Caratが「GLIT Platform(β版)」を提供開始したというので話を聞いてみた(前編)
HRtech分析ブロガー、inst石野です(言ったもん勝ち)
先日のブログで、inst blogに掲載して欲しいサービスや会社を広く募ったのですが、それの第一弾としてTwitterからCarat代表の松本さんに声をかけていただき、
「GLIT Platform(β版)_
について書いて欲しいということで今日はそれについて書いていきたいと思います!
ちなみに代表の松本さんとはお会いしたことはありませんし、会社としての取引もなく、彼はSHIFTさん出身、僕はインテリジェンス出身ということで民度も育ちも異なります。そして一切広告宣伝費なども頂いておりませんので、フラットな視点と穿った見方でザクザクと本質を掘り下げていきたいと思います!
まずは松本さんにお話を聞く前に色々と勉強してみます。
事業を2回ピポット→HRtechカンパニーに
まずは会社について調べようと思ったら会社の採用ページに
Carat活動ストーリー、たるものを発見しました。これが非常に赤裸々に書かれてまとまっておりました。Caratさんのことを調べようと思ったらまずはこれを読んでみると良いと思います。
・SHIFT出身の3人で共同創業
・創業2ヶ月で共同創業者が1人抜ける→別会社に
・シード投資を受け約半年で今のメイン事業になるGLITを立ち上げ
・GLITで培った5年のノウハウをつかてGLIT Platformをリリース
ざっくりまとめるとこんな感じです。
なにをやるか、というよりも「誰とやるか」で起業して、結果共同創業者とは袂を分かち紆余曲折経てHRtechに落ち着いたようです。ちなみに抜けた共同創業者の方はキカガクという事業を経営されているようです。
チャットボットコンシェルジュ→カメラマン版Uber→転職版Tinder的という感じで事業をピポット。まあ今っぽいといえば今っぽいです。
あと、全然蛇足なんですが
とホームページTOPのメインビジュアルが告示しておりまして、この辺は人材業界でDMCAと著作権に1番うるさいinst石野として伺ってみたいところであります(笑)
GLITのビジネスモデル分析
GLITのビジネスモデルはいわゆる求人のアグリケーション&媒体・紹介会社への送客アフィリエイトと見て間違いはありません。
SBHCの仁王や、じげんの転職EXなどの時代から存在するビジネスモデルではありますが、GLITはPC版サービスも存在するものの、スマホアプリに軸を寄せているのが特徴的と言えるでしょう。
そして、求人の好き嫌いをマッチングアプリのTinderのように左右フリックで行い、その好き嫌い結果をAIが分析して提案してくれる求人の精度が向上していくと、そういうことだと思われます。
・時代はPCよりスマホ
・アプリオリエンテッドにすることで若者受けはしやすそう
・KPIはアプリDLのCPAと送客CPAのバランス→広告運用が勝負
という感じではないかと思われます。
AI転職エージェント、というのはなかなか良いワーディングだと思いますね。
AppStoreのレビューに★5と★1が多いのはちょっとどうなんだという感じもしますが、まあ創業から事業ピポットして頑張ってやってきて、キャッシュがある程度稼げるようになってよかったね、という感じでおじさんはホクホク受け止めておきます。
GLIT Plarformについて
そのアプリの運用ノウハウ、UI/UXノウハウをもとに、人材会社や求人広告会社にノーコードでスマホアプリ立ち上げ支援!というのがGLIT Platformのようです。
代表の松本さんは、GLIT Platformを立ち上げた理由をこちらのブログで
理由①:会社・事業面でチャレンジングな取組が必要と感じた
理由②:GLITをやり切るだけではミッション実現が不十分と感じた
と書かれています。
僕なりに噛み砕いてみると
理由①→広告収入メインだとAppleやGoogleの都合に振り回されるのキッツイとATT問題で痛感
理由②→ので、事業会社からの収益を得るためになにができるか
という感じで意訳しておりますが、この辺は松本さんに直で聞いてみたいと思います。
代表の松本さんに聞いてみたいこと
調べてみると色々と興味が湧いてくるもので、聞いてみたいことがいくつかあります。
1.紹介会社や求人媒体がアプリ作ってDLされて使われます?
→そうじゃないからGLITが儲かってるんじゃないかなと思います。求職者はどこの紹介会社・どの媒体を使って転職活動をしているという意識は希薄で、「どこの会社の求人を受けられるか」にフォーカスする印象を僕は持っています。
求人スマホアプリ運営のノウハウはたしかにお在りになると思うのですが、そもそもアプリ作ってDLされるのかどうかというのが疑問です。
2.紹介会社アプリはまあ分かるとして、求人媒体アプリのリリース大変でしょ
→紹介会社の求人アプリは、HRBCやCAREER PLUS,マッチングッドなどの紹介基幹業務システムの求人APIなどと連携すればまあリリースするのは容易かと思いますが、求人媒体のアプリを作るのは大変ではと思います。
また、大手求人媒体のアプリ化はほとんど済んでいる印象があり、ターゲットとなる中小・業界特化型の求人媒体のアプリ化をするには相当な開発が必要になるのでは?と考えると求人媒体運営会社がindeedやGoogle広告などの予算を割いてまでアプリを作成する予算をとるのでしょうか。そのあたりの勝算についてはぜひ聞いてみたいですな。
3.そもそもGLITとGLIT Platformってバリューがバッティングしない?w
GLITは約30の求人サイトの50万件の求人を一気に探したり応募ができたりするアグリゲーションアプリなわけで、忙しいビジネスマンが悩まないように、余計なアプリをDLしなくてもいいようにというところにバリューがあると思います。
ただ、GLIT Platformはそれぞれの紹介会社・求人媒体に個々のスマホアプリを作るのを支援するサービスなわけで、そもそもGLITのバリューを真っ向から否定するものになってしまわないか、というのが僕の見た感じです。
代表の松本さんは
求人メディア・人材エージェントのDX化を進めなければ、マーケット自体も良くならないしミッションの実現も不十分になると感じ、「GLIT Platform」を立ち上げました。
と書いてあるのですが、GLIT Platformを使って、どのように求人メディア・人材エージェントのDX化を進めていくつもりなのかは伺ってみないとなと思います。
さて、前編はこのへんで、後編は実際にGLIT,GLIT Platformを提供するCarat代表の松本さんにお話を聞いて、そのインタビュー内容をブログにしてUPしたいと思います!
それでは。
Kosuke