少子化対策にリモートワークが効果があるかもしれないという話

INST石野です。

先月までは半袖で快適に過ごせていたのに、いつの間にか朝晩は冬物のアウターが欲しくなるような冷え込みになってきましたね。2019年も残すところ2ヶ月弱ということで今日も頑張ってブログを書いていこうかと思います。

 

INSTには令和ベイビーが4名!社員7名で子供が合計16名!

日本が抱える深刻な課題、少子高齢化。手前味噌で恐縮ですが、INSTは令和ベイビーが7月、9月、10月と3名誕生し、11月にももう1名誕生予定です。社員数7名(うち1名は7月出産の女性で育休中)で、社内結婚はないので7家族ですが、社員の子供を全員足すと16名(今は1名お腹の中ですが)になります。子供が3人いる家庭が3家族もあります。

経営者としては従業員に家族が増えることはとても嬉しいことです。デメリットは出産に伴う扶養者異動届や、保育園や自治体に出す在籍証明書を書いたりは少しめんどくさかったりすることと、密かに狙っていた関東IT健保に加入できる可能性が極めて希薄になってしまったことくらいで全然気にならない程度です。書類書くのなんてもう慣れたし。

子どもたちが増えてきたということで従業員の収入をUPさせたりはもちろんのこと、会社を潰さないように頑張っていかないとな、と気が引き締まります。

それにしても7家族で16名のこどもというのは1家族あたり2.29名の子供がいるという計算になり、日本の出生率が大体1.4くらいで推移しているわけで、第二次ベビーブームのときの出生率が2.14ということですから、これはリモートワークは少子高齢化対策になるのではないかと思い、今日はいろいろリモートワークが少子高齢化に効果的な理由を実体験を元に考察してみようと思います。

 

さて、では具体的に考えてみましょう

 

1.家族の時間が増える

リモートワークの大きなメリットは通勤しないことです。

まず通勤しないことで通勤時間が節約できますので、在宅時間が長くなります。僕自身、以前はドアtoドアで1時間強かけて千葉から東京に通勤していましたが、現在は家から会社までチャリで3分なので同じ時間働いたとしても家にいられる時間が1日あたり2時間長くなっているわけですね。

厳密に言うと僕はリモートワーカーではないんですが、千葉の自宅からオフィスまで自転車で3分なので、子どもたちに朝食を食べさせて学校に行くのを送り出す、通称「お父さん当番DAY」を週2回やってますし、当社の社員(男性)には、共働きで奥さんが通勤するスタイルで働いているのでお子さんの保育園の送り迎えを毎日パパがやるという社員もおります。

亭主元気で留守がいい、という昭和の格言もございますが、旦那さんでも奥さんでも片方がリモートワークであれば在宅時間が長くなり、家事や子供のために使える時間が増えます。生活にゆとりが生まれる効果もあるでしょう。それによって会話が増えて夫婦仲が仲良くなる可能性が高い、と考えたほうが幸せではありませんか、ね?

え?通勤してたときのほうが帰ってくるの遅くてよかった?家に早く帰って来られても旦那の相手するのめんどくさい?そんな事言わないで。。。(´;ω;`)

 

2.ストレスが減って人に優しく接することができる

次に、通勤といえば満員電車ですね。あれはかなりのストレスです。穏やかな気持で生活しようと思っても、やたらとドアの近くで踏ん張ってどかない奴がいたり、無茶苦茶な角度に体を傾けながらも手すりを死守しようとする奴がいたり、汗かきすぎて座ってる俺の膝の上に吊り革につかまった腕の肘から汗垂らすやつがいたり。

満員電車をストレスに感じない人って本当に数少ないのではないでしょうか。

定刻通りに動いていればまだしも人身事故で遅れようものならイライラは更に募って乗客同士でトラブルも起きかねません。

そんな満員電車に乗らなくなって、というか電車にほぼ乗らなくなって2年が経過するのですが、ある程度人に優しく接することが出来るようになったかなとも思います。イライラが少ないというかね。

え?人にやさしく接することが出来る人は特定の会社をdisって炎上したりしないって?うるさい!

