ゲーム業界特化HRビジネスで新規上場のコンフィデンスは大人IPOだった

ゲーム業界特化HRビジネスで新規上場のコンフィデンスは大人IPOだった

inst石野です。

早いものでもう7月ですね!

先週に引き続きということで週1ペースのブログ執筆はキープしていきたいなと思っているところなのでありますが、なにせネタが全然無くて苦慮していたところ、景気が戻ってきたのかHR系企業の新規上場も増えてまいりまして、それであればいっとき物議を醸したinst石野の上場企業分析をいっちょ復活させてみようかと。

ということで今日は6/29にマザーズに上場されたコンフィデンスさんの分析をしてみたいと思います!

inst石野の分析トピックス

・中山財団(アミューズキャピタル)が大株主
・澤岻(たくし)社長は雇われ社長で途中ジョイン
・株主の顔ぶれが豪華で面白い(鎌田さん、武林さん、、、)
・広告宣伝費1.4%の秘密はOS,派遣からの育成?

中山財団(アミューズキャピタル)が大株主

新規上場の目論見書見るとき、なにが一番楽しみというか一番注視するのって株主の状況ですよね。

どんなステイクホルダーがいて、従業員にはどのくらい分配しているのかとか、ガッツリ創業社長が持ってるのかとか、目論見書の中でも経営者の意思や経営ポリシーが一番見えるのが株主の状況ではないかと思います。

コンフィデンスさんの株主の状況は下記の様になってます

ドン!

まず、大株主はアミューズキャピタル、元SEGAの中山さんが代表を務める投資会社ですね。いわゆる中山財団ってやつです。ちなみにこの名前聞いてピンと来ない人は人材IT界隈ではモグリと言われても仕方ないくらいの有名人ですからね。なんせ資本政策に全く興味がなかった僕ですら知ってるわけですから。

目論見書の中にもこういう文章があります。

②当社の大株主について (発生可能性:中、発生する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の筆頭株主である株式会社アミューズキャピタルインベストメントは発行済株式総数の37.1%を保有して おり、同社、株式会社アミューズキャピタル(保有比率18.8%)及び中山隼雄氏(保有比率18.3%)を支配株主 グループ(合計で74.2%)と認識しており、株式会社アミューズキャピタルインベストメントは中山晴喜氏の資 産管理会社、株式会社アミューズキャピタルは中山隼雄氏の資産管理会社であります。また、株式会社アミュー ズキャピタルの取締役である髙倉潔氏が当社の監査役となっております。 株式会社アミューズキャピタルインベストメント、株式会社アミューズキャピタル及び中山隼雄氏は、現時点 では、当社株式を純投資として中長期的に保有する方針と理解しておりますが、今後の株価の推移によって売却 を行う可能性があり、その場合には、当社株式の市場価格に影響を及ぼす可能性があります。議決権行使にあた っては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針であると理解しております。ま た、市場での売却ではなく特定の相手先への譲渡を行った場合には、当該譲渡先の保有株数や当社に対する方針 によって、当社グループの事業戦略等に影響を与える可能性があります。なお、株式会社アミューズキャピタル インベストメント、株式会社アミューズキャピタル及び中山隼雄氏のいずれかが主要株主となっている会社との 取引において、当社の売上高の10%を超える取引を行っている会社はありません。

※他の株主についての考察は後ほど

SEGA出身者の投資家が大株主でゲーム業界に強い人材ビジネスの会社ということで、、、

やはりセガからの売上が大きかったようですが

このあたりを見ると、第6期はバンナムからめちゃくちゃ売り上げて(14%くらい)ますが、まあそれでも売上はかなり分散しているようですし、セガだけの売上で上場というわけではないようです。(まあそれだと上場できないw)

澤岻(たくし)社長は雇われ社長で途中ジョイン

2021年難読名字No.1ではないかという澤岻社長、タクシ、と読むようです。Youtubeのインタビュー道がなかったらわからんかったわw

澤岻社長の経歴は

澤岻さんは新卒生え抜きのスタッフサービスで営業畑一筋です。

コンフィデンスの代表就任が2015年8月。設立は2014年8月なので創業社長ではない事がわかります。まあ株主の状況からみてもそれは明らかなわけですが、最初に入った社長は誰だったんでしょうね?1年限定でアミューズの人がやったのか、それとも最初の社長はあんまりですぐクビになって澤岻さんが呼ばれたのか。

