Twitterにリストラされるのは従業員だけじゃないかもしれない

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inst石野です。

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さて、イーロン・マスク氏がTwitterを6兆5000億円で買収してから、従業員が大量レイオフだの、公式マークが購入できるようになるだの、表示ロジックが変わっただの色々ありますが、今度はそもそもTwitterが有料化するんじゃないかという噂まで流れてきました。

Twitter民の方々含め、利用者からだけでなく、あんまりTwitter使ってない層からも賛否両論あると思っているのですが、まあ41歳自営業のおっさんの意見を書いてみようと思います。

株主にとっての価値とユーザーにとっての価値の違いを考えよう

世界一の金持ちが有名SNSをすごい金額で買収したから、というのを差っ引いて考えると、まあイーロン・マスク氏がやっているTwitter再生というのは事業再生・企業再生案件としては全然普通のことではないかと思うわけです。

Twitterが世界最大級のSNSであることに疑いの目を向ける人はいないと思うのですが、この辺のニュース記事を見てみると、2億ドル以上の赤字を出しているというのもまた事実なわけで。まあ赤字だったらまずは余剰人件費を削減するのってあたりまえですよね。ネット企業なわけだし原価とかってそんなに削減出来ないので。

そもそも、企業や事業を買収するのには明確な「投資以上のリターンを得ること」という目標があります。

なので、イーロン・マスク氏は「俺がTwitterの経営やったらもっとTwitterの価値は上がるのに」という勝利への打算(確信?)があったからすごい金額でTwitterを買収したわけですよね。

ここで議論になってしまうのは、イーロン・マスク氏がTwitter社の株主や企業オーナーとして捉えている「価値」と、Twitter民やその他の方々が、Twitterのユーザーとして捉えているTwitterの「価値」にギャップがあるからだと考えております。

株主やオーナー視点にとっての価値というのは収益性や成長性なわけですが、ユーザーの人達にとっての価値は楽しさや集客ツールとしての有用性だったりするわけですからね。このへんは切り分けて考えると良いのではと思います。

イーロン・マスクは噂を流して自分の仮説を検証しているのでは

Twitterって基本的には短いテキストを投稿し合うSNSなわけで、様々な人がどんなつぶやきをしているのかはTwitter側にはもちろんわかっているわけで、イーロン・マスク氏は自身が考えているTwitter再生プランの成功確率を高めるために意図的に噂を流してユーザーの反応を見ているのではないかなと個人的には考えております。

公式マーク売るよ〜とか、有料化するよ〜とか噂を流せば、当然Twitter民は

・もう使わねー!マストドンに移籍だ!
・この値段なら全然購入する価値あるな

とかいう意見をTweetするわけでして、イーロン・マスク氏はある程度は予測を立てた上で、その予測の必然性を高めるためにどんな反応が出るのかをTweetの文章解析を行って分析しているのではと思うわけです。だってそれがTwitterの強みですからね。

SNSの収益化の難易度はすごく高い、その中でもTwitterは超ハードモード

2022年現在、インターネット=SNSと言っても良いほど多種多様なSNSが存在し、たくさんのユーザーを抱えているわけではありますが、そもそもSNSというビジネスの収益化の難易度は極めて高いと個人的には思っております。

別に専門家ではないので浅はかな分析で恐縮ですが、SNSというのは基本的に個人ユーザーを集めてからの法人向けの広告モデルがメインの収益源となると認識しておりまして、Youtubeも広告収益がメインではあるものの「広告を見たくなければプレミアムプランで」みたいなのはそんなにアンチはいないのに、Twitterで「快適にTwitterを使いたいなら有料プラン入ってね」みたいなときにめっちゃアンチが湧くのは、なぜなのかと。

動画はTVがCMという広告によって成り立っていたのでそれが自然だったというのであれば、テキスト系も新聞は広告載ってるくせに有料で買わなきゃ読めなかったのに、ネットメディアになった途端に有料じゃないと見れないとかメルマガ会員になれないと読めない、みたいのが叩かれがちなのちょっと可哀想に思ってしまいます。

