「会社に行く」をコミットしなくなったらどれだけいいことがあるかを考察する

こんにちは、INST石野です。

都心では昨夜から雪が降り、交通機関に影響が出ていたりするようです。最近関東ではゲリラ豪雨ならぬゲリラ豪雪みたいな感じで、年に数回、こういった雪がありますね。このくらいの雪(実際僕が住んでる千葉は雨)でおろおろする関東の人を見て、北海道・東北などの北の方や、山間部などが地元の方からしたら「こんな雪くらいでガタガタ言いやがって」と思われるかもしれませんが、全くもって耐性がないのです。

とはいえ、雪に慣れている方々でお昨晩の天気予報を見て「明日の出社どうしよう」と思われた方は少なくなかったのではないかと思います。午前中自宅待機にしたり、出社時間を遅らせたりする会社もあったのではないでしょうか。

また、そういった会社からの通達がなかったとすると「今日は遅刻しないように早く行かないと」と通常の出勤時間より余裕を持って会社を出た人も多いでしょう。

 

今日はこの雪をきっかけに「会社に行く」ということをコミットしなくなったらどれだけいいことがあるかを考察したいと思います。(アンチの意見もありそうですが)

実は先日個人のfacebookでシェアした「会社の大事な会議に遅れてはならない」40代男性、停車中の列車から線路上に降りる 東京・常磐線という狂気にも思えるニュースを見てからちょっと考えていたんです。

「会社に行く」ってそんなに大事?

ここで言う「会社に行く」というのは「就職する」ではなく「出社する」という意味です。言い換えると「在宅でもよければ」という感じですかね。100%在宅でもいいんですけど。

この男性が乗った常磐線が綾瀬駅手前300メートルで非常ボタンが押されたことにより停止。その時男性は「会社に遅れちゃう!」と電車の窓から降りて綾瀬駅まで歩き始めたそうです。その影響で常磐線は運転見合わせ、最大1時間の遅れが出て、6万4千人に影響が出たそう。「今自分が電車降りたら更に電車が停まる時間が長くなってしまう」ということも考えられなくなるくらい「会社に行って会議に出席する」ということが大事で切羽詰まった状況だったんでしょう。

 

労務管理上は会社に行くことは超大事

基本的に日本の労働法や社会保険の制度などは勤務時間ベースで作成されております。ので、出社した時に勤務開始、退社するときに勤務終了という打刻をすることで勤務時間を把握するのが1番シンプルで簡単です。

[在宅でもよければ]

例えば在宅でもよいのであれば「今から勤務開始します」「業務終了しました」というメールなどを送ればそれで法的には事足ります。もちろんその時間帯、ちゃんと勤務しているのか管理するのは出社しているよりも難しくなりますが、会社に出社していても業務外のWebサーフィンしていたり、ぼーっとしていたりする人もいるでしょうから、同じことなのではと思います。

 

在宅でも可能な職種は結構ある

業種にもよりますが、「必ずしも会社にいなくてはいけない職種」ばかりではないと思います。

営業:お客様先への直行直帰にすれば問題なし。印刷が必要なものがあれば(見積とか請求書など)印刷ができるところなんていくらでもあるし、ペーパーレスにしてPDFで送れば大丈夫、ってお客様も結構います。

バックオフィス系:経理とか総務とかのバックオフィス業務も書類のやり取りや業務のチェックなどをクラウド化したりすれば大部分は会社に行かなくても大丈夫そう。

人事:採用面接は流石に会って対面したい、というニーズはありそうですが、採用する対象がリモートワーカーであった場合は在宅でも出来るんじゃないかな?教育研修とかはどうでしょう。

エンジニア:INSTのエンジニアは基本在宅で開発してます。開発環境もクラウドですし、業務報告もすごく早いし、通勤しないから交通費も必要ないし、移動時間も無駄にならない。一応毎週MTGはやっており、対面→オンライン→対面と2週間に1回は顔を合わせて打ち合わせはしています。

