リード顧客を探すのは時代遅れかもしれないという話
INST石野です。
マーケティングの基本は自社の顧客になりそうなリード顧客を探すところから始まります。リスティングなりDMなりといったマーケティング手法は数多あり、各社のマーケティング担当が頭を捻って予算を配分しておられることでしょう。
そしてリードから問い合わせを獲得してナーチャリングして商談に持ち込んで提案してクロージングする。これが一般的なセリングプロセスですよね。特にBtoBにおいて。
ですが、最近僕は「リード顧客を探す」という行為自体が、もしかすると時代遅れなのではないか?と思うようになってきてしまったのです。今日はそれについて書いてみたいと思います。
世の中はコンテンツ力、SNSの時代にシフト
僕はインターネット=Google、Yahoo(検索エンジン)というイメージが強くある世代です。
なにか困ったらGoogle先生に聞けば、何らかの解決方法は見つかる、という経験を持っているからです。30代以降の方は結構同じなのではないかなと思います。買い物をするにはAmazon、食事するお店を探すには食べログ、Rettyとかね。
ですが、それよりも若い世代はYoutubeでサービスについて調べたり、友だちと行く飲食店をinstagramで探したり、Twitterで様々な情報を集めたりしています。彼らにとってインターネット=SNSであるということは言えるのではないかと。
そしてそのSNSの中では「コンテンツ力」が命です。Twitterでは面白いかとかタメになるか、instagramでは美しいか、Youtubeも面白いかどうかですね。そのコンテンツ力があるからこそシェアが生まれてコンテンツがバズる。
BtoBでリードを獲得しようとするとコンテンツがつまらなくなる
ここがポイントだと思っています。多くの会社がちょっと前に流行った「オウンドメディア」で失敗したのは。
BtoB(に限らずとも)でリードを獲得しようとして普通に考えてコンテンツを作ると、それはクソつまらなくなってしまって、せっかくのSNS時代に拡散性が全く生まれないクソメディアになってしまうのです。なので結果オウンドメディアってダメだったね、という結論に達してしまうと。
昔、人材会社のオウンドメディアがなぜうまくいかないのか、的なブログを書いたことがありますが、多くはコンテンツがつまらないからうまくいかないのです。
かといって、じゃあたくさんの人に役立ちそうなニュースメディアを。。。みたいに考えても切り口と忍耐(と獲得したいユーザーの量)次第にもなりますが、なかなか難しかったりします。
青山メインランドのオウンドメディアがすごい
話が飛ぶのですが、僕はべつやくれいさんというイラストレーターの方が好きで、ある日、ネットサーフィンでべつやくれいさんの漫画をネット上で探していました。ちなみに余談ですがべつやくれいさんの旦那さんは、これまた僕が大好きなデイリーポータルZの林さんです。
そして見つけたのがこのページです。
※すいません、サイトのキャプチャです。問題あれば削除しますのでご連絡下さい
ちなみにこの宇宙くんと地球ちゃん、すごいシュールで面白いです。
ふむふむと読み進めていくと気になったのが、「これは果たしてどこのメディアなんだろう?」ということです。サイトを下にスクロールしていくと。。。
んんんんん??????
青山メインランド????
って、東京駅の前で「ちょっといいですか?」って営業マンが名刺交換求めてくる不動産会社じゃん!!!!!!!
※最近僕は東京に行ってもみすぼらしい服装なので一切声を掛けられない
サイトの運営主があのゴリゴリ営業の青山メインランドだとわかってからいろいろサイトを見ても一切不動産の話は出てこないんですわ、これが。まあ宇宙と地球っていうテーマで不動産ってことなのかな。。。
これからの時代、これでいいのかもしれない
普通に考えると不動産投資に興味がある人が読みたいコンテンツってなんだろう?と考えて作るのがこういった会社のオウンドメディアだと思うのですが、
面白いコンテンツを作ってバズらせて、その中にリードになる人がいればそれでいいじゃん♪
という考え方ってこの後必要になってくるんじゃないかとこの時に改めて思ったんです。
Youtuberやインスタグラマーに商品をPRしてもらったりするのって全く同じ考え方ですよね。HIKAKINのファンの中にうちの製品買ってくれそうな人って何人かいるだろ!みたいな。
そう考えると、この後BtoBでマーケティングするときも、もしかしたらめちゃくちゃ美人の女性広報を採用してinstagramでちょっとキラキラ女子演出しておいて、プロフに「私、実はこのSaaSの広報なんです、お問合せお待ちしてますね♡」みたいのが全然ありになってくるんじゃねえかなと。
なので結局僕が釣りの動画を撮影編集UPして、何らかの形でユーザーがついて、結果「INSTちゃんねる」で運営してますってなってて、視聴者の中にリードがいて「おお、あの釣り社長、SMS配信やってんのか。いっちょ問合せてみるか!釣りの話で盛り上がるかもしれんしw」って言う時代が来そうな気がしてならないのです。
ちなみに残念ながら、青山メインランドのオウンドメディアは更新停止になり、9月くらいまでしか見れないようです。おそらく漫画の作者との契約とかなんでしょうな。こういうのがあるから自社で面白いコンテンツ作れるようになっておくのって大事っすよね、少し前のLIGさんとかも同じ。
※非常に残念ですな。
なので、もしかすると僕が釣り社長Youtuberデビューする日も、、、もしかしたら近いかもしれませんよ。
こういった視点で色んな会社の社長のTwitterアカウントとか見てみると気づきがあります。
僕がすごいな、と思っているのはユニポテンシャルの蛎田(かきだ)社長です。
昨日は松屋を嗜んだということもあり、吉野家の美味しさも再確認したくなり、コスパ最高な「納豆牛小鉢定食」(390円)を注文。相変わらず390円の一番の有効利用方法ここにあり、という感じです。#朝定 #朝定エージェント pic.twitter.com/F2eGjaco1Q
— かきだ(蛎田) (@KazuhiroKakida) July 10, 2019
この #朝定エージェント のTweetを見続けた僕は、吉野家で週1-2回朝定を食べるようになってしまいました。
全然関係ないですよね、人材紹介と。でもこれには深い戦略があるのではと思っています。機会があれば蛎田さんに伺ってみたいと思います。
あと、こういう面白いコンテンツが増えてくると自然とSNSが平和で面白くなるのもいいな、と思いました。
それでは、まとまらないですが今日はこのへんで。
※僕もTwitterやってますんでフォローしてね!
Kosuke
雑記
とか書いておいてガンガン福岡でリード顧客を探しています(ズッコけますねw)
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