外でのイライラを家庭に持ち込んで、ピリピリした雰囲気を奥さんに感じ取らせてしまうよりは、ストレスがないほうが夫婦仲が良くなるのでは、と。この辺もちょっと強引ですが同意はいただけそうですかね。

 

3.妊婦さんに掛かる負担が減る

これは心象的ではなくて具体的なものです。

当社もこれまでリモートワーク社員が2名出産しましたが、通勤をしないので産休に入るまでの勤務の負担が通勤する人に比べて極めて小さいと思います。妊娠初期であまりお腹が出ていない時期は、周りの人に伝えていないことも多いでしょう(安定期に入るまではあまり周囲には伝えないですよね)し、後期になってお腹が出てくれば身体的な負担も増えますので、立ちっぱなしで通勤、ましては満員電車でお腹が圧迫されるような状況は極めて危険です。

それに引き換えリモートワークであれば、移動のリスクは減りますし、仮に少し辛い状況になったとしても(自宅勤務でそういうのがOKであれば、ですが)横になったりすることも出来たりします。

特に当社の出産した社員は、業務をなるべくスマホで完結できるようにしていたので、お腹が出て来て辛い時期、チャットのサポートをスマホの音声入力や横になりながら対応をしたり(ちょっとお客様に失礼な気がしなくもないですが、見えないのでご了承ください)できて助かった、という声が上がりました。

また、特に初めての妊娠出産ですと、お母さんになる方は通勤などに対する不安もあったりするでしょう。どういうことになるのかがあまり想像出来ませんし。その不安に対して在宅リモートならなんとかなりそう、という安心感が生まれるのも大きいのかなと思います。

 

4.生活にかかる固定費を抑えることが出来る

ビジネスの中心はなんと言っても東京や大阪の大都市圏ですし、リモートワークがある程度浸透してきたといっても在宅勤務で働いている人は通勤して働いている方々に比べればまだほんの一握りでしょう。

通勤する、ということはそんなに離れた場所に住居を構えることは出来ませんので、それなりに賃料や物価のコストが高い地域に住む必要性が生じてしまいます。少し離れて物価が安い地域に住めば、、、というのももちろんありですが、そうすると通勤時間が増え負担が大きくなります。

これがリモートワークであれば(これは特にフルリモートで全く出社しなくていう場合に限りますが)、居住地は特にこだわらなくて良くなりますので、山奥だろうが離島だろうがネット環境がある場所であればどこでも働けるわけで、生活にかかる固定費を抑えることが容易になります。特に家賃ですかね。地方の過疎化が進む自治体だと古民家無料で住めたりとかしますしね。

※ちなみにこの居住地を都心部から離れたところにするというのは、子供の教育や医療面の観点で少し懸念点が残ったりします。やはり都市部のほうが教育・医療面で充実しているのは間違いありませんし。

都内に住んでいると2LDKの60-70平米くらいのマンションで子供一人で限界、という家庭が標準的だと思いますが、地方に行けば広い家に安く住めるし、家賃が浮いた分と食費が安い分を教育費に回せるのでもうひとり二人お子さんが出来ても問題ない、というイメージがあります。また、複数名子供がいると自動車がある程度必須になってきますが、都内で自動車保有しようとすると駐車場の費用だけでも田舎なら一軒家借りられたりするくらいかかりますしね。(もちろんカーシェアなどで車を保有せず、固定費を抑えることもできますけど)

 

家庭にとってはこのようにメリットづくめですし、企業側にとってもリモートワークを取り入れることで

・オフィスを東京に借りなくても良くなるし、人数が増えても広いオフィスを借りる必要がなくなる
→固定費を抑えることが出来る

・採用力が抜群にあがる
→採用コストをかけずに事業の拡大が出来る

・災害などで通勤ができないという事象が生じても会社機能が低下しない

などというメリットがたくさんあります。こういったメリットがあることによって、リモートワークを取り入れていない会社より健康的な経営が実現できますので、会社も潰れづらくなりますよね。

 

こう考えると本当に政府が補助金や助成金出してリモートワーク支援に乗り出したりしたほうが、消費税を増税したりするよりよっぽど日本の将来のためになると思います。地方創生、という大きな課題にもクリティカルに効果がありそうですし。

ぜひこの辺を政策にする際は、INST Blog最多登場のbosyu石倉社長に出馬していただきたいですなw

と、こんなブログを書いていたらキャスターさんが新しくリモートワークのコンサル事業始められたらしいです。


リモートワーク組織の構築を支援する「Caster Anywhere」を提供開始 〜700名以上のリモートワーク組織を作ったキャスター経営陣が、人手不足に悩む企業をサポート〜

キャスター経営陣の3人が直々にコンサルしてくれるみたいです。リモートワークが推進するように応援してます!

 

それでは。

Kosuke

 

〜あとがき〜

このブログを書こうと思った時に、こんなTweetを見つけました。

 

子供がたくさんいるって素晴らしいことだと思うんですが、こんな風に考える人が(しかも身内に)いるなんて非常に残念です。。。

ちなみに僕は千葉市在住ですが、息子や娘の同級生には3-4人きょうだいの子供がいる家庭が結構あります!都内ですとやっぱりそんなに多くないかもしれないですが、地方都市を元気にしていく、というのも少子化対策の第一歩でしょうな。