鋼のメンタルが必要な仕事が多すぎる件について

鋼のメンタルが必要な仕事が多すぎる件について

inst石野です。

これ系の話は何度かブログにも書いているのだが、心の琴線が揺れ動いたときにそれについて書き留めておかないとなかなか執筆が難しいので、繰り返しになるかもしれないがぜひお付き合いをいただきたい。

新規営業の電話が掛かってきた。人材系の営業だ。

「お世話になっております、◯◯の△△と申します。採用や人事のご担当者様は〜」というお決まりのセリフに

「必要ありません、もう二度と掛けてこないで下さい」とバッサリ切り返ししばらく相手の様子を伺う。

ツーツーツー

何も言い返してこないまま切ったようだ。「失礼しました」くらいあっても良いと思うのだが、そういった一言二言や切り返しトークで食い下がっても、こいつに時間を使うのは無駄だと判断したのだろう。賢明といえば賢明だ。

僕も16年前は同じような電話を掛ける側にいた。思えば架電数に対して1~2%くらいはアポが取れていたし、話を聞いてくれる人も多かった。今思うと当時の電話口の向こうにいた担当者の人たちは僕の数十倍は心が広いのか、単に暇だったのか、それとも本当に人材採用に困っていたのか、はたまた時代が良かったのか。僕のように新規テレアポを蔑ろにするような人は極めて少なかったように記憶している。

そもそもの話だが、instは電話番号を一度も公開していない。

なぜなら電話を掛けて欲しくないからだ。

サービス利用企業向けに送付する請求書にだけ電話番号の記載をしていたが、それも2-3年前からやめた。サービス利用企業向けにはチャットでの問合せ窓口を設けているし、それで十分だと思っている。

それなのに新規テレアポをしてくる会社は、どこからか公開していない当社の電話番号を仕入れてそこに電話を掛けてくる。

電話番号は設置しているものの、代表番号に電話が掛かってくると5秒で僕の携帯に転送されるのは創業以来変わっていないし、基本社員はリモートワークなので僕以外が電話に出る可能性はほぼ0。そして、創業以来一貫して新規テレアポにまともな受け答えはしていないし、アポなんて一度もあげていない。

一番長い会話は「おい。この前もお前の会社から電話掛かってきて、二度と電話を掛けてくるな、リストから外せと言ったはずだ。もし次回掛かってきたら社長に直々にクレーム入れるから覚悟しろ、お前の名前はなんだ。名を名乗れ。」くらいなものだ。

こんな状況下でも黙々と電話を掛け続け、ガチャ切りや恫喝にも近いやり取りにもめげず、架電数とアポ数のKPIを追いかける若手ビジネスパーソンはみんな鋼のメンタルを持っているのだろうか。

思えば自分が新規テレアポをしていたのは、みんながいる営業フロアで、それも一斉テレアポタイムみたいな恐怖の時間は他の業務に一切手を付けず、みんなで一斉に新規テレアポをしまくるというやたら連帯感がある時間だったりしたわけで、ちょっとした高揚感や達成感もあったりしてそんなに苦でもなかった。いや、苦だったなw

それが今はどうだ。

コロナ禍で在宅ワークで家で一人、携帯電話で黙々と新規テレアポをしているのだろうか。

今、もし売上が苦しくなって新規営業が必要だ!となったとしても僕は新規のコールドコール以外の営業手段を取るだろう。だって辛すぎるもの。40歳既婚子持ち。会社で1人で新規テレアポだけでも想像したくないのに、ガチャ切りされたら、メンタルがやばくなることは火を見るより明らかだ。社員もオフィスに居ないけれども、もし居たとしても一緒にテレアポやらせるのも嫌だし、オフィスに居てアポが取れなくて落ち込む社長の姿を見られるのももっと嫌だ。

ふと考えると新規テレアポ以外にも、世の中には鋼のメンタルが必要な仕事が多すぎる気がする。

まともな精神を持っていたら耐えられないので、「私は◯◯マシーン、◯◯をすることに対して感情もなにもない。ただ遂行するだけ。」と言い聞かせながら仕事をしている人ってすごく多かったりするのではないか。

少なくとも僕は新規テレアポをしているときはそうだった。いちいち考えていたらキリがないから。

その仕事は必要なのかどうか、と今問われると即答は難しいのだが、糧になったかどうかと問われたらそれは間違いなくYESと答えることはできる。

が、今やりたいか、社員にやらせたいか、子どもにやらせたい仕事か、には強くNOだ。

そして、思ったことは仕事を選べている喜びというのはとても尊いということだ。

めんどくさいからやりたくないということは、やらなくてもなんとかなっているから罷り通る言い分なわけで、それをやらないとどうにもならない場合はやらざるを得ない。

憂鬱じゃなければ、仕事じゃない、みたいな本をサイバーエージェントの藤田社長が以前出版されていたが、たしかに仕事をするときはやりたいやりたくない、ではなくやるべきかやらなくてもいいか、で判断したほうが合理的ではある。

ただ、人間は感情がある生き物なわけで、ある程度心にゆとりを持つためには、やりたい、やりたくないで仕事を選べるようにする、そうなれるように仕事をするのが大事なのではないかと思った。

それでは。

Kosuke

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