PUSH通知機能を売り文句にアプリ開発をしている会社は間もなくGoogleChromeによって駆逐される可能性が高い

PUSH通知が使いたいから高いお金を払ってスマホアプリを開発しました

という企業は多いのではないでしょうか。

これが一気に崩れる可能性があります。スマホアプリ制作をしている企業はビジネスドメインの変更を余儀なくされるくらいのレベルです。

企業のモバイルCRM担当の方は、ここから事細かにGoogleの動きをチェックし、自社のサイトをGoogleChromeを使ってPUSH通知を送るためのレギュレーションにサイトを対応させていくべきだと思います。少なくとも僕がモバイルCRM担当だったらやります。

スマートフォンの普及に伴い、携帯メールマガジンの無力化がささやかれ、ある一定の割合の企業では「これからのモバイルCRMはメールじゃなくてアプリのPUSH通知だ!」と判断をし、アプリを開発し、リリースしました。特にEC、小売、飲食などの業種での導入が顕著でしたね。

僕も前職時代に海外のアプリCMSを使ったり、スクラッチ開発で、スマートフォンアプリを作成させていただきました。価格は安価で簡易的なもので100万、中身の凝った複雑な開発になると800万くらいまでのご予算を頂戴しました。

ですが、そういった企業サイド都合のアプリは、普及させるのがまずを持って難しいという現実がありました。 PUSH通知を送るのが目的でサイトをブラウザで見るのとそんなに変わらないのであれば、ユーザー側にはアプリをダウンロードする理由も使い続ける理由も極めて希薄だからです。

特にAppleのストアでは、 「ネイティブアプリでないと実現できないUser experienceを付帯させないと審査を通さない」という厳しいレギュレーションが出来、無理くりライトなゲームなどをくっつけてネイティブアプリを制作するなどということも起きていましたね。飲食店のアプリにゲームが付いている意味ってあんまり良くわからないですよねw

ただ、そこまでしてみんながPUSH通知を送りたかったんです。有効だからそしてメールマガジンの無力化を感じ取っていたから。

Googleの方のブログにも貼ってあったtweetを転載しましたが、Web開発者がネイティブアプリに移行した一番の理由はPUSH通知だったそうです。

今回、GoogleはChromeを使ってサイトオーナーがユーザーにPUSH通知を送れる機能と、今までなかった「お気に入りショートカットのアイコンをホーム画面に追加」する機能を発表しました。
ホーム画面にアイコンを追加する機能は、iPhoneのデフォルトブラウザである「Safari」にはあった機能ですね。

要は、これまで自分でネイティブアプリを作らないと送れなかったPUSH通知が、GoogleChromeを使ってブラウザベースで自分のページのユーザー宛に送れるようになるということです。

StatCounterによると日本におけるモバイルブラウザのChromeシェアは11.54%ということです。
コレを多いとみるか、少ないと見るかですね。多分ですけど、その上に位置しているiPhoneとAndroidってのはプリインされてるブラウザのことじゃないかと思います。そうするともっとChromeユーザーは多いのではないかと。僕はChrome使ってます。

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PUSH通知を送るには、ユーザーに登録をしてもらう、という作業が必要になるようです。
導入の仕方はこのブログ記事(英語)に公開されているので、ChromeBetaでテストはすることが出来ますね。おそらく、UsedIDのようなものを指定してAPIリクエストを送れば、で1to1のPUSH通知も可能になるのではないでしょうか。

コミュニケーション最適化をビジョンに抱えるINSTとしては、この領域のビジネスに大変興味がありますね。引き続き調査して、随時ブログで報告していきたいと思います。

では。

Kosuke