人手は不足していなかった。では何が不足しているのか?

INST石野です。

お盆休みも終わり、徐々に世の中が仕事モードになってきたという感じでしょうか。ということで久しぶりの更新です。

 

先日、メンバーの体調不良による急な退職にあたり、新規での採用を1年3ヶ月ぶりに行いました。

ブログに求人を書き、TwitterでTweetし、bosyuを出す。これしかやっていません。ですが、募集開始後約1日で15名の方にご応募をいただき、無事に1名の新メンバーの採用をすることができました。

そのときにこうTweetしましたところ、結構たくさんfavやRTをいただくことができ、フォロワーさんも200名くらい増えました。(その後平常運転で釣りとか高校野球のTweetしてたら4-50減ったけどw)

 


少し企業側の採用意欲も落ち着いてきているようではありますが、まだまだ積極採用中の企業はたくさんいます。そして口を揃えて「人手不足だ」と言います。

ですが今回、新規採用をかけてみて改めて思ったことは「人手は不足なんてしていない」ということです。全然知名度のない千葉の小さなIT会社でも24時間足らずで15名の応募があるくらいですから。

 

不足しているのは採用する側の「認識」「知恵」「覚悟」

では不足しているのはなにかと考えてみます。

第一には認識です。

採用する側の企業で働く人の多くは「うちの会社が一番」と思っていることでしょう。まあ自分が働いているわけですから、今の環境が自分にとってベストだと思いたい気持ちもわかります。

ですが、これからの超少子高齢化、労働人口がどんどん減っていく世の中では「自分の会社は採用弱者である」と認識をすることが非常に重要だと僕は考えています。

多くの会社の採用活動は、社会的なステータスもお金もない40代のブサメンおっさんが20代の容姿端麗な女性と付き合いたいと言っているような状態に近いのです。まあ中には特殊な好みがある女性もいらっしゃったりしますので、それでも採用ができてしまっているということもありうるのですが。

なので、まずはそもそも「採用をすること自体難しいことである」ということを認識して、会社組織をなるべくオペレーションを少人数・少コストで回せるように設計し、極論を言えば人間がいなくても回る仕組みづくりをすることが極めて大事になります。

加えて、「週5フルタイムで通勤」という条件を見直すべきです。リモートワークも多少は定着してきたように思いますが、申請ベースでないとできないとか、職種によっては無理とかそういう状態であまりリモートワーク制度自体がワークしていない会社も多いと聞きます。

もちろん小売業や飲食店のようなサービス業ですと「サービス提供をする場所」が固定されてしまうため、なかなかリモートで勤務をするのは難しいと思いますが、それでも人のオペレーションコストを最小化するような企業が今後はどんどん伸びていく、いや、そうでないと伸ばすのは難しいと言ったほうが正しいかもしれません。無人コンビニとか、夜〜朝は人がいない24時間開いてるエニタイムみたいなジムとか、タブレットで注文を受ける居酒屋とかレールで寿司が運ばれてくる回転寿司とか。

これから起業をしようとする人もいらっしゃるかと思いますが、ここのところは是非重点的に考えていってもらいたいなと思います。「良い人さえ採用できれば事業が伸びる」と言っている経営者にはならないほうが賢いと思います。

 

次に知恵が必要です。

これは別に突拍子もない発想をしなさい、ということではなく、前例や慣習にとらわれずに柔軟に考えていきましょうという程度です。

「それ、ホントに通勤してくる優秀なフルタイム正社員じゃないとできない仕事なんだっけ」と今までのやり方に疑問を抱いて少し考えるだけです。

一つはリモートワークの活用です。今回INSTで採用したメンバーも3人のお子さんがいる子育て中の愛知県在住の主婦の方です。千葉のINSTのオフィスに週5通える人、という条件があったら10000%採用できない人材です。というかそもそも応募すらないでしょう。

次に一人でできる仕事を何人かでシェアする。募集職種はユーザーサポートと言って、INSTのサービスを利用してくださっているお客様からのチャットでのお問い合わせに平日9:30-17:30を回答時間としてお答えするというものです。フルタイムの人を一人雇えばそれで済むことではありますが、週2-3とかで働く人を複数名採用したほうが圧倒的に採用のしやすさ、病欠などのリスクヘッジなどの面でメリットがあります。

BPOを活用するというのもありです。日本の会社は「自前主義is No.1」というようなよくわからない考え方があるのですが、餅は餅屋に任せたほうがうまくいくし、コストも抑えてパフォーマンスが上がるということはよくあることです。ITサービス作るのに一番大事で落ちちゃいけないサーバーはAWS使って外注してるのに、経理業務は社員じゃないと信頼できないとか意味がわかりません。

前例にとらわれずに少しの知恵を絞ることで、ぐっと採用活動は楽になりますし、もしかしたら採用をしなくても良くなるかもしれません。

 

最後に覚悟です。主には捨てる覚悟。

僕は少し偏った考えがある方の経営者です。サービスのクオリティを下げず、コストを大きくしないためにいろいろなものをカットしています。訪問営業や、電話やメールでのサポートなどです。会社を大きくしすぎない、という意思決定もある種、経営の夢やロマンをカットしているのかもしれません。

前述の知恵ともリンクしますが、企業としての競争力を得るために何かを捨てていく必要があります。何かを捨てていく際に一緒にコストも捨てることができるからです。

賛否両論あるかもしれませんが、例えば、今回の採用に関してもなのですが、相対評価ではなく絶対評価で「この人でOK」という判断をし内定受諾をいただいたので、応募してその後に面接を組ませて頂いていた方も数名いたのですが、その方々の面接は採用クローズということでキャンセルさせていただきました。

応募者の方には大変申し訳ないと思いますし、もしかしたら今回採用するよりも良い方かもしれない、、、という期待感ももちろんありましたが、今回の募集職種を十分こなしていただける方という判断で採用を決めているので、面接に使うお互いの時間や、比較検討をして悩んだりする時間を捨てることでコストが削減できます。小さいことですがこれもすごく大事なことなのかなとも思います。

 

ということでもし人手不足に悩む方が、このブログを読んで少しでも気づきがあればいいな、ということで乱筆乱文、偏った意見ではありますが、書かせていただきました。

 

それでは。

Kosuke

 

〜最近考えていること〜

INST Blogのあり方についていろいろ考えています。主にはIT系、採用、人材周りの発信が多いのですが、全然仕事とは関係ない釣りや野球などについてもコラム的に書いていくメディア?にしていこうかな、とか。