Google先生、どうかWelqの秘孔をついて「ひでぶ!」させてください
10数年も歌っているのに、ROSIERの間奏(Jが歌ってる部分)の歌詞を覚えられないINST石野です。
やっぱり「覚えよう」という気がないと何事も覚えられないと。
さて、私が敬愛する永江一石大先生も書かれておりましたが、クソオウンドメディアが横行しており、私もそれに対しては憤慨というほどではないのですが、課題感は持っておりますので、それについて書いて微力ながら反Welq軍に加勢したいと思います。
DeNAがやってるウェルク(Welq)っていうのが企業としてやってはいけない一線を完全に越えてる件(第1回)
ざっくりとまとめさせていただくと
・DeNAがWelq(ウェルク)という美容・健康・医療サイトを運営している
・どうやらWelqの記事は他の会社の記事を無断でパクってちょろっと変更して作られている
・パクリにも関わらずSEOが超強い
→扱う題材が医療とか健康とかのナイーブなものなので、一般ユーザーを混乱させている
→パクられた医療関係者なども激おこしている
ということらしい。
ちなみに「Welq」で検索すると
MERYやwelqなどのキュレーションサイトがパクリ以外にも感情的に許せない理由と対策
Welqが席巻するSEO界隈と、DeNAのコンテンツ戦略、そしてその行く末に思うこと。~Welq編~
WELQのSEO強すぎ。パクリ記事のくせにアクセス数がっつり持っていかれる
DeNAが運営するヘルスケアサイト「WELQ」に医療関係者が激おこな件
などなど、なんでこんなにも叩かれているのか、くらい記事が沢山出てきます。
どうやら、発端は以下のブログの模様。
【DE●A】キュレーションメディアの依頼の実態を掴んだ結果マジで酷いことになってます!
これによると
・これを書いた人は29歳のWEBコンサル女子
・客のコンテンツがWelqにSEOで抜かれまくって困っていた
・DeNAがクラウドワークスでパクリ記事を量産しているということを暴く
という勇気を持った行動を取った方の模様です。
僕個人的にはDeNAの南場さんとか好きですし、尊敬する経営者なんですけどね。なんでこんなことになったのでしょうか。残念でなりません。
北斗の拳の画像でまとめるWelq問題
すごくわかりやすく書くと今回のWelq問題はこれで説明がつきます。
①希望の自社メディア誕生
おーい!待ち望んでいた自社メディアじゃぞ!これから頑張って育てよう!
②頭のいいヒャッハー君たちの登場
ヒャッハー!美味しそうなコンテンツが落ちてたぜ!クラウドワーカーにコピペさせて集めさせて、ちょろっと変えてメディア作ろうぜ!
③Google検索順位抜かれてトラフィック来ないもうオワタ
う・・・う・・・、あいつらにトラフィック持って行かれた。。。
④ユーザーも混乱する最悪な事態
Google検索してもクソ記事しか出てこない大変な世の中になった。。。
こんなんでいいわけないですよね。。。
なぜクソオウンドメディアが生まれてしまうのか
SEOって知らない人はもういないと思いますけど、その昔はリンク/被リンクの数とか、まあいろいろな施策があって「ここをこうしておくとGoogle先生に見つけてもらいやすくなるよ」というテクニックの総称のことですね。
Googleの検索アルゴリズムは「コンテンツを本当に探している人に届けるため」に日々進化をしております。
で、大した記事内容もなく、約にも立たないのに(昔の)SEO対策で1位になってきたサイトを駆逐するために「記事量が多い=内容が濃い」として評価するよ、としたGoogle先生のアルゴリズムの変化に漬け込んだのがこういったクソオウンドメディアです。
「記事量と内容が伴っているメディアを評価するよ」とした時に、普通の善良なWebマーケティング担当者が考えそうなことは「自分のサービスや会社に興味を持ちそうな人が読んで役立つコンテンツを作ろう」ということでしょう。種籾爺さんの如く。
例えば、化粧品メーカーは睡眠やヨガに関してお医者様やインストラクターの方に記事を書いてもらったりする。そうすることで、化粧品メーカーのターゲットである女性層、特に美容意識の高い女性層にリーチすることができるようになると。
化粧品メーカーは顧客を得ることができ、顧客も情報を得ることでお互いにハッピーになります。
なので、自社のコンテンツを作るためにお金をかけて有料記事を生産する人達が増えました。そうすることで、今まではネット検索してもなかなか出てこなかったり、得るのが難しかった情報がどんどん世の中にオープンになってきた。これは素晴らしい。Google先生にも評価される良いコンテンツが増えてきたというわけですね。
で、世の中はそういったGoogle先生が目指したネット検索のあるべき姿へと向かうかと思いきや、そこでやっぱり悪い奴らが出てくるわけです。
コンテンツをコピペで略奪する悪い奴らが現れたのです。そして、最悪なことにその悪い奴らが頭が良くてなおかつ金持ちだったことで今回のようなことが起きました。北斗の拳の「ヒャッハー君」達が全員東大とかMIT卒みたいな感じです。
をそのままコピペすると問題になるので、文末とか表現とかレイアウトだけをちょろっと変えて別の記事を作ったのがDeNAのWelqのようなクソオウンドメディアというわけです。お金持ちの会社が、庶民が作ったコンテンツを奪って大量に並べて大きなメディアを作ったんですね。
そして、それを加速させたのがクラウドソーシングです。クラウドワーカーが出来る簡単なコピペ作業で安くパクリ記事が量産できる世の中になってしまったのでこういったことが起きました。これを給料の高いDeNAの社員の人にやらせていたら、このようなことは起きなかったでしょう。
ヒャッハー君達は自分の手を汚さず、クラウドワーカーという安価な労働力をつかって作物(コンテンツ)の略奪を行い、自分の畑(メディア)を潤しているわけですね。本当に最悪です。
Google先生、お願いです。
お願いですからWelqの秘孔をついてBANしてください。ペナルティ与えて下さい。
※北斗の拳の画像、ネットから拾ってきたんですが集英社とか原哲夫先生に怒られたりしませんかね?
それでは。
Kosuke