ニュースのミスリードが起こる仕組みを体験したのでブログにした

inst石野です。

 

=ブログマーケティングセミナー第2回は4/18開催 参加申込受付中=

inst流 ブログマーケティング道場 その2「inst流ターゲティングコンテンツSEO」

=宣伝はここまで=

 

ニュースのミスリードはなぜ起こるか、実体験をもとに考察

「外資系は違う」退ける  焦点2022「バークレイズ証券解雇無効判決」

記事の内容を初見のとき、どう受け止めたかまとめると

・外資系証券会社をクビになった高給の人が解雇が不当だと訴えた
・裁判所は不当解雇を認め未払い賃金の支払いを命じた
・当該外資系会社は「このままだと日本から外資が撤退するぞ」と捨て台詞を残した

というもので、東京地裁の判決は昨年12月、47newsでの配信も今年の1月のものであった。その際にはキャッチアップできて居なかったニュースがなぜ今?と思ったら、

 

裁判結果が話題 「会社に貢献できない人はクビ」と主張する外資企業のウソ・ホント

僕の先輩でもあり、ブラック企業アナリストとしても有名な新田龍さんがITメディアに4月8日に寄稿されていたからということで納得。ネットニュースをザッピングしてくれるのがTwitterなので、いわゆる「界隈」の話題が自分にとって見えている世界になっているなと思った。
※この自分に見えている世界についての考察はまた別のブログで

新田さんは、上記の判例に対して

・外資系とは日本法人である以上日本の法令を守る義務がある
・当該外資系企業はそれを怠った
・「外資系だから」で通用すると思っていたら大間違いで準備や整備をする必要がある
・日本では「解雇しにくい」→「採用しにくい」→結果非正規が増えるので法改正が望ましい

ざっくりまとめるとこのように主張をされている(と思う)。「外資系だから」は免罪符ではない、ということだ。「ベンチャーだから」と同じだ。

 

常日頃、僕は日本の労働法規による「解雇のしづらさ」が日本経済の発展を阻害する要因のひとつであると主張をしているわけで、47newsの記事だけをざっくり読んだときは「この裁判官は何もわかってないな。こいつのせいで日本の経済がまた後退する・・・」と一瞬思ってしまったわけだが、新田さんの解説を見て、「あ、俺は間違っていた」と思った。

新田さんの解説記事に関してはぐうの音も出ないほど同意だ。そしてその後、元の47newsを読んでみると、さっきの新田さんと書き口は違えど、最後の「法改正が望ましい」というところ以外はほぼ同じ内容を書いていることがわかった。

 

あなたの知り合いにとってあなたの意見は大事なのだと認識しよう

これによって気付いたのは

1.面識がある人の話のほうがちゃんと聞く
2.ニュース記事ちゃんと読まないでいい加減な発言してるな、俺

という2点。2.に関しては自分のことを棚に上げまくって言わせてもらうと、そういう人が結構多いんじゃないかな、ということだ。

個の時代と言われ誰もが平等に発信できる現代、SNS自分の意見を主張するのは全くの自由であるが、自由であることと人の話を聞かない(批判を受け付けない)ということは同じではない気がする。面識もない知らん人から「お前、それちょっと違うんじゃないの」と言われると「はいはいクソリプうるさいよ、ブロックブロック」みたいな人も多いのではと思うが、自分の見える世界を自分が居心地の良い味方ばかりの世界だけにしてしまうと危険だ。

「俺の言うことを聞かないやつは排除!」とめんどくさいやつを遠ざけていくと、「周りにいるのは全員が俺に従順なイエスマン」的なワンマン経営者に近い心理状態になり、客観的で合理的な判断ができなくなる可能性が高い。ので、40歳にしてすごく稚拙な気付きかもしれないが

・知らん人の話もちゃんと聞こう
・ニュースちゃんと読む

というのがひとつ直近の目標になった。まるで社会人1年目のフレッシュマンのような目標設定である。

とはいえ、自分なりの視点や気付きというのも(たまに)ありがたいと言っていただけたりするわけで、歯に絹は着せぬようにしていきたい。切れ味はキープしたい。

 

とは言え解雇しづらい問題はじめとして日本の政治には問題ありすぎ

まあとは言え、この解雇しづらい日本の労基法はかなり問題であって、国民の年収を上げると自民党・岸田総理は宣言をしているわけだが、愚策に愚策を重ねている結果、日本人の給与水準は20年変わらず、社会保障に押しつぶされ税抜後の手取り収入はダウンしているし、上がる気配もない。

「雇用の安定」に重点を置くあまりに、当然のことながら雇用の流動性が高まらず、つまりは生産性をあげてもあげなくても別に評価は変わらない→ダラダラ過ごしたほうが良くね。みたいな絶望するしかない状況下である。

不妊治療の保険適用などの数多くの改革を成し遂げた菅前総理は任期中に支持率を下げてしまったが、積極的に検討ばかりして一向に決断をしない岸田総理の支持率は微増しているらしい。恐らくは僕のようにニュースを良く読まずに印象だけで発言や選挙参加/投票の意思決定をしている人が多いのではないだろうか。

まもなく41歳になろうというおっさんが今日から変わろう、ニュースよく読もう。しっかり調べようと気持ちを入れ替えたわけだから、少しでも日本が豊かな国になって欲しいと思ってくれている人は行動を変えてもらえると嬉しい。

あとは、ビジネスモデル上致し方ないのかもしれないが、釣り見出しでPVを稼ぐネットニュースの記者の人たちは自分たちが理想とする報道に責任とプライドを持って欲しいものだ。

 

それでは。

Kosuke

 

面談予約のコスト50%カット_p

シゴトをラクにするヒント、今なら無料配布中

あの業務もこの連絡もSMSでできる?すぐに使えるテンプレート11選&基本の考え方(全30ページ)