自分にしか出来ない仕事なんて、実はなかったという話

ベレー帽をかぶっている女性で「すごくカワイイ!似合っている!」という人に会ったことがない、INST石野です。

さて、最近お知らせばかりで恐縮です。

このブログは本来マーケティング目的で書いているわけなのですが、僕が日々日々考えていることをただただ書き連ねる雑記になっているような気がしなくもありません。そして、たまに書く仕事関連の記事などがバズったりして、いろいろな人に僕のことやINSTのことを知ってもらうことが出来ています。だからまあいいか。

今日は、タイトルにもある通り「自分にしか出来ない仕事なんてなかった」ということにやっと気づいた35歳経営者の戯言にお付き合いください。

お金がなかったので何でも自分でやっていたけど、突然「回らない」タイミングが来た

どこかで聞いたことがあるセリフではないでしょうか。「この仕事、俺じゃないと(もしくは◯◯さんじゃないと)出来ないから」宣言。ちなみに僕は創業以来1年3ヶ月くらいは、殆どの自分がやっている仕事がそうだと勘違いしていました。

お金もなかったので、システム開発(社内のエンジニアがやってくれた)と、決算処理(税理士さんにお願いしている)以外の仕事はすべて自分でやっていました。支払いや入金の確認、営業資料の作成やWeb制作、アポの調整や訪問後のフォローアップなど。要領は良い方だと思いますし、なんせ「ツール好き」ですので、ほとんど苦とも思わず、楽しく毎日忙しくも仕事をさせていただいておりました。

ふとある日、「あれ、なんか仕事溜まってきたな」ということに気付きました。大体法人顧客が100社を超えたあたりからでしょうか。具体的には緊急度:低、かつ優先度:高のタスクが全然処理できていないことに気付いたんです。

こりゃまずいなと、仕事に追われてるなと。その時考えたのが、「自分の仕事のどこが切り出して誰かに任せられるか」ということです。

自分にしかできない、と決めつけて、仕事を抱え込むかっこ悪い状態だった

僕の主な仕事は何と言っても営業です。

1.リードを獲得するためにWeb制作をしたりブログを書いたりする
2.問合せが来たら日程の調整をする
3.訪問をして提案をする
4.申込書が来たら初期費用分の請求書を送る
5.初期費用分の入金が確認取れたらアカウント発行をする
6.操作説明のために訪問をしてオリエンをする

これが一通りの営業〜納品までの流れです。

この中でやはり一番工数がかかってのは3.と6.の訪問を伴う対面機会でした。これが効率化出来たり短縮できたりすると1.とかにもっと時間が掛けられるようになって売上の成長にドライブがかかるなあと思ってはいました。

ですが、当時のINSTのお客様は人材ビジネスのお客様が中心で、僕が「元インテリジェンスで、トータル人材ビジネス7年経験してきた」みたいな「あ、この人よく知っているな」というので売れていると勝手に決めつけていました(実はそうではなかったのですが)。

INSTのサービスは基本的に月額サービスではなく、使った分だけの従量課金制なので、3.でアカウント獲得をするのも大事なんですけど、6.でちゃんと操作方法を理解してもらって日々の業務にルーティンで組み込んでもらわないと継続的な売上が見込めません。ですが、もっと業務は効率化したい。3.と6.は俺にしか出来ないか・・・と思っていたのですが、これでは組織が全く大きくならないし、成長しない、と6.を任せる人を採用することを決めました。

そして6.を任せてみると「自分にしか出来ないと思っていたのは間違いだった」と気付いたのです。後々振り返ってみると、「この仕事は自分にしか出来ない」はかっこいいことではなく、仕事を抱え込んでかっこ悪い状態だと言うことにも気付きました。

誰かに任せる、と決めたときからやってきたこと

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、そのイケてない僕から6.の仕事を完全に引き剥がしてくださったのは、福岡在住のリモートワーカーのママさんです。

まず、募集はこのブログで行いました。

在宅OK、副業OKのカスタマーサポートの募集を開始します

今見返してみると、極めてゆるい内容の求人で、よくこれで勇気を持って応募してきてくださったなと改めて感謝する次第です。INST Messengerの管理画面にintercomを導入することしたのも、この時期でした。チャットでのカスタマーサポート業務って書いてありますしね。

