2020年の人材ビジネス予測セミナー2回目を無事開催いたしました

こんにちは、INSTの石野です。

早いもので2015年も残すところ1ヶ月となりました。2015年はサラリーマン生活にピリオドを打ち、独立の一歩を踏み出した記念すべき年でもありました。おかげさまでなんとか年越しはできそうです。ありがたいです。本当に感謝です。

さてさて、そんな年末も差し迫った、11月末の先週27日に人材ビジネス大予測セミナーの第2回を開催いたしました。2名のキャンセルがありましたが、連絡なしキャンセルはなしで、結果8名の方にご参加いただきました。お忙しい中、ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。

このセミナーでは何をお話しているかというと

・今は景気いいけど、あと5年持つかなんてわかりませんよ
・景気が悪くなると人材ビジネスってガタッと崩れますよね
・そんな時に備えて、景気が良い今、どんなことをしていくべきなのか

というような内容でした。かい摘んでちょっとブログでも紹介をしたいと思います。

 

そろそろ来そうな次のリーマン・ショック

2008年のリーマン・ショックはみなさん記憶にあたらしいですね。たくさんの紹介会社が廃業を余儀なくされ、多くの会社で希望退職を募るという、「景気に連動する人材ビジネス」の弱さが露呈されてしまいました。まあ、景気に左右されないビジネスなんてない、と言ってしまったら元も子もないんですけど。

今の日本はすごく採用好景気で、たくさんの求人を目にします。電車に乗っていても、人材ビジネスの広告が貼ってない車両を見つけるのが難しいくらいですね。リクナビさんとかワークポートさんとか。

多くの人が2020年の東京オリンピックくらいまではこの景気が続きそう、と思っているかもしれませんが

◆チャイナショック
今の日本の好景気を支えている安倍政権の成長曲線は、中国の経済成長に裏付けられています。その中国経済の状況は、日本政府が考えているよりも、ずっとずっと低迷、むしろ右肩下がりです。いつ弾けるかわかりません。こういうのをチャイナショックと言うそうです。

◆第三次世界大戦
これは本当に起きそうな気がしています。ISIS対アメリカ、とか。日本は戦争に巻き込まれることはない(と信じたい)と思いますが、軍事産業がない日本経済の仕組みですと、戦争が起きた時に景気は下がっていくでしょうね。

など、落ち込みそうな原因は幾つもあります。景気が良いからって頭がお花畑ではイカンですよ。マジで。

 

景気が良い今、やっておくべき3つの施策

今の時代は、きっちりかっちり真面目に人材ビジネスをやっていれば、(ある程度は)どんな会社でも収益が出せる景況感です。でも景気が落ちてきたらそうではないでしょう。そのために僕としては、下記の3つの施策を提案します。

◆集客の内製化→自社メディアまずは作ってみる。継続は力なり。
「やろう、やりたい」と思っている人が多く、実際にできている会社が殆ど無いのはここですね。セミナーでも高評価をいただいたコンテンツのひとつです。多くの中堅・中小〜準大手の人材紹介会社が、外部媒体からの集客に依存をしています。そうなると、転職希望社の獲得単価を下げるのが難しいだけでなく、つい最近みたいに、RANがスカウトの送信数を制限してきたりという媒体社の戦略に踊らされてしまいます。

「そんなこと言ったって、成果がすぐ出ないじゃないか」という方も多いでしょう。はい、その通り。仰るとおりで、自社メディア作ったってすぐ成果なんか出ません。でもですね、継続は力なりなんです。Web製作会社なのに自社メディアつくって一躍有名になったLIGさんだったり、人材業界では有名人な武谷さんは、多くのリードをブログから集客していることでしょう。なにをやったか。コンテンツ力もそうですが、継続です。

特に人材ビジネス向けにオウンドメディアを提案するという業務は行っていなかったのですが、求人・転職軸以外での自社メディア、ブログの構築に関しましては、オウンドメディア.comというメディアをもち、たくさんの業種の中小企業の集客の内製化に尽力されてきた、友人でもあるシンクの東野さんと一緒に組んで、サービスのご提供ができるような体制を作っていきたいと思っています。求人・転職軸以外のメディアですからね、あくまで。

今の集客予算は外部媒体への掛け捨てで、実際は全くノウハウは社内に蓄積されていません。たくさん使っている予算の10%くらいでいいので、まずは自社メディアやHPの集客をしていったほうが良いと思われます。短期的に成果が出ることが好きな人材ビジネスの方には回りくどく面倒くさいことなのかもしれませんが、確実にやっていくべき施策だと思います。

 

◆業務システムへの投資→自動化やクラウドツール活用で業務効率UP
これはINSTのビジネスとも大きく関係するところではあります。業務効率のUPは今後の人材ビジネスで生き残っていくための命題です。以前、ブログに書いたエス・エム・エスマフィアの中村さんが、対面面談→電話面談へのシフトを行い、月間に面談できる人数を飛躍的に伸ばしたように、既存の業務フローへの疑問投げかけと、改善のための仮説立て→目標設定→テスト→検証→結果が良ければ導入というPDCAサイクルを回し続けることが必要です。

また、業務システムに関しては、積極的に外部ツール(自動メール/SMS配信やスケジュールツール、フォーム)などとの連携を行い、今の業務を半分の人数で回すくらいの高い目標を設定して、業務改善を行っていかないと、不景気が来た時に対応し切れません。

景気が良い今のうちに、社内システムの人材獲得や、外部パートナーでもいいので、システム投資を行っておくことは今後組織を本当の意味で筋肉質にしていくことに繋がるでしょう。業務の自動化に関してはAIの活用などが騒がれてはおりますが、中小〜準大手くらいの会社であれば、「どの部分を人→システムに移管できるのか」を考え、実行に移していくことがまず第一歩だと思います。例えば一本一本電話をかけていたのをSMSに移行するとかね。

 

◆今こそ「採用関連ビジネス」以外の新規事業に着手するべき
「新規事業やろうよ」ってのは乱暴な言い方かもしれません。でもここも必ずやっていくべきです。採用と関係ない、採用ニーズに左右されにくいビジネスの柱を少しでも作っておくべきと思います。人材ビジネスをずっとやってきた人に「人材ビジネス以外で」というのは酷かもしれませんが、まずはそういうのを取っ払って、起案をしていくべきかと。

自分でITの会社作ってみて思いますが、今って本当に新規事業がやりやすい世の中です。クラウドでセキュアなサーバーが安価で使えますし、クラウドソーシングやフリーランスSES使えばエンジニアや事務方の工数の確保もし易い。

世の中のビジネスの本質は「需要と供給をマッチングさせる」ことなので、そこの技能が高い人材ビジネスの方々であれば、きっと出来るはずです。個人的には結婚相談などのビジネスがアツいような気がします。

新規事業に関してはご相談もお受け付けしたいなと思います。弊社の開発リソースを部分的に割いて、開発を行うことも出来ますし、僕自身がひねくれた頭の持ち主なので、ディスカッションにはある程度向いていると思います。

 

と、こんな感じのセミナーでした。今後はビジネステーマごとに細分化して、セミナーはまた継続していきたいですね。いろんな出会いもありますし。2回のセミナーにご来場頂きました方々、本当にありがとうございました!

 

※追伸
人材ビジネスセミナーでもお話したのですが、人材ブログで「こんなこと書いてくれ」とか「コレについて調べてくれ」とかありましたら、ネタ募集します。※正直ネタ探し大変w
下記のフォームよりお気軽にどうぞ。

 

それでは。

Kosuke