インテリジェンスがダイレクトソーシングサービス「DODA リクルーターズ」を1月末に開始

おはようございます、INST石野です。

インテリジェンスがダイレクトソーシングサービス「DODA リクルーターズ」を1月末から提供開始すると、福本さんのFacebookで拝見しましたので、少し書いてみたいと思います。福本さんとはDODAの偉い人です。

ちなみに福本さん、Facebook上で、ビズリーチの南さんの「ダイレクトリクルーティング盛り上げて行きましょうね!」というコメントに「ダイレクトソーシングやで」と言及されておりましたので、採用サービスというよりも本当にソーシング(=人のサーチのため)のサービスという意味合いが強いのではないかと思います。

世の中の情報は「よりオープンに」というトレンドに乗っている

”こんな人が転職活動してます”という情報は非常にセンシティブな情報です。「DODA リクルーターズ」は終身雇用制が根強く残り、「転職=悪」みたいに思う人達が多かった一昔前であったら、超ディスられるサービスでしょう。

ですが、ITのトレンドはオープン化です。これは間違いない。極端に言うとインターネットの普及・発展によって、「特定の誰かが知り得る秘密の情報」というのは絶対量が減っております。情報の価値自体がなくなっているわけではないのですが、整理されて検索できて利用(アプローチ)が出来る情報のほうが「優れた情報」というように価値観がシフトしていると思います。

テクノロジーもオープン化されていないものはドンドン廃れていく世の中です。Googleやテスラも自社のコア技術を開示しています。インテリジェンスにとって転職者の情報は言うまでもなくコアな情報です。これを開示するというのはサービスに対する意気込みと、時代のトレンドをとらえた良い流れであると思います。特に人材採用の領域は他の業務領域に比べて遅れていると言われていますしね。

諸外国ではLinkedinがもう採用インフラになっていますが、日本ではFacebook主体のため今後も苦戦が予測されますからねー。

通常のDODAのスカウトサービスやDODA Mapsとどう違うのか

これがすごい気になるところです。DODAは求人媒体かつ人材紹介会社向けに転職者データベース解放も行っているため、求人企業はDODAリクルーターズがなくても転職希望者の検索やスカウト送信はできたのではないかと。(DODA出稿したことがないのであんまり詳しくはわからないんですけどw)

求人広告を掲載しなくてもDODAに登録している転職希望者にスカウトが打てる、ということがポイントなのでしょうか?そうすると成果報酬モデルでやっていくのか?月額プランなどがあるのでしょうか。

◆成果報酬モデルであった場合
企業登録や月額費用無料(もしくは少額)で、成果報酬がメインだった場合、当然の事ながら人材紹介サービスの標準料率である35%よりも安価な料率で提供をするのでしょう。人材紹介は費用が高額で利用しづらいという企業のニーズが開拓できると思われます。

◆月額利用料モデルであった場合
月間のスカウト◯件まで□万円、成果報酬はなし、というモデルであった場合は、企業人事の採用力が非常に問われるでしょう。ビズリーチがダイレクトリクルーティングを提唱し続けていますが、(自分が採用の現場から離れて少し経っているということもあり)浸透具合は正直良くわかりません。

実際に自分が人材紹介をやっていた時は、企業人事の方の姿勢は基本「待ち」で、肉食獣のごとく自分でハンディングをしに行く採用なんてもってのほか、拾い上げる採用というより、振り落とす採用という感じの印象が強かったので。

(多分)利用規約がしれっと変わる?

日経の記事を見ると、求職者DBの規模感をひとつの売りにしているようです。数十万人規模のDB解放はあったけど100万人規模は国内で類を見ない的な。ということは、これから獲得する新規会員だけではなく、今登録している既存会員の情報も一般企業に公開されないことにはどうにもならないでしょう。ということは、個人会員向けの利用規約がしれっと変わるのでしょうか。「あなたが嫌だと言わないかぎり、採用企業にも経歴の一部が公開されます』とか言うふうに。というか、今でも多分そういう感じになってると思うんですけどね。この辺りはセンシティブな方も多いので対応が気になります。