さて、無事に良い候補者の方から応募が来て、採用させていただくと決まってから、やるべきことは「仕事の引き継ぎ」ですね。同じ言葉ですが退職時にやるアレとは違って非常にポジティブで嬉しい業務です。

その際に僕が重視したのは

・サービスのクオリティは下げないこと
・誰でも同じようにその業務が行えるようにすること

の2点でした。

操作自体のオリエンテーションは、操作マニュアルも作ってありましたので、それに従ってトークスクリプトを考えれば良いだけだったのですが、苦労したのは「どのようなときにSMSを使ってみよう」と思ってもらえるかをお客様に伝えることでした。

INSTのメイン顧客は僕が7年も経験してきた人材ビジネスに従事されている方で、業務知識や業界の用語はある程度インプットできても僕の実務経験をもとに語れていたことが多かったのです。ここがいわゆる「属人的に」やってしまっていた仕事です。

人材業界経験7年あって、数百社の人材ビジネス企業の人達に会って、100社導入した僕が話したときと同じように伝える。。。最初は「無理じゃね?」と思いましたが、諦めたらそこで試合終了とはよく言ったもので、「これが『経営』をするということなのだ」と言い聞かせて、頭を振り絞って考えました。

そこから、「僕がお客様にサービスを利用してもらうために『なぜ』その言葉を発したのか」を考え、それを資料に送りました。サービスを利用するにあたっての心構え、とでも言いましょうか。それをドキュメント化してパワポ資料にして、トークスクリプトも考えました。

本当にこれで大丈夫か?と何度も見直しましたし、カスタマーサポートの担当者とロープレもやりました。僕が実際に操作オリエンをやる模様をお客様に許可を頂いてSkypeで生中継したり、商談を録画して彼女に動画を共有したりもしました。OJTで同行とか出来ないんですよ、福岡でリモートワークですからw

そして独り立ちデビュー

よしこれで大丈夫!と思って、彼女の独り立ちデビューのときはハラハラ・ドキドキ。その場にいて口を挟みたい気持ちもあったのですが、怒涛の関西出張中でバッチリ商談と時間がかぶってしまい、それもできませんでした。

結果、操作オリエンという大事な仕事を新メンバーにまかせてから、導入企業の月々の利用(SMS送信数)は落ちるどころか、毎月毎月向上していく、という超素晴らしい結果となりました。

忙しい家事・育児の合間を縫って、自身が経験のない”人材ビジネス”や"SMS送信"について勉強をし、お客様に真摯に向かい合っていただいた結果と思いますし、本当にそれまで「自分にしか出来ない」と思っていたことが「誰かに任せても大丈夫だった」を気付いた瞬間でした。同時に反省もしました。

社長の仕事は社長がいなくても会社が回るようにすること

「人を育てる」とか言うと、偉そうではありますが、このときにちょっと僕も成長ができたのかなと思います。子供が親を育てる、といいますか。そしてやっぱり社長の仕事は社長がいなくても会社が回るようにすることだな、と本当に思うようになりました。

その後も彼女は色々なことを貪欲に吸収してくれるので、「なにか任せられることはないか?」と考え、幾つかの業務を、操作オリエンと同じように徐々にお任せしていっており、それによって僕に時間の余裕も生まれ、新しいサービスを考えたり、より営業に集中できるようになったりするようになった次第です。

まだまだ「ワンマン」と言われれば否定は出来ない規模感の会社ではありますが、いつか「石野さん、いなくて大丈夫っす」と言ってもらえるように、仲間を増やしていきたいなあと思うようになりました。今まではあんまり社員採用する気なかったんですけどね。任せてみて変わりました。

実際にそうなったらどうするのかなあ?と考えてみるとなんだか複雑な気分なのですが、同時にたくさんの従業員を雇用していらっしゃる先輩経営者の方々は改めてすごいなと痛感いたしました。

執行さん、本当にありがとうございます。いつもslackでふざけておりますが、これが僕があなたにジョインしていただいて思っている本当の気持ちです。

今日はいい人っぽいブログですねw

それでは。

Kosuke

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