「ミュゼプラチナム」の任意整理は人手不足が原因?

こんにちは。人材ビジネスアナリストのINST石野です。

もう先週のニュースなので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

まずは、この広告、見たことない人はいないのではないでしょうか?電車の車内広告で、人材系の広告に混じってよく見かけますよね。

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ちなみにこのモデルさんはラブリさんという方だそうです。なんとラブリは本名!日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれたハーフだそうで、漢字で書くと

白濱蘭舞莉

(しらはま・らぶり)」だそう。めっちゃ強そう。ちなみにちなみに弟はEXILE白濱亜嵐(あらん)さんだそう。すごい美男美女きょうだいですね。

このラブリさんの広告で有名な脱毛エステ大手の「ミュゼプラチナム」を運営する、株式会社ジンコーポレーション任意整理の協議に入っていると発表したそうです。(朝日新聞Digitalの記事なのでガセではないと思います)

僕のブログの師匠(勝手に師匠と呼んでいるだけ)のやまもといちろうさんも書いてますね。

そして、なんと

この状況の原因が人手不足であった

ことはみなさんご存知ではなかったのではないでしょうか。

ところで任意整理ってなんでしょ?破産や民事再生とかなら聞いたことがありますが、任意整理っていうのは初めて聞きましたので、調べてみました。

倒産専門弁護士・井上玲子さんの運営するサイトによりますと、

【任意整理とは】

会社の任意整理とは、破産手続きや民事再生手続きなどの法的倒産手続きによらないで、会社の債務(借り入れ金や買掛金)を整理すること。

なるほど。自分で債務者に対して交渉することで、会社の整理を整理していくということですね。ということは、「借金ちょっと待ってよ」とか、「売掛金、早く入金してよ」ということになるんでしょうね。

でも、任意整理のメリットは債権者(銀行などの金融機関)と債務者(あなた)が直接交渉して、債務(借り入れ金)の減額や返済条件を変更してもらうこと。当事者しか知らないので、

会社の風評リスクを最低限に抑えられます

。って書いてあるけど、

もうバレてますやんwww

朝日新聞に報じられたら逃げるのは難しいでしょうwせっかくホームページにリリースも出さずコソッとやってたのにね。

9月には私的整理に入ったと報道しているメディアもありましたが、ミュゼプラチナムでは、わかりやすく言うと10回通えるチケットを一括で購入させ、その売上を購入月に一括売上金として計上して売上が立っているように見せて(実際は未消化分は簿外負債)広告ガンガン発注したり、銀行からお金を借りていたりしたようですが、遂にクビが回らなくなったようです。

ちなみにクビが回らなくなった理由は

・広告を打ちまくって集客はできた

・入会はたくさんあって、売上(実際は負債)ガンガン上がる

・でもスタッフ不足のため予約が全然取れないと苦情殺到(twitterで「ミュゼ 予約取れない」検索するとすごい

・解約希望者が殺到

・解約者に返金して資金繰りが悪化

という流れだそうです。現場で捌き切れないほどの集客をしてしまったと。

派遣会社で例えると

・スタッフ募集の広告を打ちまくって登録は増えた

・面談はなんとか捌いて登録はめっちゃ増えた

・入職もサポートできた時点で1年分の売上計上しちゃった

・でも実際は3ヶ月とかで辞める人がいて、売上請求できなかった

・広告費が払えなくなってしまった

こんな感じでしょうか。

まあ、任意整理はそんなにネガティブでもないようで、ある程度の売上規模がある会社でないと行うことができない策のようなので、今後もミュゼプラチナムは営業を続けるのでしょう。でも、いつ潰れるかわからない状態(例えば銀行が「絶対すぐ返せ」ってなったら民事再生とか破産とかさせないといけないよね)なので、ここから客足は少し遠のくでしょうし、広告出稿させてくれる代理店やメディアも減るでしょう。ですからお客さんも遠のくでしょうし、給料の未払いとか起きそうなので、現場のエステティシャンの方の採用も困難を極めるでしょう。

しかも、このジン・コーポレーションさん、ちょっと前に上場申請承認→取り下げになったリッチメディアさん、ネットマーケティングさんの上場申請取り下げに関係しているとかしないとか言われていますね。本当のところはどうなのでしょうか。きな臭い感じがします。

ちなみにジンコーポレーションは、この辺りに関しては課題感は持っていたようで、東証二部上場のピーエイと合弁でミュゼキャリアという人材紹介会社を9月1日に立ち上げていたようです。しかも資本比率は50:50の完全折半。うーむ。ピーエイさんは上場会社なので、IR情報を開示しており、会社設立が業績に与える影響は軽微としておりますが、本当にそうなのでしょうか。この件に関してまだピーエイさんからリリースはない模様です。

ちなみに、厚生労働省職業安定局のページで検索してみましたが、まだ紹介事業免許は取得していない模様(10月14日時点)です。

いろいろ調べてみてわかったのですが、エステ業界もITや看護業界と同様で、かなり人材不足が慢性的に起きている業界のようです。

この業界に目をつけたリジョブはつい昨年じげんへ買収され、19.8億円でイグジットを成功されています。求人検索してみたところミュゼの求人は今は掲載がないようです。クリエイティブページはあったのですが、求人掲載TOPしたのでしょう。対応が早いですね。流石です。

なんかこのままの流れで、エステでワンオペやらされて強盗が入ったとか、人手不足で30連勤200時間の時間外労働とかで、ブラック企業認定されそうな気がしなくもないですね。

怖い怖い。人は人財ですね。

それでは。

Kosuke

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