中途採用意欲ガン上がりの今、やっておくべきたった3つのこと

ブログさぼり大臣、INST石野です。

今日は、日経WomanOnlineに出ていた、エン・ジャパンさんの調査を見て書いてみます。

転職市場の動向、採用を予定している人材は~2016年の中途採用、企業の4割が「増やす」~

エン・ジャパンのサイトを利用している企業を対象に調査したデータによると、昨年の採用計画よりも中途採用を増やすという意向を示した企業が前年比率7ポイントUPの40%に達したとのこと。

なるほどなるほど。

これを見て全体の採用景気がまだまだUPすると考えてしまってはダメ

この記事を見ると「おー、来年も中途採用ビジネスは安定 or 上昇傾向か。うむうむ。」と思ってしまいたくなります。確かにそうかもしれませんが、このアンケートは「エンのサービスを利用している企業(中途採用に積極的な企業)を対象に行われた」ということを忘れてはいけません。採用の充足感が出てきている企業は、まず媒体出稿を抑え、その次にエージェント会社を利用して、まだ穴が開いている残ポジションを埋めていく、という方法を取ると思われますので、媒体出稿をし続けている会社はかなり採用に苦戦していて、採用計画ビハインドの傾向にあるのではないかと。

こういう調査データを見るときは

・N数が多いか
・対象母集団に偏りがないか

の2つは鉄則です。キャンプ場に集まってる家族を対象に「キャンプに行く頻度はどのくらいですか?」と尋ねたら新橋駅前でサラリーマンに声を掛けるよりも高い頻度が調査結果として回収できるでしょう。それをもってキャンプ用品の会社が「キャンプ流行。月1回はキャンプに行く人が過半数。」ってリリースを出すと、そのリリースに踊らされて「キャンプはやってるんだ、じゃあ行ってみよう」という人が増え、キャンプ用品の会社が儲かる、みたいなね。

こういったリリースは出す会社にメリットが有るように仕組まれていることが多いので注意が必要です。

とは言え、採用マーケットは盛り上がり続けています。今後も意欲的に採用する会社はあるでしょう。採用に関して充足感がある会社は少ないでしょうし、数多くの採用オーダーが人材紹介会社、派遣会社に寄せられ続けています。

INSTのお客様は人材紹介会社が多く、常日頃経営者やマーケ、集客担当の方とお話をさせていただいている中で、今の時代こそこの3つをやっておくべき、ということをまとめさせていただきたいなと。長い前置きですいませんw

1.新規の法人開拓

まずは絶対にこれです。今のように採用難の時代ですと、転職候補者を集客することにフォーカスする会社が多いと思います。もちろん集客も大事なんですが、次を見据えて法人開拓には注力をするべきです。

・自社が得意にしているインダストリーの周辺業界
・今まで取引が難しかった大手・有名企業
・担当企業の上位レイヤーとの接触接点

この辺りは今の時代だからこそやっておくべきことかなと。採用難しい=どこの会社も困っている可能性が高いので、ドアノックをした時に開けてくれる可能性が高いということでもあります。恐らく中堅〜大手の売れている営業担当は自身の担当するクライアントからのオーダーをさばくことで手一杯で、なかなか新規開拓まで手は回らないでしょう。

戦闘力が高いマネージャーを中心に新規専門の組織を設立するもよし、Webマーケを法人向けに行ってもいいでしょう。ちょっと前にビズリーチさんが行っていたCMも、どちらかと言えば法人を獲得することを目的とした内容でしたね。エグゼクティブサーチの領域ではありますが、ジーニアスさんなども積極的にWebマーケで法人獲得をしている印象があります。

2.独自の集客メディア構築

これもmustだと思います。ざっくり僕の肌感覚でいくと、

・既に構築して運用している  ・・・10%(ちゃんとメディア化して予算つけてるという意味)
・構築を検討している     ・・・30%
・検討したがやらないことにした・・・40%(昔少しやってみたも含む)
・検討すらしてない      ・・・20%

このくらいの比率ではないでしょうか。そして、「検討したがやらないことにした」の中には、「ある程度獲得出来たが、転職意向が低い人ばかり集まってしまって手間だった」が多く含まれるように思います。

転職顕在層へ的確にリーチができる、RANやDODA、ミドルの転職やイーキャリアFAなどのいわゆる2次媒体を利用する会社が圧倒的に多いのは「転職意向が高い人が集まる」からでありますが、ヒアリングしていくと進捗を進めていく過程で「他の紹介会社で決まってしまった」というような声もよく聞きます

・転職意向は低く、マネジメントは大変だが進捗し始めたら他に流れにくい自社集客
・転職意向は高く、マネジメントは容易だが進捗し始めたら他に流れてしまう二次媒体

各社の自社集客の方法にもよると思いますが、集客から決定まで、というプロセスをトータルで見ると、大きく差が出ないようにすることも可能と思っています。

まずは、自社集客の決定を+10%増やすことを目標にやっていくべきではないかと思いますね。

3.業務プロセスの見直し→さらなる効率化

「やってるよ!」という方も多いでしょうが、もっとドラスティックに、という意味です。採用景況感はこの1~2年でガクッと下がることはなさそうな気もしますが、業務効率化を進めていないと、ガクッと下がった時には社員をリストラしたりせざるを得ません。

すごい成長を続けるネオキャリアさんが、リーマン・ショック後に、人材紹介のオーダーが激減し、派遣と海外事業に総社員の半分を回したという話はあまりに有名ですが、そのようなV字回復ができたのは圧倒的組織力があったからでしょう。景況感が良いうちであれば、採用関連の新規ビジネスの立ち上がりもいつもよりはスムーズに行くと思いますし、新規事業の立ち上げも一つの手ですね。

また、BPOの活用もひとつの鍵だと思います。キャリアコンサルタントの方がやっているスカウトや呼込み業務を専門部隊に移管したり、アウトソーシングするということは、中堅以上の会社でよく見られます。個人情報の兼ね合いもあり、難しいことなのかもしれませんが、今のうちに社員一人あたりの生産性をUPさせていくことは決して無駄ではないかなと。

ウチは小さいから、まだ大丈夫、という固定概念は捨てて、小さいからこそ、社員の労力を良い転職相談サービス・法人開拓に注力させる、というのが必要かなと。

今週は多くの会社で年度末を迎えることと思います。来期に向けて、今のうちからこの3点、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

それでは。

Kosuke

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