クリエイター系:これもエンジニアと同じかな。。。アウトプットが出せれば問題ないような気が。デザインの確認とかはPCの画面共有ソフトとか使えば問題なさそう。

マーケティング:Webマーケとかに限ればリスティング運用とか、もろ在宅でできる気が。ほとんど広告代理店さんにアウトソーシングする事ができると思うので、それならほぼ自社社員で在宅勤務で問題ない気が。。。

 

と、今後INSTで必要になりそうな職種が出社しない在宅社員だったら。。と考えてみましたがおおまかに見て問題はあんまりなさそうです。もちろんセキュリティや労務管理の課題はあると思いますが、回線のIPアドレスや端末、権限の制限でほぼクリアできるのではないかと。

 

次は業務に関して考えてみます。

対面しなきゃいけない業務はそんなに多くない(はず)

営業:営業ですと基本的にお客様と対面でお打ち合わせいたしますが、もしお客様がskypeやChatworkなどでビデオ通話しながらでもいいよ、ということであれば営業もできます。事実、INSTには新潟、広島、福島などに拠点を構えているお客様もいらっしゃいますが、お会いしたことが無い方も多数いらっしゃいます。名刺交換出来ないのがデメリットなんですかね?署名に情報書いてあるし、問題ないのかなー。

開発:現時点でリモートでまかなえているので問題なし。

社内打合せ:これもリモートで行えます。営業と同じですね。どうしても顔が見たければビデオ通話すれば問題なし。先日、全国8拠点でINST SMSをお申込み頂いたお客様へのオリエンを先方のテレビ会議システムとjoin.meという画面共有サービスを使って実施しました。

主にはこんな感じですが、例えば生産した製品(食品)のチェックや、特別に設備が必要な研究開発などはなかなか難しいかもしれません。前述した打合せにどうしても出れないと困る!と常磐線を停止させた人も、リモートで良いのであれば、出席者の誰かとskype繋いで自宅でやることなども可能だったのではないでしょうか。

 

在宅可能となると良いことがたくさんある

問題はいろいろありますが、一旦無視してメリットをたくさん考えてみることにします。

<法人側>
・広いオフィスを借りなくても良い→固定費(家賃や光熱費)の削減
・交通費を払わなくても良い→人件費の削減(ただし、通信やコミュニケーションコストは発生する)
・在宅でないと働けない優秀な人材が獲得できる(例えば出産直後で通勤は難しいけどすごいハイスキルなママさん社員とか)※もしかしたら「在宅で良ければ・・・」と賃金も安く採用できるかもしれない

主にはコスト削減が1番のメリットですかね。リクルートさんとかも徐々にリモートワークにシフトしていってます。優秀な人材を採用したいという思いもあるのでしょう。

<個人側>
・満員電車に乗らなくてもよい→ストレスからの解放
・郊外や田舎に住んでいても良い→都内と同じ給与が確保できれば生活の満足度レベルは上がりそう
・子育てや介護などのために自分のキャリアを犠牲にしなくても良い

こちらもいいことたくさんありそうです。「地方創生」とかよくやってますけど、同じようなことだと思うんですけどね。通勤する人が減ったらJRとか東京メトロとかは困るのかもしれませんが。

 

とりあえず今朝の雪でINSTへの影響は0でした

とまあ、いろいろ書きましたが、在宅ワークは悪いところを見たらいろいろきりがないかもですが、それを補ってありあまるメリットもたくさんありますね。雪のせいでやきもきした日曜の夜を過ごした総務や経営者の方もいらっしゃったかもしれませんが、僕は11時に入っていた面接(来社頂く予定だった)を1件リスケさせていただいただけで、それ以外の影響は0でした。

あ、今日の通勤時間が電車の遅延で、いつもに比べて30分ほど長くかかってしまいましたが、PCで作業出来ましたし、メールも返信できたので、特に問題なかったかなと。

今日は少しダラダラでしたが、こんな感じで。

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Kosuke