ほら、やっぱり上司は部下を信じないとだめなんだよ、という一般人の人達へ

inst石野です。

日本中を熱狂に包んだWBCでの侍ジャパンの活躍は多くの感動を産みましたね。

自分自身野球経験者(高校まで+草野球くらいだけど)であるので、サッカーW杯よりは序盤より注視して観ていたわけですが、この大会は大谷選手と栗山監督の大会であったと言い切って良いのではと思います。

高卒時にメジャーに行くと言った大谷を引き止めて日ハムに入団させ、周囲の厳しい意見の中、二刀流を実現させ、そして世界でもTOPの超一流選手に育て上げ、選手のピークとも言える28歳でWBC優勝&MVP&胴上げ投手。少年野球漫画もびっくりのサクセスストーリーです。あとなんと言ってもかっこいい。天は何ブツを与えたんや。

 

栗山監督のマネジメントスタイルは選手を叱らず、不調の村上も起用し続け、自主性を重んじる、今のZ世代を育てる場合の「良い上司の典型」として話題になっておりますが、まあ実際そうなんだっけ?というと決してそうではないよな、と思ってはおりましたところ、知人であるえとみほさんのこんなTweetが目に留まりました。

 

松井さんという経営者の有料ノートを引用されているTweetでありまして、僕も早速購入して読んでみましたところ、むちゃくちゃおっしゃる通りすぎて自分としても考えをまとめておこうと久々に筆を執った次第であります。

 

世の中の人間はよっぽどのドMでない限り、怒られたい・叱られたいと思わないでしょうし、ガチガチに束縛されるよりは自由に自分の好きなようにやりたいと思う人が大半でしょう。

 

今の時代の名将として、WBCの栗山監督やW杯の森保監督が例として揚げられておりますが、まずはこの名将がマネジメントしている選手たちが

超選ばれし一流選手である

という認識をもつ必要があります。

まあ確かに、僕の身の回りにいるビジネスパーソンや経営者は日本人全体から比べたら上位10%以内に入る優秀層が多いとは思います。ですが、それでも大谷翔平選手や村上宗隆選手のようなプロ野球選手の中でもずば抜けた能力がある人達と同等レベルに優秀かと問われると、それはちょっと自信がないな・・・となるのではないでしょうか。

 

リモートワーク出社に戻ったら性悪説マネジメントされてますよ

確かに組織や会社をマネジメントするときに性悪説でマネジメントするよりは性善説でマネジメントされたほうが、マネジメントされる側としては気持ちが良いですし、信頼されていると思うでしょう。

これは持論なのですが、コロナ禍でリモートワークや在宅勤務が浸透し3年ほど経過しましたが、「やっぱオフィスで」となった場合は、原則性悪説でマネジメントされていると思って間違いはないでしょう。もちろん会社組織でありますので、あなた個人を信じてないよ、というわけではないかもしれませんが、組織全体としては出社させることでの安心感やパフォーマンスの平準化がなされるだろうという判断なわけです。

 

原則として、マネジメントというのは「言うことを聞かせる」でも「自分に従わせる」でもありません。

その人がパフォーマンスを上げるように最善の策を講じていくことがマネジメントであって、なのでマネジメントの最初の1歩は「この人はどうやったらパフォーマンスを上げてくれるようになるかな」と注視して観察することからスタートするわけですが、とかく(僕も含め)大体の新任マネージャーは「俺はこうやってパフォーマンスをあげたからお前もこうしろ」となってしまうわけですね。恥ずかしながら。

叱って言うことをきかせるほうが放任より何倍も大変ですし、できれば性善説でマネジメントしたいわけですよ、経営者って。でもそうは行かないので性悪説でマネジメントするしかないのです。

 