採用力は予算や会社の知名度ではなく「採用担当のハンティング能力」にシフト

採用力ってなんだよ、という定義も難しいんですけど、「その会社が欲しいと思っている人材の採用が成功する確率」だとすると、今の採用力の多くは、採用予算の大きさや会社の知名度に依存しているでしょう。

多分、というか絶対なんですけどGoogleと弊社がDODAに求人広告を同じ予算で出稿したら間違いなく応募数はGoogleが圧倒的に上だと思います。(Googleが知名度だけ、とか言うわけではないですよ。中身も見て本当に素晴らしい会社だと思っています。知名度の比較として、ということです)

福本さん(DODAの偉い人)も「日本の企業採用力あげてかなきゃね」とおっしゃっておりますので、企業の採用担当を農耕民族から狩猟民族にシフトさせていく気なのでしょう。いや、農耕民族も生存し続けていきますが、採用力が高くなかった中小やニッチ分野の企業でも優秀な人材が採用しやすいように狩猟のための道具をDODAが提供します、というところでしょうか。

企業側が採用責任をしっかり認識する「濃い」採用が大事

ダイレクトリクルーティング(ダイレクトソーシングと福本さんは言っていますが)の良い所は採用責任が生まれやすいところだと思っています。人を採用するということは、その人の人生の最低1/3は預かることになるので、とても大きな覚悟が必要になります。「パフォーマンス出なかったからクビね」とかいう会社もあったりすると思うのですが、パフォーマンスが出なかったのは会社側にも責任がありますし、育てる義務もあると思うわけで。

これが求人サービスや人材紹介で採用してしまうと

「100万も掛けて1人も採用できなかったら次から予算もらえなくなるからとりあえずこの人採用しとくか」とか

「あの会社から紹介された人、採用したのに面接の時に調子がいいだけだったな・・・」とかいう責任逃れがどうしても生まれやすいです。自分が面接してオファーしたのも忘れてね。

自分である意味ナンパして、口説いて採用した人であれば、そういった言い逃れもしづらくなりますし、採用する側の本気度も大事になりますし、社長自ら口説かないといけない場合もあるでしょうから、採用に責任を持つ会社が多くなるのではと。これはとてもよい流れだと思います。

DODA Mapsを使っている人材紹介会社はどうなるか?

このブログの読者には人材ビジネス従事者も多くいらっしゃるので、この辺は気になる方も多いと思います。以前セミナーにお越しいただいた方はこの辺に僕が触れていたのを覚えていらっしゃいますでしょうか?ちなみに神に誓ってインテリジェンスの関係者からリークしてもらっていたわけではないですよ。予言的中という感じですね。世の中の流れ的にそうなんですよ。

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採用企業側に求職者DBが開放されるわけですから、スカウトして面談する段階で求職者から「あ、この企業は直でスカウト貰って今度社長面接なんですわ」ということが当然多くなるでしょう。企業側の採用意欲が高く、多くの人材紹介会社がスカウトバンバン送っているところに採用企業もバンバンスカウト送るようになってきたら返信率は今より下がるのではないかと。

また、多くのエージェントで行われている「求人企業名非公開のスカウト」は企業側のスカウト配信によって効果がより薄れると思います。だって「品川にあるハードウェア会社の人事なんですが、面接来ませんか?」なんてスカウト打たないでしょ、企業人事は。怪しすぎる。「SONYの人事です。プロダクトマーケのポジションで面接をしたいので会いませんか?」とスカウトを打つわけで。それに対抗した人材紹介会社の「品川にある日本を代表する会社でプロダクトマーケの人材をサーチしており、貴殿に是非ともご紹介したく思っております。なお、本案件は弊社が独自に保有するもので・・・」とかは通用しなくなってくるってことっすね。

これからの人材紹介会社は、より大手の求人DBに頼らない集客で潜在層にアプローチし、「転職する気がない(=DODAに登録しようということすら考えていない人)」を囲い込み、意向上げして企業に推薦していけないと生き残れないのではないかと思いますね。

さて、ざざっと日経を見て書いてみましたが、この件については是非福本さん、勝野さんあたり詳しく聞いてみたいですなー。

それでは。

Kosuke

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