固定電話恐怖症について5年間考えてる社長が解説するぞ
inst石野です。SMS配信とか自動クラウド電話サービスを開発している会社をやってます。
今朝、ジムのTVで固定電話恐怖症について放映されていてちらっと見たのですが、Twitter見てみると
トレンド入りしてる!
ということで「連絡が取れないを解決する」を掲げて、「電話に出ない」問題を5年間考えているので、これはブログにせなあかんということで書いてみます。
電話に苦手意識を持つ若者
スッキリで放映されていた「固定電話恐怖症」。就職して会社で仕事しているときに電話が鳴っても出ない若者が増えている、ということで30-40代以上のビジネスマンたちが「なんで出ないの?」「私達のときは『若手が率先して電話に出ろ』と言われていた」などとインタビューに答えていました。
「なんで電話に出ないの?」と注意したおばさんが「いや、それならあなたが出ればいいじゃないですか』と若手に言われて叱るのも諭すのもめんどくさいから自分で電話に出ている、と言ってましたね。
若者が電話に出ない理由は「電話に出たくない」からなわけですが、それはなぜかと言うと以下のTweetのように電話への苦手意識を持っている若手が多いからということでした。
8-10時は大体ジムなんですが、ワイドショーって普段見ないけどたまに興味ある話題がありますね。
スマホ普及→テキスト文化→考えて返事ができる→電話は瞬発力が必要→苦手意識→電話出ない
そうです。これ、固定電話に限らず携帯に荷電する場合も一緒ですね。 pic.twitter.com/jLPu6HQtOL
— INST石野@代表取締役漁師 (@ishiko618) February 5, 2020
コミュニケーションツールの変化を考える
コミュニケーションツールというのは時代とともにどんどん移り変わります。
<対面>
最もオーソドックスで古くから存在。即時性もあり、得られる情報も一番大きいということで今でも利用している人が多いコミュニケーション手段。
<手紙>
ある程度まとまった情報量が相手に送れる。相手のことを考える時間は長くなり、キャッチボールをするのに時間を要す。まあ※その前に「狼煙(のろし)」とかあるよ、とかそういうのは置いといてやw
<電話>
リアルタイム性高く、双方の時間の都合が合わないとコミュニケーションが取れない。声から受け取れる情報も多い。電話に映像がついたTV電話は対面とほぼ変わらない情報量を得ることが可能。
<メール>
即時性もあり、情報量も豊富。添付ファイルなども送れるので今でも主たる連絡手段の一つ。キャッチボールの頻度はあまり高くない。
<テキストチャット>
短文で高頻度のキャッチボールが基本。即時性は電話より高くない。
とまあ、こういう風に考えてみると、その時代ごとにモテるやつというのは、その時代に流行っているコミュニケーションツールの使い方が上手い、ということなのです。言い換えてみると、他のコミュニケーションツールの使い方に長けてなくても生きていけます。
恐らく手紙が恋人たちのメインのコミュニケーションツールだったときに「この人、対面だとあんまりイケてないけどすごく素敵なラブレター書いてくれるのよね♥」という理由で女性にモテていた男性がいたのは間違いありません。
長電話していた世代の価値観を若者に押し付けてはダメ
ビジネスの中心世代というのは30-50代位なのではないでしょうか。スッキリは新橋のサラリーマンにインタビューをしていたのでそのくらいの世代がボリュームゾーンなはずです。
僕も今年39歳なのでこの世代に入るわけですが、好きな女の子の家電に電話して家族の人が出てドキドキしながら取り次いでもらったり、長電話をして「電話代が高い」と怒られたりした青春時代を過ごしたわけで、前述したように(モテはしませんでしたが)電話でのコミュニケーションが得意だった世代なわけです。
なので「電話が鳴ったら出る」も当たり前ですし、電話で話すのも苦手ではないわけです。
今の世代は電話はほぼせずにLINEやSNSでテキストのコミュニケーションをしているわけですから、いきなり「電話に出ろ」と言われたら、それは抵抗を感じてしまうわけです。
わかりやすく言うと、電話がなかった手紙世代の上司に「訪問したら巻物に毛筆で訪問のお礼の手紙を書くのが礼儀だ」と言われたような感情を、「電話に出ろ」と言われた若者は感じているわけです。めんどくさいですよね。やったことないし、書き方もわかんないし。そういうことです。押し付けてはダメなわけです。
電話恐怖症は固定電話だけではない
若者が電話が苦手だ、というのはご理解いただけたと思いますが、それはなにも固定電話に限ったことではありません。
自分の携帯電話も、自分で番号を他人に明かさない限り掛かっては来ないわけですが、自分で番号を教えた相手からの電話を取るのにも抵抗感を感じてしまっている若者は存在します。
固定電話恐怖症ではなく、「電話恐怖症」なんです。正確に言うと「通話恐怖症」です。
なので、当社には「電話になかなか出てくれない」と悩む人材紹介会社や企業人事、個人向けの商材を販売してる事業者の方から問い合わせがあり、SMSや荷電ツールを販売している、というわけです。
若者は100%皆さんを拒絶しているわけではないのです。Webで検索して自分から問い合せをするのは得意な世代なわけで、そこは進んでやるわけです。で、皆さんは「よっしゃ!エントリー来た!」と電話をすると「いや、それはちょっと。。。」と拒絶されてしまっているわけです。
皆さんは「エントリーしてきたのに電話でないってどういうこと?」と思われているわけですが、若者も「いや、俺電話かかってくるなんて知らんし、電話苦手やし」と思っているわけですね。なのでSMSの短いテキストやフォームを使っての連絡でコンタクト率が上がっているわけです。
こういう話をすると電話世代の方からは「電話が苦手?フォームで日程予約したりする人とかドタキャンしそう」とか「電話で話さない人が企業の面接行っても通過しなそう」とかいい出したりするわけですが、そんなことないんですよ。キャンセル率はあまり変わりませんし、対面でのコミュニケーションは普通にできるわけです。電話はしませんけど、学校に行ったり家族と顔を合わせて会話はしてますからね。
もしこのブログを読んで、電話恐怖症の若者とのコミュニケーションに課題を感じている、という方がいらっしゃいましたら、お気軽にTwitterのDMで結構ですのでご相談ください!一応この領域で5年ビジネスやっておりますので、当社のツールを使わないにしてもなんらかのアドバイスはできるはずです。
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それでは
Kosuke