子育てでもそうかなと思っておりまして、我が家の子どもたちはこの4月で中1と小5になるわけですが、自分自身結構小うるさい親父だなとは認識しております。僕自身母親にガミガミ言われて育ったほうなわけで、自分が子育てをするとなったときに「自分の親のようにガミガミ言わないようにしよう」と一度は心に誓ったわけですが、まあ結局子供に自主性が芽生えたり、善悪の判断がつくようになるまでは、ある程度親の価値観や世間一般に良いとされる判断基準を教え、その理由を説明するしか方法が無いわけです。

 

巷には「勉強をしろ!と言わず、塾も一切行かずに息子3人を東大に入学させた」とか、「偏差値30から1年で70にUPした子供の自主性を高める勉強方法」とかそういう耳障りの良い本が沢山ありますよね。

確かに子どもたちというのは無限の可能性を秘めていて、その可能性を親が信じてあげなかったらどうするんだということもありますが、放任主義とは言わないまでも子供の自主性を高めて塾に行かせずに東大に合格する子供というのは、さっきの例でいうと受験生の中では大谷翔平レベルの超一流の子供だと思うわけです。そうじゃないからみんな小学校からSAPIX行かせて合格実績がある中高一貫の私立に入学させるわけでしょう。そのほうが確率が高いから。

小学校3-4年生の段階で、親からのプレッシャーがまったくない状態で「いや、俺東大行きたいからSAPIX行かせてくれ、勉強がしたいんだ。」と言ってくる子供は果たしてどのくらいいるでしょう。この子も大谷とは言わずとも村上レベルの神様級の子供です。小学校3-4年生なんてほっといたらずっとゲームとテレビか、公園でサッカーとか虫取りとかそういう行動を選ぶでしょう。

 

結局この議論をする人たちは超一流(大谷レベル)では絶対ない

結局の所、何が言いたいかと言うと、「もっと自由に行動させて欲しい」とか「自分のことを信じて欲しい」という主張をする人は、絶対的に信頼が足りてないわけです。足りてないくせに言いたいことだけは言う。権利を主張するのは良いのですが、その前に義務を果たせよと。

仕事選びもそうだと思うわけです。「こんな仕事なんて自分がやりたい仕事ではない」とか「自分じゃなくて誰でも出来る仕事で、そんな仕事に価値はない」と転職する人や配属に文句を言う人はどこの職場にも必ずいます。ですが、周囲というのは意外としっかりあなたのことを見ているわけで、結局あなたの能力は「その程度」と思われているということです。

プロ野球選手になりたいと言うのは勝手ですが、実力が伴わなければドラフトにかからずプロにはなれないわけでしょう?そのときに日本のプロ野球のスカウトは見る目がない、というのはお門違いなわけです。実力を評価されてプロ野球チームにドラフト指名されてプロ野球選手になったとしても、一軍に定着出来る確率はほんの数%ですし、主力になって試合に出続けて国内でタイトルを取れる選手なんてほぼ天才ですよ。その天才でもWBCの代表に呼ばれなかったりするわけです。

最年少三冠王をとった村上だから、打てなくても栗山監督は信じて使い続けることが出来るわけですよ。営業成績がずっと芳しくなく、予算達成できてない人が「上司に信じてもらえていない」と愚痴をこぼすのとはレベルが違います。

 

決して「お前ら束縛されて上司に信じてもらえなくても文句言うなよ、僕は超優秀な経営者なんだぜ」というわけではないわけですが、一応独立して自社サービス&自己資本で丸8年経営してるので、運もありますがそれなりだとは思います。

なので僕が取れる簡単なマウントのほうほうとしては「上司や会社に文句があるんだったら、自分で起業すれば?」ということです。文句言われなくなるし、上司もいなくなります。

 

最後にはなりますが、今年は去年のサッカーW杯→この3月の野球WBCに続いて、9-10月にラグビーのW杯もあります。子供がラグビーはじめてからのにわかラグビーファンの僕ですが、このスポーツの盛り上がりが継続してくれるとより嬉しいなと思いました!

 

それでは。

Kosuke

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