いきなりステーキの社長のお願いを好印象に添削してみる

いきなりステーキの社長のお願いを好印象に添削してみる

INST石野です。

今年も残すところ1週間、今日はクリスマスイブですね。みなさんどなたと過ごすのでしょうか。

さて、先日いきなりステーキを運営するペッパーフードサービスの一瀬社長のこんな貼り紙が話題になりました。
※詳細はtweet内部の画像を御覧ください

いきなりステーキ渋谷店。 もう、これは末期症状、ヤバいです‼️😡⚡

ふざけるな‼️
すげー上から目線、何様だ。
こんな事が続けば、マジ上場廃止あり得ますよ🐶💢 pic.twitter.com/0kZLSeCNZj

— 株式投資犬♂タロー (@happy_taro6) December 8, 2019

内容としては、

・いきなりステーキは格安ステーキ販売で繁盛してたくさんお店を出した

・だけど最近お客の足が遠のいててちょっと経営が危ない

・みなさんが来店してくれないとお店が潰れてステーキ食えなくなる

というようなものです。

Tweet主の方もお怒り気味ですし、色々なニュースで話題になっておりましたが、この社長のお願いは原則NGで経営者としては恥じるべき内容の発言と僕は思います。

というか、この一瀬社長、上場企業であるペッパーフードサービスの創業社長ですが、ようこんな思考レベルの社長で上場できたな、という感じです。コツコツ大きくしてIPOした会社がいきなりステーキで大ブレイクして天狗になってしまっているのかもしれませんが。。。

まあ株価もやばいですねwww今年の頭から比べると半額になってます。

社長のお願い文全文は下記のようになっています

”社長からのお願いでございます

従業員 皆元気良く笑顔でお迎えいたします

いきなりステーキは日本初の格安高級牛肉の厚切りステーキを気軽に召しあがれる食文化を発明、大繁盛させて頂きました。今では店舗の急拡大により、いつでも、どこでも、いきなりステーキを食べることができるようになりました。しかし、お客様のご来店が減少しております。このままではお近くの店を閉めることになります。

従業員一同は明るく元気に頑張っております。お店も皆様のご希望にお応えしてほぼ全店を着席できるようにしました。メニューも定量化150g、200からでも注文できオーダーカットも選べます。

創業者一瀬邦夫からのお願いです。ぜひ皆様のご来店を心よりお待ちしております。

はじめてのご来店のお客様へ

日本では厚切りステーキを食する文化はなかったですね。いきなりステーキが発進しました。勇気を出してドアを開けて下さい。オーダーは簡単です。感動の初体験がやみつきになります。”

社長のお願い文では自分は悪くない、と暗に主張しています

・ステーキを気軽に召しあがれる食文化を発明、大繁盛させて頂きました

・従業員、皆元気よく笑顔でお迎えいたします

・従業員一同は明るく元気に頑張っております

と自分たちに否がないと暗に主張をし、それなのにお客様である皆さんの足が遠のいているから経営不振でお店を閉めざるを得ない、というような感じに受け取れます。

まあ売上数百億規模の同社を創業・経営している一瀬社長は僕よりも優れた経営者であることは自明ではありますが、基本的に会社の不審の原因の多くが外部要因であると考えてしまうと改善されるものもされません。

社会人1年目で大体は教育されていますよね、「自責」というのは。クレーム対応のときなどももちろんこの考えが大事です。

その上で、来店が減っているから売上が悪い。お願いだから来店してくれ。ということが書いてありますので、前段の文章を読んでからお願いをされても、「お前らが来てくれないから悪い」ということを書いてあるように見えてしまいます。

では、この社長のお願い文を添削したら好印象な良いお願い文になるのか、というのを考えて校正してみたいと思います。

社長からのお願いでございます。

いきなりステーキの業績が芳しくありません。株価は今年のはじめに比べて半分以下の数値を記録しています。これもひとえに社長であり経営最高責任者である私の不徳の致すところと強く受け止めている所存です。

このようなお願いを書かせていただくのは誠に恐縮ではございますが、いきなりステーキでは皆様に美味しいステーキを召し上がっていただくために原価率が一般的な飲食店の倍近く掛かっております。そのため行えるプロモーション施策も限られてしまっておりますため、お恥ずかしながら一筆皆様にメッセージを書かせていただいている次第です。

皆様に美味しいステーキをお届けするべく、店舗展開を加速した結果、たくさんの皆様に美味しいステーキを安価に召し上がっていただくことは実現できましたが、サービス面などで至らない点や、長い時間お待たせすることがあったりして、せっかく一度ご来店頂いた新規のお客様にご満足いただけなかったのではないかと深く反省しております。

現在は、従業員の採用・教育に力を入れ、店舗オペレーションの改善や、多くのご意見を頂いた「立ち食いではなく着席できる席」もほとんどの店舗に用意して、皆様のことをお待ちしております。「多くて食べきれない」という方向けに150gからのオーダーカットもご準備させていただいております。

一度ご来店を頂いたのに、ご満足をいただけなかったという方は、是非もう一度だけ我々にチャンスを頂けませんでしょうか。創業者一瀬邦夫からのお願いです。ぜひ皆様のご来店を心よりお待ちしております。

もしご満足いただけなかったら私宛に直接ご意見をいただけませんでしょうか(連絡先記載)

はじめてのご来店のお客様へ

オーダーの方法が難しいのでは、といきなりステーキを敬遠されている方も多いと伺います。勇気を出してドアを開けて下さい。忙しい時間帯でも従業員が必ずお一人お一人に丁寧にオーダーの仕方をご説明させていただくことをお約束いたします。

こんな感じですといかがでしょうか。少しは「イラッと」しないのではないかなと思います。

このお願い文を書くときに意識したのは

・原則として経営悪化の最大の原因は社長の私である

・プロモーションではなくなんでお願いを書いたのかを説明(高原価というのは本当、だけど本当の理由は不明w)

・新規の来店ではなく、一度来て「もう二度と来るか」と思われてしまった人に再度来店をして欲しい

・そのためにこのような改善施策を行ってきた

・新規来店にも若干触れる

というところですね。

まあ経営者としてはこういったお願いを書かなくて済むように、市場の変化をしっかり見ながら臨機応変に経営していくのが良いのではと思っています。大きい会社は機動力が効かないので修正も大変ですしね。

それでは。

Twitterやってますので、フォローお願いします!

〜あとがき〜

最近Youtubeも始めたので、色々盛り付けにも凝っているのですが、色んなデザインのお皿が欲しくなりますね。

サンタさんにお願いしたいのは伊万里焼の大皿と、超低温急速冷凍庫、真空パック機です。

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