自分を高めるためのハッタリと評価を落とす嘘の違い

inst石野です。

 

つい昨日、こんなことがあった。

プライバシー保護のため、社名は厳重にマスキングしておりますが、特定ができてしまったらすいません。

 

そもそも採用ニーズもなく、電話番号も公開していないinst社に勝手に電話をかけてくる事自体失礼極まりないわけだが、今回一番カチンときたのは彼が平気で嘘をついてきたことだった。

 

紛いなりにもかつて人材ビジネス業界に在籍をし、現在もHR系企業を数百社クライアントに抱える僕が「ty◯e」の名前を聞いたことがないわけがない。ロングビーチビルにも2-3回訪問したことがある。

創業来、非公開にしているinstの代表電話番号(数秒鳴った後に僕の携帯に転送される)に新規のテレアポを掛けてきて僕が出た会社の名前は大体覚えている。ビズリーチ、アトラエ、ミイダス、ネオキャリア、ITプロパートナーズ。。。とにかくキャリアデザインセンターからの電話は初めてだった。ミイダスはしつこいので着拒した。

それを彼は「一回話しをしたことがある」的な嘘をついて、僕の心理的ハードルを下げようと試みた訳だ。

まあ、嘘をつこうが正直に「初めて電話してます!」でもアポはやらん(採用ニーズもないわけだしお互い時間の無駄)わけだが、こうしてネタをもらったことには感謝しつつも嘘を付くような営業トークはあまりよろしくないと思う派の昭和生まれおじさんなわけで筆を執った。

 

テレアポで一番大事なリストをないがしろにした某C◯C

上述したTweetに直ぐに反応してくれたのが、instブログ最多登場回数を誇るキャスターの石倉CRO(Chief Remotework Officer)である。数度のTwitter上でのやり取りの後、こうTweetされていた。

石倉さんの言葉を借りると「神様」で、僕の言葉では「優しい暇な人」。うーん、言い方って大事だなあ。さすがTVにも出ている人気コメンテーター。

僕はテレアポで大事なのはリストの精度だと思っている。

なぜかと言うとリストの精度が高ければ高いほど、ニーズがある人に当たる確率が高く、なおかつウザいと思われることが少ないからだ。ウザいと思われることが少なけば悪印象を与えることも少なくて済む。

instは創業以来一度も求人広告を出したことがないし紹介会社にオーダーを出したこともないし、強いて言えば採用と名がつく企業活動に1円のコストを払ったこともない。そして同じく創業以来電話番号も公開していない、なぜなら電話を掛けてきてほしくないからである。

ということはキャリアデザインセンターはリスト屋から低単価で企業名と代表名と代表番号が含まれるリストとしては最低クラスのリストを購入して暇な新人に非効率だけれども掛けないよりはマシくらいの感じでテレアポをさせているのであろうと推測することができる。

そんなリストにかけていればアポ率なんて1%もいかないと思うので、嘘を付きたくなる気持ちもわからなくはない、が嘘は良くない。

今回は人材紹介だったのか、求人広告だったのかを聞く前に終話したので判断は出来ないが、営業企画やマーケ各位は最低限でもおそらく採用ニーズがあるだろうくらいのリストを作っていかないと、ビルの上から下まで飛び込みをさせたり、タウンページ片手に片っ端から電話を掛けさせる先物取引や証券会社の営業と同じようなメンタリディを新人に求めなくてはならなくなるので注意をしておく必要がある。

 

話が主題から逸れたので修正。

 

ハッタリは良い。嘘は良くない。

ハッタリと嘘、似てはいるが非なるものと僕は考えている。もちろん人によっては「ハッタリ」のつもりで言っても、相手に「嘘」と受け取られてしまう可能性もあるので注意は必要なわけだが。

例えば、CDCの彼がinstのことを下調べして「リモート化の求人で時給◯円くらいであれば、当社の媒体の一番安い枠で30件くらいの応募が見込めそうなので電話しました!」などと言っていたら、それがハッタリだとしても「お!?」と僕は良い反応をすると思う。まあinstのことを調べたら「この会社、求人広告出さなくても人集まるわwww」ってのがわかってしまうわけなんだけど。

僕も十数年前、求人広告の営業としてキャリアをスタートした身としてハッタリをかましてアポを取ってきた記憶がある。記憶に残っているハッタリが2社目で人材紹介の営業をしていたとき、某財閥系の不動産会社に「一級の電気工事と管工事の施工管理技士の有資格者紹介できます」とテレアポをした。当時ドンピシャのアクティブ登録者は1名しかいなかったしその人にOK取り(応募意思確認)もしてなかったw(もちろん推薦したのはOK取り後)

相手は「そう言ってリクルートもインテリジェンスも訪問してきたけど1人も推薦上がってこないよ。社名も初めてきいたオタクの会社が推薦できるとは思えない」と。それでもその担当の人の名前は聞くことが出来て7回テレアポをしてやっとアポをもらい、確かen転職コンサルタント(現ミドルの転職)でバシバシスカウトを打って2年間で6-7名の転職サポートをした。かましたハッタリが嘘にならないように努力をしたわけだ。

もう10年以上も前のことだが、社名は変わっていたがホームページを見たら僕が紹介した人が採用ページでインタビューされていたのでまだ在職されているようでちょっとぐっと来たw

このときに僕は「ウチなら推薦できます!」と言って、それを信じてくれた優しい神様がアポをくれたのでかましたハッタリが嘘になずに済んだわけだが、どうやってもハッタリに転化しない嘘は良くない。

・面識がある
→経営者向けの営業とかに多い。とりあえず受付突破したい系。一回会ったことあるからなんなの?って感じだけど。

・期待とのギャップを埋められる見込みが極めて薄い
→大風呂敷広げて結局ダメになる系。広告の営業ってこういうのが多い気がする。

 

このかましたハッタリに関しては、「期待とのギャップ」を埋めるための努力が結構成長のためには重要である気がしている。よく似ているのが「根拠のない自信」である。まずは根拠がなくても自信を持つことが大事で、後々その自信に根拠がつくようになってくる的な。

 

このコロナ禍で、法人営業やインサイドセールスを生業とし、新規アポ獲得がミッションとして課せられている人々の苦労は大変なことだろうと思う。

会社に電話しても在宅ですと言われ、携帯番号も教えてもらえなかったり。一緒のフロアで同期や同僚と励まし合いながらアポ電を掛けられるわけでもなく、自宅でコール数をKPIとし黙々と1人でアポ電したり。たまたまアポ電したよく知らん千葉のIT会社の性格が悪くて社名をさらされる事態になったり。

 

冗談はさておき、生きていく上で必要な嘘などというのはほぼ無いのです。正直に生きていきましょう。それでは40歳のおじさんはブログネタをくれたCDCの若者に感謝しつつ今日は筆を置く次第です。

 

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