この辺は登記簿謄本取得すれば全然わかるのですが、面倒なのでやめますw

その他の取締役も見ていきます。

No.2の吉川常務。は、結構なジョブホッパーのご様子。ご自身で2度(龍眠舎、ダブルエイト)起業されているようです。
※いずれの会社名も「社名+吉川」で検索すると存在していた形跡はあるがHPはないため

その後、トラスト・テック入社ということで調べてみますとビーネックスグループというのもアミューズキャピタルの投資先でした。コンフィデンス創業時にそこから社長の右腕として連れてこられたような印象です。これだけ色々経験されているとかなり修羅場もくぐっているでしょうからスキルもかなり高い方なのではと思います。

取締役管理本部長の永井さん。

この方はまあ上場請負人の雇われCFOという感じでしょう。ジョインも遅いので上場前に株は保有されていませんが、新株が付与されるようです。

4人目の社内取締役の竹下さんは、

SNK→サミー経由ですね。海外×ゲームに明るい方なのではと思います。メディア事業のDolphinの代表も務められています。

ちなみに社外取締役にはインターワークス上場時の代表の雨宮玲於奈さん。インターワークスも中山財団です。

株主の顔ぶれが豪華で面白い(鎌田さん、武林さん、、、)

さてさて、お楽しみの株主の状況です。コンフィデンスの上場分析で一番興味深かったのが

「従業員以外の上位株主が多い」

ということです。

アミューズ(中山さん、木村さんはアミューズの経営陣)、澤岻社長、吉川常務に続く中村さんもアミューズキャピタルの代表取締役社長COOです。

ざっと調べていきますと
・泉水 敬→元Microsoftで日本でのXboxのTOP→マーベラス(アミューズの投資先)の副社長→KADOKAWA
・鎌田和彦→言わずとしれたインテリジェンスの元社長
・有馬誠→インターワークスと合併して消滅した形になったアイアムの創業者(アミューズ系ですね)
・青木利則→マーベラスの取締役

竹下さんは同社の取締役だし

・伊藤憲二郎→株式会社ポケモンの偉い人?
・夏野剛→いわずとしれたw
・西田穣→ビーネックスの代表

・松本和之→不明。。。(こういうときよくある名前は辛い)
・雨宮玲於奈→同社社外取締役
・服部由佳→不明
・内田明理→現ユークス、元コナミでラブプラスの偉い人
・岡田信之→オンラインゲーム開発のヘッドロック社代表(ミリオンアーサーとかのヒット作多数)

・・・もうこの辺でわかってきましたね。

でですよ、注目してほしいのはこの「6.」って記号なんです。「6.」は(注)がついているのですが、当社の従業員という意味でして、逆に無印の人は従業員ではないということ。

従業員たちよりたくさん株を持っているのはゲーム業界や人材業界の要人達なのです。

これはコンフィデンス社が成長戦略の一環として取引先の要人に未公開株を購入してもらい、同社の成長を後押ししてもらっていたという見方が自然ではないかと思います。

広告宣伝費1.4%の秘密はOS,派遣からの育成?

最後にYoutubeの動画の中で気になったのが

求人に関わる広告宣伝費率が1.4%ということです。これはめちゃくちゃ低い。しかも豊富な応募者数年間1万人。。。。そりゃ儲かるよ。。。

紹介・派遣・アウトソーシング、事業ごとの売上比率はなかったのですが、澤岻社長がスタッフサービス系であったことを考えていくと、おそらくは最初は派遣やアウトソーシングでハイスキルな人でなくてもできる案件をゴリゴリ獲得していって現場数をある程度抑え、未経験的な人でも各PJTや派遣先でスキルをUPさせていって単価を上げていくという感じで成長をしていったのではないかと思います。

ゲーム開発の現場というのは人事ではなく各プロジェクトの責任者たちが採用に関する権限を持っていたり、外注のエンジニアも普通に社員証を持ってその会社の社員と同じように働いています。こういった現場でどんどん実績を上げ常駐している社員を増やしていき、求人や細かなアウトソーシングのオーダーも獲得していった結果の上場なのではと思われます。

売上比率や取引先(上場ゲーム会社の6割)、ゲーム市場の拡大を考えるとコロナ禍×HRビジネスという観点でも今後の伸びが大いに期待できる優良銘柄ではないかと思います。

これはいわゆる大人のIPOですね。さすがという感じです。マジ盤石。

ということで久々の目論見書分析、結構頑張って書いたので3700字超えです。。。新規上場、既存の状況企業含めて独自視点でまた分析していきたいと思います!

それでは。

Kosuke

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