ここがヘンだよ、HRtechカオスマップ
年が明けて2週間が経過しようというのにまだ釣りに行けていない(記事執筆の1月14日時点)inst石野です。
釣れない豚は、ただのブタだ。
さて、一応HR・ベンチャー界隈に存在はしているわけですので、業界系のニュースは一応チェックはしており、知人がこんなTweetをしておりました。
最新のHRテックスタートアップ!カオスマップ。属性ごとの想定バリュエーションを算定してみたい♪ pic.twitter.com/USMKZyL1z6
— スタートアップ大好き / ベイトレイルCEO 豊田 (@toyoday4) January 13, 2022
まあこの画像の時点でわかるかもしれませんが、僕的にはツッコミどころ満点でして。。。今日はこのHRtechカオスマップについて書いていこうと思います。
1.カオス過ぎて本末転倒、掲載される側のための業界地図
ちょこっと調べてみると、カオスマップというのは和製英語で英語ではindustry mapとかindustry landscape mapとか呼ばれており、わかりやすい直訳は「業界地図」なわけです。
情報量が多すぎて、ひと目で業界の全体像を把握しきれない、表現が破綻している、カオスな状況になっているということからいつの間にかカオスマップと呼ばれるようになったようです。
ということは、これはどちらかと言うと業界を知りたいという学生や若手ビジネスマンのためではなく、掲載をされていることで「僕はこの業界にいるよ、こういうサービスやってるよ」という表現活動に過ぎない、掲載される側のためのHRtechカオスマップなのではと考察します。
1枚に980サービスも掲載されているらしいですよ。もうおじさん老眼でロゴの確認すら怪しいですよ。
この構造だと掲載費用が掛かったりするようなものではないと思うので、運用元が律儀な会社であればロゴ使用許可を取ったりするでしょうし、がーーーーーっと載せるだけ載っけて、あとは事後申告で掲載取り下げみたいな感じなのかなと推測しています。多分後者かな。
(※執筆中に知人確認したところ、その知人の会社は無料の無許可掲載だそうです)
2.節子、それHRtechちゃう、ただの◯◯や。。。
あとはね、これですよ。これ。
中には、しっかりとプロダクトを開発していたり、技術オリエンテッドな組織を持ってテクノロジーでHR業界を変えたい!と思ってる本当のHRtech会社やサービスもあります。
ROXXのbackcheck やFindy、ジョブカンやHRMOSなんかもしっかりとプロダクトを保有しているわけですが
・ただの求人サイト
・ただの紹介会社のホームページ
・就職イベント
・心理テスト
これらはHRtechと呼んで良いとは思えませんでした。
例えば求人サービスであれば、タイミーのように
・スマホアプリオリエンテッドにしている
・テクノロジーで登録会などの手間を省ける
・決済機能も保有しており給与がすぐ受け取れる
という、テクノロジーによるサービスの向上が明らかに見て取れるわけですが、その他の求人系サービスは普通の求人サイトだったり、見た目は求人サイト・中身は人材紹介スキームのような物がほとんどのように思います。
まあ、「ウチの会社は面談をZOOMでやってるからHRtechだ!」と言われたらまあそうかもしれないんですが、それだったらお前の会社のホームページじゃなくてZOOMだけ載っけとけよって感じですよね。
3.INST石野的、HRtechじゃない疑惑TOP3
僕が人材業界に在籍していたのは2011年、もう11年前ですね。その当時は毎日のように求人サイトや紹介会社のホームページを見ていたわけでして、それであれば(僕の記憶が正しければ)、その当時からあまり変化がない(ように思える)石野的懐かしいHRサービスとも言えるHRtechじゃない疑惑TOP3を紹介したいと思います。
3位.DOMONET
DOMOってまだあったんですね。。。インテリジェンス時代はOPPOというアルバイト求人サイトの営業をしていたのでDOMOの名前はよく覚えています。アルバイトタイムス(DOMOの運営会社)から来た女性マネージャーが上司だったときもありました。懐かしい。
それにしても
・以前と変わらない紙面連動求人の仕組み
・古臭い画面UX
・千葉駅で探したらバイト12件しか出てこなかった
全くテクノロジーでHRが良くなっていないのが選出理由となります。
2位.Liber
同じ社名の会社、結構あるんですが老舗のIT系人材紹介会社です。たしか僕の前々職のときの上司と、同社の社長が友人だったような。。。ということで社名を記憶していたのですが、10数年前に見たときと
・会社ロゴ
・基本的なページ構成
・インタビュー記事の社名(いくつか新しいのは追加ありましたが)
がほぼ変わっていないような気がします。懐かしい票を僕から集め、2位にランクインです。
第1位.就職博
もう節子もびっくり。ただの合説じゃないですかwwww
てかこの写真超密なんですけど。今の学生って就活イベントいくんですか???
これ、一番ビックリしたのが、実はテクノロジー使ってるんですよ。それがこの図。
当日イベント会場に来場できない企業向けに、ノートPCやカメラ・スピーカー、ネット環境を提供!派遣アシスタント1名つき!
もう超テクノロジーですね!
びっくりしました。これレンタルするってことは、基本学生は来場するってことですよね。企業ブースに行ったら御社志望の学生をノートPCがお出迎えって、シュール過ぎます。
それ来場させないでオンライン開催にしたほうが全然良くない???
テクノロジーの無駄遣い、いや、機材と派遣アシスタントの無駄遣い過ぎます。HRtechの定義に真っ向から反すると判断したので堂々の第一位に選ばせていただきました。
来年のHRtechカオスマップが少しは改善・是正されることを願って本日はこのへんで。
それでは。
Kosuke
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