エンジニア不足はSI依存と発注者スキルが低いのが原因なのでは

こんにちは、INST石野です。

最近、3歳の娘が僕のことを、彼女の敬愛してやまない「イカ」よりも好きだと言ってくれるようになりました。どうやら5歳の息子が僕の留守中に「イカはお父さんと違ってキャンプに連れて行ってくれないし、肩車もしてくれないし、ブランコで背中も押してくれないよ」とロジカルに説得を続けてくれている模様。親子愛と言えば聞こえはいいですが、息子にフォローしてもらってる親父ってどうなの。

さて、そんな話はさておき。

今日はこの前ITproで見つけた伝統的なSIはもう限界という記事をみて「エンジニア不足の諸悪の根源はこれなのでは」と、ピンときましたので、まとめておきたいと思います。徹底的にディスりますw

皆さんご存知のように、日本のIT業界はSIerが支えています。「御社のシステム開発、私共に任せてください」というような広告をよく目にしますね。まずこのスタンスが良くない。

先程の記事を引用しますと

「今後、一括請負の受注は禁止する」。売上高223億円(2014年9月期)の中堅ITベンダー、日本ビジネスシステムズ(JBS)の牧田和也副社長は2014年4月、社内で宣言した。新規案件のうち、顧客が示すシステムの要件が不確かなものについては「〇〇までに□億円で完成させる」といった完成義務を伴う請負契約では受注しない、という意味だ。

 一括請負に代わって牧田氏が推進するのが、要件定義を含む上流工程から製造(コーディング)工程を含む下流工程までを、完成義務を伴わない準委任契約で行う「フル準委任」。これを前提に社内プロセスを見直し、標準契約書を改訂した。

 JBSはこれまで、一括請負での受注で失敗を繰り返してきた。「完成義務を負う契約では、ユーザー企業から当初の要件にない機能まで、まるでスーパーの特売でやる“いわし詰め放題”の要領で詰め込まれがち」(牧田氏)。例え上流と下流で契約を分離しても、実際には「予算が足りない」「契約書にはないが、当たり前の要件だ」と、追加費用なしでの開発を迫られた経験もある。

 もちろんJBS側も抵抗した。要件追加の責任がどちらにあるか、3カ月をかけて顧客と交渉して仕分けたこともある。一方、下請けとして大手ITベンダーと請負契約を結んだ結果、追加要件を押しつけられて損害を出したこともある。

 こうして赤字化したプロジェクトの現場は疲弊し、JBSを辞める社員も相次いだ。

022zu02

本当にこの画がすべてを表してます(記事から引用

会話形式でまとめると

〜営業フェーズ〜
発注者「こんなシステム作りたいんすよねー」
SI「任せて下さい。◯億円で◯ヶ月くらいで出来ます。」
発注者「おk,よろ」

〜開発開始〜

発注者「てかさ、コレも追加で必要になったから追加しといて」
SI「え、、、当初の要件にないので追加費用ください」
発「は?任せろっつったろ?◯億で出来るって言ったからオメーに任せたんだぞ?」
SI「。。。わかりました。やります。」

〜SI社内〜

SI「すまん、ここでこのくらい追加開発入ったわ・・・追加開発費もらってないから残業代は、、、払えない。。。」
SI社員「は?またサビ残?もうついていけない辞めるわww」

SIあるあるですよね。僕も受託開発の営業兼PMやった時あるんですが、超あります。なんでこんなことが起きるのでしょうか?

◆発注者側にしっかり要件定義が出来るだけのスキルがない
まず第一はこれです。要件定義が出来ていないことが多すぎです。そもそもの目的は何で、何がMustで何がWantなのか。全然切り分けられてないから追加で発注する必要が出てきます。ビジネスは常に変化するのですが、システムの開発中に上司から「今◯◯(SI)に発注してあるシステムさ、こういう機能も必要だって現場から上がってきてるから追加しといて」と言われたとしたら、発注の窓口担当が「それは追加要件になるので費用かかりますよ?」と言えるくらいでないと。

◆SIの仕事のとり方がイケてない
大きな原因はこちらだと思います。下品な表現で申し訳ないですが、本当にクソです。様々な事情があって「そうもいかないこともあるんだよ」という人もいると思いますが、発注者が要件定義出来ないならSI側できっちりやってやるべきだし、そもそも追加費用もらうとか言ったら他にとられちゃう(=価格以外で差別化難しい)から、発注者から舐められすぎなんですよね。

◆人月見積がイケてない
これは日本企業が給与を労働時間に対して支払う仕組みになっているので、どうしようもないのかもしれませんが、エンジニアこそアウトプットで評価されるべきだと思います。一定以上のレベルのエンジニアってある種芸術家的な仕事するので、そりゃあ気乗りがしない日もあったりすると思うんですよね。

◆SIビジネスではレバレッジ効かない
どこか1社のためのシステム開発をしている以上は、そこにレバレッジは効きづらいです。ソフトウェアを開発してそれを販売していくと、導入先が増えれば増えるほど、エンジニアの開発によるサービスの加速度的バリューアップのが期待できます。

こんな感じですかね。こういう悪しき状態に業界全体で取り組んでいかないから、プログラマやエンジニアがドンドン辞めていって、ITドカタとか言われるんだと思います。そりゃあエンジニア足りなくなりますって。海外と比べてエンジニアが評価されてないと言われる所以はここにあると思いますよ。

発注者スキルがない会社の場合は、パッケージのソフトウェア使って、システムを業務に合わせるのではなく、業務をシステムに合わせるような取り組みをしていくほうが懸命ですね。

それでは。

Kosuke

 

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