10年後、「キーボードを人差し指でポチポチやってる窓際族」みたいに扱われたくない人達へ
INST石野です。
先週までに比べて、今週は頑張ってブログ更新をしております。
さて、今日はダイヤモンド・オンラインに出ていた
「若者のパソコン離れ」が示唆する恐ろしい未来
という記事をみて、本当にそのとおりだな、と思いましたので私なりの考察をば。
<この記事のサマリ>
・パソコンを使ってこなかった若者世代が出てきている
・キーボード入力よりもフリック入力に慣れている(らしい)
・だが若者はITとかガジェットに強いので、すぐパソコンは覚えられるので問題なし
→今後、今の若者が30代とかになったら、スマホのフリック入力中心で業務が設計されて、それが出来なくてPC使ってる人は、ワープロが普及してきた時に「ワシは手書きじゃないと。。。ワープロが苦手で。。。」と言っていたおじさんたちと同じような立場になるかもしれない
まさにその通り!!!!!
若者のフリック入力は驚愕の速さ
皆さん、フリック入力はご利用されておりますよね?
古い動画ですが、こんなふうにスマホで「お」を入力したい時に「あ」を5回押すのではなく、「あ」を押しつつ下に引っ張って離して「お」を入力するやり方のことですね。
これが出来ない人は、まずをもってこれからの時代の変化に乗り遅れてしまう可能性が極めて高いと断言しましょう。
「パソコンのキーボードで入力したほうが早い」というのは確かにそうでしょう。実際に僕もこのブログはMacBookAirでカタカタやっておりますし、長い文章を打つのには、やはりPCを使ってしまいます。
ですが、今、PCを持っていない若者が本当に多く、大学の卒業論文ですらスマホで執筆するという人が多いのです。これは実際の話。上記のような高速フリック入力を使うことでPCのキーボード入力と比べても遜色ないスピードで文章を書くことが出来るのです、彼らは。
スムーズなコミュニケーションの第1歩は「相手目線」を持つこと
「コミュニケーションもスマホ最適化しよう」というテーマで事業を行って1年半経ち、100社以上の法人顧客とお取引をさせていただいてわかったのは「コミュニケーションが取れない問題は法人と個人のデバイス格差が生み出している」ということです。法人のコミュニケーション業務は電話とメール、PCを中心に設計されており、また、個人のコミュニケーションはスマホに寄っているのです。デバイスが違うのでキャッチボールがうまくいかないわけですね。
法人の担当者の人は、自分では個人のGmailやYahooメールをチェックしないのに、「メールの返信が遅い」とかぼやいてますし、知らない番号からかかって来たら出ないくせに、自分が掛けた電話には出て欲しいと願う。意味がわかりません。
そういう人はまずは1日PCを使わずに全部の業務をやってみることをおすすめしてます。そうすると自分がカスタマー(個人顧客)に強いていた面倒なコミュニケーションに対する返答がいかにしづらいかわかっていただけるかと。
多少めんどくさくても日常業務内のスマホシェアを増やしてみるとわかることがある
僕も業務用のメールの返信の半分以上はスマホで返信します。基本的にメールには即レスを心がけている(返信が必要な物は)ので、外出中にメールが来たら、即スマホで返信します(見積もり作って送ってくれ、とかそういうの以外で即レスできるもの限定ですが)。
その際に自分で気づいたのは「お世話になっております、INSTの石野です」というのを打つことのめんどくさいこと。辞書登録すりゃ良いというかも知れませんが、PCならまだしもスマホでねえ。なので、スマホでメールの返信をすると、かなり簡潔に要点だけまとめた短い文章になることがわかりました。
例えば日程を提示しておいて、それに対して先方の希望日程が届いた後などは
◯◯様
INST石野です。ありがとうございます。ご指定の日時に伺わせていただきます。
石野
こんな感じだけで返します。もちろんフリック入力でね。「お世話になっております」とか「どうぞよろしくお願いいたします。」とかは入れなくても問題なさそうな気がしております。メールマナー的にNG、という方もおられるかもしれませんが。