まあ特にTwitterはCGM(って古いw)的な、自分がそのSNSの魅力となるコンテンツの発信者であるという意識がユーザーの中に強く根付いているというような文化もあるのではと思いますが。

その他、ライブ配信系にみる投げ銭課金は有名人への有料DM権のようなものなのに、それも叩かれてしまうようなのはちょっとなんだかなと。Twitterの収益化ってめっちゃ難しそうです。

もし有料化されたら、Twitterやめると言っている人達へ

有料化に関しては今のところ、否の意見が多そうな気がしますが、これもある意味、企業再生におけるリストラに近いのではと考えています。従業員に対して行う整理解雇という意味でのリストラではなく、ユーザーの退会を促すリストラです。

会社で働いてて整理解雇をされた経験がある人というのはそんなに多くないかもしれませんが、今の会社にとってあなたは必要がない人です、と言われて解雇されるわけですよね。

Twitterも有料化に伴うユーザー減に関しては当然想定をしていると思いますし、その上で有料化して退会する人がいたとすると、Twitter側から必要がないと見切られてしまったユーザーということに他ならないのではと思います。

仮にTwitter側が、有料化したら7割のユーザーが離脱するという見通しを立てた上で有料化に踏み切ったとすると、3割の人が残りさえすれば、Twitterは有料化前よりも良くなる、バリューが上るという判断のもとに有料化に踏み切るわけなので、これはまさしくリストラ以外の何物でもないわけです。

有料化したらTwitter辞めると言っている人達は、結局Twitterから見放されてしまう人だということです。

タッキーのTwitterアカウントにみる有名人のSNS影響力

ジャニーズ事務所の前副社長の滝沢秀明さんがTwitterアカウント開設後、2-3つのRetweetと謎の反転文章の投稿で200万フォロワーを獲得しているというニュースを目にした方も多いことでしょう。

Youtuberとして有名になった元素人の人達のコンテンツというのもSNSにとって大事だというのはあると思います。が、このタッキーのTwitterアカウントを見ますと、YoutubeよりもTwitterに関してはコンテンツの面白さというよりも有名度が重視される指標になっているように思います。

ある程度の有名人なのにYoutubeではコンテンツが面白くないとフォロワーが増えなかったりするものの、Twitterでは有名であることのほうがフォロワーやTweetのインプレッションを稼ぐのには有用なのではと。

そうすると、僕のように数千フォロワーしかいないしがないIT経営者のアカウントが有料化によって失われたところで、Twitter側にしてみたら、また元ジャニーズにアカウント開設させりゃええやろ的な。昔の芸能人アメブロみたいな感じに近いのかもしれません。Youtubeで面白いコンテンツ配信は出来ないけど、ひとことふたことつぶやかせれば大量のImpが稼げちゃうので。

兎にも角にもプラットフォームの背に乗っている以上は従うか辞めるしか無い

結局の所、SNSというプラットフォームに乗っかっている以上、ユーザーの我々は従うか使わなくなるかのどちらしか選択肢はないわけです。ごく一部影響力が高いユーザーはプラットフォームに意見を言うことが出来るかもしれませんが。

以前、某国産のSNSがソシャゲでめちゃくちゃ儲かってるときに、社内の誰もが知るような重課金者はそのSNSに物申すことが出来て、受付突破して役員呼びつけることが出来たとかそういう話を聞いたことがあります。ホントかどうかわかりませんが。

じゃあ、お前はTwitter有料化されたらどうするんだ、という話はありますが有料プランが出てきて、自分の利用用途に有意義だと思ったら課金するんじゃないかな、という程度です。課金するかもしれないし、しないかもしれない。

ただ、この数日のTwitterの動向変化でタイムラインが昔のTwitterっぽくなってきたのは嬉しいな、ということはこちらで改めて申し上げまして、本日の締めくくりとさせていただきます。

それでは。僕のTwitterはこちらです

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