったらより素晴らしいことかなと。

それでは。

Kosuke

この記事をシェアする

60分無料オンライン相談受付中。

業務プロセスの自動化・AI化で収益性・サービス満足度向上を支援します。

INSTの人材ビジネス業務プロセスコンサルティング

あわせて読みたい

【導入事例】ミライユ様 | 面談率108%、決定率120%!トライアルの実証実験から、全事業部へ展開へ。

【導入事例】ミライユ様 | 面談率108%、決定率120%!トライアルの実証実験から、全事業部へ展開へ。

INST 3BD導入事例インタビュー:ミライユ様 人材紹介は「応募が入ってから、どれだけ早く・確実に面談へつなげられるか」で成果が大きく変わります。一方で、時間外応募への即時対応や、架電の追いかけ業務は現場負荷が高く、運用の属人化も起きがちです。 今回は株式会社ミライユ様に、INST 3BDのトライアル導入(実証実験)から、効果検証を経て利用範囲を拡大するに至った経緯を伺いました。 お話を伺った方 株式会社ミライユ様 取締役 鈴木様 インタビュアー:株式会社INST 石野 導入の背景:時間外応募対応と、現場の架電負荷 石野:まず、INST 3BD導入前に感じていた課題感を教えてください。 鈴木様:人材紹介の現場だと、応募が入っても連絡がつかないケースが一定数あります。繋がるまで追いかけ架電をするので、どうしても繋がりづらいかたがリストに残っていくため、工数がかかってしまいます。 一方で、タイミングよく繋がった人は意向が高いので、そこを確実に面談につなげたい、というのが大きいですね。 実証実験:3BDを使うチーム/使わないチームで比較 ミライユ様では、INST

By 石野幸助
INST Blogをリニューアルしました!

INST Blogをリニューアルしました!

INST石野です。 ずっとやりたいと思っていた、旧ブログ(10年前に作ってもらったWordPress)をフルリニューアルしました。しかもひとりで。 リニューアルの背景 御存知の通り、INSTは創業すぐに僕がこのブログを書き始めて、それをほとんどの集客源に法人顧客の開拓を進めてきました。 その昔は炎上したり、バズったりと色々書いていたのですが、AIの登場もあって、ブログを書く手が進まなくなり、Podcastにシフトしたりして色々やっておりました。 AIの登場でなぜブログを書かなくなったのか?というのは、生成AI登場以降はネット上のコンテンツの殆どがAIが生成したものになってしまい、人間が書いたブログなんて書ける量も決まっているし、どんどん埋もれてしまっていくのではないか?と思ったからです。 本当にブログはもうオワコンなのか? ブログはもうオワコンなのか? 世間一般的にはそうなのかもしれないです。あまりブログを書く人も多くなくなりましたし、その昔は「アルファブロガー」という言葉もありましたが(懐かしいw)、今では「インフルエンサー」という括りになり、発信

By 石野幸助
[アーカイブ動画配信中] 「決まる候補者」を最速で見極める方法 with ブレイン・ラボ様

[アーカイブ動画配信中] 「決まる候補者」を最速で見極める方法 with ブレイン・ラボ様

※こちらのウェビナーはアーカイブ動画がご覧いただけます。こちらのページよりお問合せください。 INST石野です。 早いものでもう3月も終わりに近づき、いよいよ新年度のスタートがすぐそこまで迫っております。 新卒社員が入社しないINSTではありますが、弊社は隠れた子沢山企業でして、各家庭2-4名のお子さんがいる関係でこの時期は卒業式やら入学式、春休みなどで勤務シフトが賑やかになりがちで微笑ましい限りです。 石野家の長男も早いもので中学を卒業、春からは高校1年生となります。彼が4歳のときにINSTを立ち上げたので、時の流れの早さも感じますね。 さて、そんな中、またご縁がありましてブレイン・ラボ様と共催ウェビナーを開催させていただくことになりました。 ※小泉さん、またご縁をいただきありがとうございました。 テーマは 「応募対応の自動化」 でできること。 応募対応の自動化サービス、INST 3BDは月間1万件の自動架電を実施しており、そのすべてがリストへの一斉にコールするもの(架電側のタイミング)ではなく、求人応募やスカウト返信、URLクリックなどのユーザーの

By 石野幸助
相手が電話に出ない時に送る「電話しました」メールは効果的なのか?

相手が電話に出ない時に送る「電話しました」メールは効果的なのか?

inst石野です。 本日(2022年1月21日)より、1都12県にまん延防止等重点措置、いわゆる「まん防」の適用が開始されました。 コロナウイルスの感染拡大防止が目的ではありますが、やっと客足が戻ってきた飲食店・居酒屋・レストランなどの経営者の方々はやりきれない思いでしょう。 オフィスワークをする我々にはそこまでクリティカルな影響はないような気もしますが、このタイミングでまた在宅勤務の比率が高まり、電話でのコミュニケーションが仕事上発生するインサイドセールスや営業職の方々は、03や045、043などの市外局番から始まる電話番号ではなく相手方の担当者の携帯番号へ電話する機会が増えたのではないかと思います。 相手が電話に出なかったら送る「電話しました」メールは効果的か? 業務オペレーション上、相手が法人・個人に関わらず、「相手が電話に出なかったらメールを送っておく」というのはポピュラーであり、ビジネス上のコミュニケーションをスムーズにするためのセオリーのような位置付けにあることは確かです。 特に在宅勤務が増えているので会社に電話したら、担当者以外の誰かが出て「伝言をお願

By 石野幸助