長文+目的複数で往復回数を少なく→短文+単一目的で往復回数を多く
誰がなんと言おうと、コミュニケーションの中心はLINEやFacebookなどの「テキストチャット」が中心になってきています。これに異論を唱える人はいないでしょう。
なので、個人カスタマー、若い方は特に「短文での連続性コミュニケーション」に慣れていると認識しております。
email中心のコミュニケーションですと、そもそもレスが悪いという特性がありますので、1つの文章にたくさん内容を詰め込みますね。例えば紹介会社から送るものとしては
◯◯様
お世話になっております、INSTの石野です。
ご連絡3点です。
1.A社面接日程の件
先方から1次面接へお越しくださいとのことです。おめでとうございます。
つきましては、◯◯様のご希望日程を12~15日くらいの間で2,3つお教えいただけますでしょうか。
その中より調整させていただきます。
2.B社書類選考の件
B社ですが、もう少し詳しい業務内容がわかるポートフォリオをご提出いただけないかとのことです。
お持ちの資料や制作実績のURLなどがおありになりましたら、ご共有いただけますと幸いです。
3.C社の新規求人
ご希望にマッチすると思われる求人を新規でお預かりしました。
C社 UIデザイナー 年収450-600万円
詳細は添付のPDFを御覧ください。
では、上記ご確認の上、ご返信をお待ちしております。
INST 石野
まあ全然こんなメール普通に送りますね。で、みなさんに想像していただきたいのはこの後で、このメールをスマホで読んで返信する気になるのかどうか、ということです。PCだったら引用返信できますけど、めっちゃめんどくさいですよね、スマホで引用返信とか。
個人メールのチェック頻度は1~3日に1回程度と言われています。のでemail中心のコミュニケーションではなるべくメールの往復回数を少なくして、たくさんの情報量を盛り込んだ長文メールを送るのが普通でした。
ですが、スマホユーザーはそういったメールが好きではないのです。
このやり取りをチャットでコミュニケーションしているとすると・・・
◯◯さん※そもそもここがいらない
A社の書類選考通過しました。いつが良いですか?12-15日の中でご希望いくつかお教え下さい。
13日と14日の午後なら空いてます。
ありがとうございます。また、B社からはもう少し詳しいポートフォリオ欲しいと言われています。以前見せていただいたもののほかに何かありますか?
ちょっと確認してみます。少しお待ち下さい。
最後にもう1つだけ。C社でデザイナー募集の新規求人あります。UIデザイナーで450-600万円。希望にはマッチしてると思うのですが、ご応募されますか?
はい、ありがとうございます。お願いしたいと思います。
ありがとうございます。詳細の処遇はPDFでメールしておくので確認して下さい。よろしくお願いいたします。
まあこんな感じですね。すごいスムーズ。電話がつながっている時みたいにパンパンパンと気持よく会話のキャッチボールが成立します。レスも早くなりますし、リレーションが築きやすいという効果もあるように思います。
世の中は変わっています。メールも素晴らしいツールですが、チャットを好む人が増えてきています。ワープロが普及してきた時もそうだったでしょう。
「手書きでないと気持ちが伝わらないから・・・」
「操作の方法を覚えるのが大変だから・・・」
とワープロを拒絶していた人達はどうなったでしょうか?窓際に追いやられて人差し指でポチポチキーボードの練習をして、随分と肩身の狭い思いをした人もいるでしょう。そういう人は「昔はよかった・・・」って言うんですよね。
「仕事でLINE使うのってどうかと思うし・・・」
「即時対応が必要になりそうだし・・・」
「そもそも使ったことないし・・・」
とチャットを業務に導入することを拒否している人達も、恐らくもう10年経って、メールしか出来ない状態で肩身が狭い思いをして言うのかもしれませんね。「メールの時代は良かった」って。
でも、安心して下さい。BtoCのチャット導入を支援するINST Messengerがありますよ!w
それでは。
Kosuke